農場日誌

ひろういの農に生き音楽を作る日々 Since 7th June 2007

空飛ぶ哺乳類の春

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目を見張るような変化の大きい春
2日前の夕方に玄関の前にあるカツラの木に
鳥ではない何かが数匹飛来して止まった。
何かと思うとエゾモモンガだった。
そして枝の先に這って行き森の方に飛んで行った。
あっけに取られていると今度はまた鳥ではないものが
家から10匹以上森の方へ飛んでいった。
それはコウモリであった。
カラマツの外壁と家とのわずか18mmの隙間でいつも
繁殖するのだった。
わずか1分くらいの間のモモンガとコウモリの出現に
何か自然の力の偉大さを感じてしまった。

雪解けで傷んだ道を普請したりハウスのビニール掛けを
したりジャガイモの浴光催芽をしたりといつもの作業を
進めながら音楽、とりわけひとつの曲作りにも没頭していた
けれど昨日それも一段落ついてやっと落ち着いた気持ちに
なった。

いよいよ春の始動!
道端の草はどんどん青くなる。まるで早回しをしているように。

冬が少しばかり長くて

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写真に映らないのは残念、マイナス10度の朝は
雪が宝石のようでこのままガラスドームに保存して
見ていたくなる。
でも時はうつろうもの。
いつまでもその状態が続かないので余計に愛おしく
なるのだろう。これからはこの雪も泥を作るだけだ。
そうすると春を待っていた蕗のとう、福寿草、クロッカス
などが代わって輝きを作っていく。
それを見られるのは幸せなことだ。

人間は相変わらず技術の進化にばかり目を奪われている。
それは良いこととは思うけどスピードが早すぎてついていけない。
ふとそばにある自然に目をやると欲なく今を謙虚に生きている
小さな生き物の歌が聴こえてくる。
それを取り出して歌にしたい。
小さな生き物からの手紙に対するお返事として。

雪解けの夕暮れに

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この頃は日中は雪解けが進み、
道のはじにキラキラと水路が走る。
冬というじっくりと自分と音楽に向き合える
時間が過ぎるのを惜しみつつも、
土と生きてきたまた生きていく
自分に戻りつつあることに深くうなずきもする。

こうして数えきれない季節をここで過ごしてきて
何も成長できなかったけれど、成長したいという
気持ちだけは成長してる(笑)

きっとそれが生きているということなんだろう。
何かに焦がれない生き方なんて想像もできない。

朝に

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とかちアコースティックユニオン
みんな大好きな日高山脈
新雪をかぶった朝に感謝と祈りを・・・

5月10日良いライブができますように

ライブにいらっしゃいませ!

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とかちアコースティックユニオンの楽しいライブが
近づいてきました。

いつも芋植えがこの時期なので早めに段取りして行こう!

絵のちから

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子どもの絵ってほんとうに力がある。
5才の姉が3才の妹を泣きやまそうと
一生懸命描いたというこの絵、これを
見た妹はピタッと泣き止んだというのだ。

大人もこの絵を見たらきっとブルーな気分も
晴れる。そのへんにたくさん貼っておきたいナ。

吹き溜まりと歌の季節

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5日連続で吹き溜まり、道を開けても開けても
すぐにまた埋まってしまうのだった。
今日は久しぶりの(無風という)小休止をもらい存分に音楽に
集中できた。曲作りは暗闇の中でかすかな光を
手探りするようなもの。素晴らしい詩に出会い
鼓舞されながら一つの曲ができた。
磨くに値する曲なのでもっぱら歌の練習をした。
仕上がるまではまだまだ。
でもきっといいものになる。

除雪の日々

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きのうから今日までどれほどの除雪をしただろう。
普段は雪の量では負けたことのない帯広市で120cmも
降ったなんて大変なことだ。
今もあちこちで除雪をしているのだろう。

薪小屋までズボズボ埋まりながら歩くと、
足跡がきれいな水色に染まる。
時折風がカツラの枝から雪をフワーッと下ろす。
流麗な冬の花吹雪。

先日の旅先で突然止まった車は
悲しいことに廃車となった。
オートマミッションがいきなり壊れる
という悪夢のような出来事で、しかも2回目である。
よほど日頃の行いが悪いのか(笑)

農繁期でなくて良かった。

豪雪だ

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朝外に出てみたら真新しい60cmの雪!




これが人生さ

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屈斜路湖の砂湯にて

1泊のユースホステルを利用した小旅行がとんでもないことになった。
翌日屈斜路湖を過ぎたあたりで急に車のエンジンが吹けなくなり、
出力が下がり緊急に小道に入ったところでついに動かなくなった。

地吹雪の中パニックになった頭で購入先や保険屋さんに
電話してみるうち保険でレッカーやレンタカーがカバーされることが
わかりひとまず胸を撫で下ろしたが、
楽しみにしていたSL釧路湿原号乗車は幻となってしまった。

たまたま停車した場所は釧路圏摩周観光文化センターの
敷地であり立派な建物の中で暖かく過ごすことができた。
あれがもし原野なんかだったりしたらと思うとゾッとする。
レンタカーが来るまで4時間もそこで過ごすハメになったのだが・・・

あんなに遠くでそんなことになるなんて、想像もしていなかった。
セラヴィ これが人生さとつぶやいてみる。

有機農業の未来は明るい!

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ただいまスタジオ環境構築中

しばらく更新できずにいましたが、ルーターを買い替えたら
解決しました!1ヶ月近く原因がわからずにいてネットにつながれない
のがこんなに大変なことなのかと思いました。
写真もようやくアップできるようになりました。

27、28日と新篠津村であった有機農協の冬の会議に参加して来ました。
毎年この時期に全道各地から生産者が集まり有機農業について学び
交流を深めます。

今年は特に明るい展望が開ける思いがしました。
チャレンジ精神に溢れた新規就農の若者たちがたくさん来ていました。
有機農業というキーワードで集まってきた人がこんなにも増えている!

そこに重さは感じられずただまっすぐに明るい未来を目指す眼差しが
あるだけでした。IT技術に長けた若者主体の流通の人たちも参加していました。
40歳くらいの世代が今までにないくらいスピーディーに有機農産物の流通を
広げています。

代表格が坂ノ途中という会社で年商何十億へと成長しています。
新規就農者にとって壁となる販路を開拓して来ました。
キラキラ輝く何かを感じました。

会議の中で代表の小野さんは社内の在り方について説明したことで
印象に残った言葉があります。
「ルールではなく文化」仕事をしやすくするのはそういう視点なのだ
とこの会社の伸びてきた理由がわかった気がします。

というわけで有機農業の未来は大変明るいのです。

ルーターに願いをこめる

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ネット環境が不安定でいつまた切れるかわからないので今のうちに。

冬にしかできないことをしています。
薪割り、たまにスキーもします。
滞っていた書類やものの整理など・・

とりあえずルーターを買い替えてみることにしました。
つながるといいな。

おしらせ

今年に入ってからネットに接続するのが
難しくなってしまい更新がままならない状態が
続いています。

なぜなのでしょう?
スマホからも更新できなくて困り果てています。
メールはスマホから確認できています。

明けましておめでとうございます

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年末から今までながーく風邪をひいてしまいようやく回復してきました。
ああ、しんどかった。これからは這い上がるだけなので幸先がいいのです(笑)

年頭の幸福のシンボルとしてジーコとMの仲良し写真を掲げます。
良い1年でありますように!

冬が駆けていく

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白樺の大木を切り倒した時望んだ方向と反対側に
傾いてしまった。こうなると手こずる。
ほぼ直立なのでチェーンソウを横に使うから
挟まりやすく時にはトラクターで引っ張ったり押したり。
雪はまだ10cmほどなので外仕事ができて嬉しい。

メリークリスマス!

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クリスマスイブ
この地はたいがい雪のある季節なので
なんというかクリスマス(らしい)気分になる。
静寂の星空には何かいつもと違う暖かさと荘厳さが
君臨しているような気がして思わず頭を垂れたくなる。

欧米では特にクリスマスは家族で過ごすことが
多いと聞く。伝統的にとても大切な時期なのだ。
ちょうど「夜と霧」を読み直していてこんな記述があった。
人間を理解する上でとても興味深い。

「医長によると、この収容所は1944年のクリスマスと
1945年の新年のあいだの週に、かつてないほど大量の
死者を出したのだ。これは、医長の見解によると、過酷さを
増した労働条件からも、悪化した食糧事情からも、季節の変化からも、
あるいは新たに広まった伝染病の疾患からも説明がつかない。
むしろこの大量死の原因は、多くの被収容者が、クリスマスには家に帰れると
いう、ありきたりの素朴な希望にすがっていたことに求められる、というのだ。
クリスマスの季節が近づいても、収容所の新聞はいっこうに元気の出るような
記事を載せないので、被収容者たちは一般的な落胆と失望に打ちひしがれた
のであり、それが抵抗力におよぼす危険な作用が、この時期の大量死となって
あらわれたのだ。」ヴィクトール・フランクル著 「夜と霧」より

ギブ ピース ア チャンス




猫と犬と人の三角関係

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新聞を読もうとして広げる

エムがドテッと横になる

ジーコが便乗してくる

読むのをあきらめる

冬至キシキシ

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冬至
マイナス10度
キシキシ鳴るブーツ
星も一緒に吸い込みそうな夜明け

遠ければ遠いほどいい

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ピースフルな二匹

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東京湾を臨む


ヴィクトール・フランクルは80歳になるまで、アルプスをはじめ、
世界の険しい山々にザイルを着けて挑んだということです。
そればかりか、かなり高齢になってから自家用飛行機のライセンスまで
取得し空を飛ぶことを楽しんでいたそうです。

そのことについて日本ロゴセラピー協会の勝田茅生さんはフランクルは
自分を遠くから眺めることをしていたのではないかというようなことを
述べていました。自分との距離は遠ければ遠いほどいいと。
ハッとする言葉でした。

普段自分は周りの狭い人間関係だったり、周囲の事物、限られた情報に
影響される小さな世界に生きています。
それが人間だと思うのですが、それを俯瞰する視点をどこかで持つことの
大切さを教えてもらった気がします。

きのう製粉所で

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そばの製粉が完了したとの知らせを受けて昨日早朝製粉所に
取りに行きました。長いお付き合いの職人さんから言われて
嬉しかったこと、それは挽いた時の香りが一般のものとは
全然違い際立っているということでした。

鎌1丁で刈り、島立てをして2〜3週間ほど天日乾燥をし、
からさおで実を落とし、モーターで動くトウミできれいにする、
ほとんど機械力を使わない蕎麦作りは今や天然記念物級です。
その苦労が一瞬で報われた想いがしました。
たくさんの粉を挽いてきたプロの一言なので、値上げばかりして
うちのお客には申し訳ないとばかり考えていた私ですが、価値の
あるそばを生産しているという自信が深まりました。

その足で隣町の製麺所に持ち込みました。
毎度のことながらもう少し早く持って来れないかと苦言をいただき
ながら、できるだけ年内にということで・・よろしくお願いします。
昭和と変わらないような私たちと一緒の職人たちです。
迷惑かけながらもいい人たちに恵まれている私たちです。

2024年産 乾麺 5割そば1把200g入り 450円(税込)

この席大好き

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エムの日光浴、夕方から朝までは犬のジーコもこの位置に座ります。

プリーモ レーヴィ

アルバムLOCAL HEROの記事
https://noujyounissi.blog.jp/archives/89186553.html

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人間をしている自分は時折考える。
人間ってなんなのだろうかと。
たまたま戦争のなかった時代のこの国に
生まれて何かの針が振り切れた時に人間が
どうなるかを知らない。
でもたまたまその時期を生きた人の残した
証言を知ることはできる。
それは確かに起こったことであり、起こったことは
また起きるだろうことは容易に想像できる。
人間の本性はいつの時代でも変わらないでいたの
だから。

イタリアのユダヤ人であるプリーモレヴィのことを
つい最近知り「遥かなる帰郷」という収容所から解放されてから
イタリアのトリノに帰るまでの長い旅を描いた映画を見た。
そして図書館でアウシュビッツは終わらないという著書を見つけ
読んでいる。絶滅させるための収容所の生活を克明に記していて
文学的でもありその恐ろしい世界に引き込まれていく。

本当にあったことなのだ。それを伝えたかった強い想いが伝わってくる。
受け手である私たちはどう受け止めるだろうか。
戦後の彼の想いもまた今のイスラエルのあり方への疑問にリンクして
いるようでもっと著作を読んでみたくなった。

木を倒すと

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農場の維持のためには木の伐採は欠かせない。
張り出した枝が影を作りあるいは雨垂れが作物の葉を
傷める。
きのう倒したハリギリは直径60cm以上の大物だった。
最後の瞬間はミリ単位で傾き始めたら早くて
ドスンとたわみながらその身を横たえる。
もっとも危険の大きいところなので逃げ場はしっかり
確保してからゆっくり切り込んでいく。
倒した時はアドレナリンが出る感じだ。
生き物で巨体だということでマンモスを倒した古代人と
どこか共通するものがあるのかもしれない。

今日はジョンレノンの命日であり、太平洋戦争が始まった日でもある。
12月8日

人生は砂時計

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突如開店していた狩勝峠の土産物屋さんは昭和レトロの品ばかり 300円で購入した砂時計

この夏私にとって全く新しい人生の見方のヒントになる考え方と出会いました。
アウシュビッツなどの強制収容所からの数少ない生還者である精神科医ヴィクトール
フランクルの考え方です。Eテレ「こころの時代」で特集されていました。

人生を砂時計になぞらえて下の部屋に落ちた砂は過去、現在は
くびれた狭い部分で上にはその人の時間があります。
それまで過去はなくなる、記憶もその人が亡くなれば消えると思っていました。
そうではなくて過去はまるで凝固剤が入っているように長期に保存されるというのです。
たとえ観察する人がいなくなっても。
収容所の中で無惨に残酷に殺されていく人たちを見て人生に意味はあるのかという問い
から生まれたのでしょう。
受け入れがたい悲惨な最期だけでなくその人の生きてきたすべては永遠に保存されると
いう考え方に私は衝撃を受け同時に救われた気持ちになりました。

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長く生きれば生きるだけ身近な人の死に直面します。
今年も同い年の親友を亡くしたばかりです。
でもフランクルのこの考え方を知ったあと生き生きとした
友人の楽しい思い出がいくつも思い出せるようになりました。
晩年は認知症でアルコール依存症になった困った私の父親も朗らかで
ジョークを飛ばして周囲を和ませていたこともあったことを思い出しました。
このことはどこか一方的に嫌っていた父と和解ができたような気がする
大きな出来事でした。そして若くして逝ってしまったあの人もあの人も、
好きなことに情熱を傾けていた生き生きとした姿で立ち上がってくるのです。

「過去は永遠に保存される」良いことも悪いことも平等に。

心に留めておきたい言葉になりました。

NHKこころの時代 シリーズ ヴィクトール・フランクル 4
https://www.nhk.jp/p/ts/X83KJR6973/blog/bl/peNqP4lG9Z/bp/pGa2bZRlp6/

痛くってもへいき

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Sさん撮影、実物以上に可愛い(笑)

11月のライブを終えた夜中就寝中に
いきなりベッドから落ちて床で頭を打った。
翌日頭痛がして風邪をひいたのだと思っていた。
緊張が解けたあと風邪をひいたりはよくある話だから。

歩く振動や首を左右に振るだけで痛く運転も結構
つらかった。
日毎に軽くなっては来たものの1週間経っても痛みは
なくならないので頭を打ったことの因果を疑うようになってきた。
ネットで調べてみると「高齢者」「頭を打つ」「血腫」など不吉なワードが並ぶ。

地元のクリニックに相談のつもりで行くとCTを撮ってみることになった。
初めて自分の脳の輪切りを見た。
結果は異常なし。ホッとしたのと同時に自分の脳を見て
ああ自分も生き物なんだと感慨に耽る。
目玉の形も見える。
生きながら自分の内部構造を見ることができるなんてすごいことだ。

脳に損傷はないとわかって数日、いまだに頭痛が居座っている。
原因はわからないが、世の中にたくさんいる頭痛持ちの一員に
なっただけなのだろう。心配は消えた。
医療の進歩と丁寧に説明してくれたお医者さんに感謝だ。



風のないプラス気温で

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ミントの上にサラッと積もった雪は朝日の最良の映写幕になる。
冬の入りはいつもこんな感じで、まだ雪と草木がじゃれあっている
ように見えるけれども、すぐにこの可憐な雪が重量を持ち出し、
生きている草ほどぺっしゃんこにされるのだ。
来春会おう緑の者たち!

今日は暖かく、最後のハウスを片付けられた。
おまけに煙突掃除と外からの窓掃除もできた。
しばれない日はプレゼント!

アルバム「ローカルヒーロー」について

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今年4月、旧新内小学校に集まって収録されたTokachi Acoustic Union
セカンドアルバムLOCAL HEROの紹介です。
写真は写真絵本作家の小寺卓矢さん、古い友人です。

8曲入り 3500円 送料全国一律500円
流さんのサイトにお申し込みいただくか我が家に直接でも結構です。
https://otofuke-records.stores.jp

1、この町でこの一日  作詞/作曲 クニ河内
’23年10月初めに日高山脈のふもとにあるクニ河内さんのスタジオで収録しました。
奥さんの野田美佳さんは世界的なマリンバ演奏家でクニさんのピアノと共に即興で入れて
くれました。それでこの演奏、プロの凄さを見せてもらいました。
すでにトワ・エ・モアさんが歌っていますがスタート曲にぴったりの前向きな楽曲です。

2、ローカルヒーロー  作詞/作曲 佐藤亙
流さんたちのライブで長年裏方でサポートしてくれている男性のことを歌っています。
地元にはローカルなヒーローがいて誰でも、君だってなれるよと歌いかけています。
「頼まれごとは試されごとだ」と印象的な言葉が残ります。
「ジジはジジだけのパワーさがせ」という歌詞が特に好きです(笑)

3、トゥラリ トゥラレ 作詞/作曲 宇井ひろし
とある国のこと、爆撃で亡くなった恋人のバレリーナが瓦礫の上で軽快に踊っている
幻影を見ている若者の視点で描いています。
僕はプロパガンダより君の夢を信じていると歌っています。

4、ジュエリーアイス  作詞/作曲 流
何年か前に極寒の日豊頃町の海岸に打ち上げられたジュエリーアイスを見たことがあります。
さまざまな形で散らばっている氷を自分の人生と重ね合わせた、とても深みを持った曲
で流さんの歌う声の魅力が結晶したような作品です。亙Pのコーラスも秀逸。

5、地ふぶき 作詞 五年 佐藤誠吾/作曲 佐藤亙
六花亭のサイロという児童の詩集に載っていたという世間話から数日で亙Pがデモを作って
メンバーに送ってきた驚きの曲。ボーカルは誠吾さん固辞、亙Pが歌っています(笑)
誠吾さんのドラムを聴いてみてください。 どんなすごいドラマーかわかります。
グルーヴしているロックナンバーでカッコいい!の一言。流さんのコーラスもロックです。

6、風の匂い 作曲 佐藤亙 Played by 嵯峨治彦&佐藤亙
Instremental 佐藤亙の卓越したギターテクニックと嵯峨治彦の喉歌と馬頭琴の織りなす
無国籍音楽、地球のどこかに常に流れている心地良い風があなたの元にもやってきます!

7、ひまわり畑  作詞/作曲 宇井ひろし
’22年のロシアのウクライナ侵攻のあとにイタリア映画の「ひまわり」をもう一度観ました。
愛し合っていた男女が戦争で引き裂かれてしまう悲しいストーリーです。戦後も帰らない夫を
探してウクライナのひまわり畑を彷徨うシーンが印象的でこの曲を作りました。
間奏は嵯峨さんのアイデアでウクライナの子守唄のハミングが繰り返され深みが増しました。

8、福寿草  作詞 流/作曲 佐藤亙 
このアルバムの最後を飾るにふさわしい流さんの歌の魅力がぎっしり詰まった楽曲です。
人生は不安や悲しみがつきものですが、それでもふるさとは私たちを応援しているよという
また姿勢を正して歩いていこうという気持ちにさせてくれます。春の黄色に輝く福寿草の
祝福を受けて 亙Pの楽曲の力と流さんの生き方と合わさった力強い名曲です。


Tokachi Acoustic Union

Vocal :(ながれ)
Guitar、Piano 、Vocal: 佐藤亙
馬頭琴、喉歌:嵯峨治彦
アコーディオン,Mandolin,ハーモニカ,Vocal : 宇井ひろし
ベース:松田英樹
ドラム:佐藤誠吾
三味線・唄:加藤恵理奈

Guests
クニ河内(Piano)
GS全盛期に「ザ・ハプニングス・フォー」でデビュー。
NHK教育テレビ「ワンツー・どん」「うたって・ゴー」に約12年に亘り出演。
代表曲/布施明唄「そっとおやすみ」NHKみんなのうた「ドラキュラのうた」
CMソング「ピッカピカの一年生」「東鳩オールレーズン」等多数。
2020年帯広市文化賞、2023年十勝文化賞受賞。

野田美佳(Marimba/Percussion)
国立音楽大学卒業・カリフォルニア芸術大学修了。1991年ミュンヘン国際
音楽コンクール参加セミファイナリスト。
ソロ・アンサンブル演奏のほか、演奏法等の指導者としても活動。

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とかちアコースティックユニオンのフルメンバー 旧新内小学校にて 写真 小寺卓矢


最後の大口出荷

白菜が札幌へと運ばれていった。
一面に積もった雪の暗くなりかけた道を
テールライトがゆっくりと遠ざかっていく。
4月から始まった長い農作業がほぼこれで終わり
本格的な後片付けにようやく入れる。

2ndアルバム「LOCAL HERO」発売記念ライブ

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とかちアコースティックユニオンのリハーサル風景


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クニ河内さん作詞作曲の「この町でこの一日」2番を歌う加藤恵理奈さんと僕

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多分「福寿草」を流さんが歌っているところかな?本番です

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コンサートを終えて楽屋でパチリ。白い髭の人はレジェンド、クニ河内さんです

白菜終了!

残り2枚の畑の電気牧柵を撤去し
今日は白菜の最後まで袋詰めを終えた。
あと大きな仕事といえば種芋をトレンチに
埋めること。

雪が降り時にはマイナス10度もありうる
11月という月、過去のブログを何回もチェック
する。17年間の記録が役に立っている。
今年は雪やしばれの前にここまで進められたことは
とてもラッキーだ。

とかちアコースティックユニオン レコ発ライブ終了

きのうのライブに来てくれた方、支えてくれたチームの皆さん
ありがとうございました!
ライブ終了後にはCDを購入しサインを求める長い列ができて
いました。

ホッとしたのと同時にまだ終わっていない片付けに入りました。
一番大きな畑の電気牧柵を取り外しました。
少し行かなかっただけで鹿が柵を倒したりしたあとが何箇所も。
でも今日からは自由です。キャベツの葉や大根の残りも食べ放題です。
ハウスのビニールを外し残りは作業用の1棟のみ。
少しずつ片付いてきました。

白菜詰めながら

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白菜の袋詰め作業、神々しい光を浴びて

香港の民主派に対する判決が出た。
司法の独立がないということがどういうことかを
改めて教えられる。善意の人たちがこれほどまで長期間
苦しめられる現実。将来への展望が持てないという若者たちが
たくさんいることを隣人として忘れてはいけないと思う。

野菜の発送、雪への備えとこの時期は3倍速で動かなければ
間に合わない。手も腰も限界に近づいているけれどだいぶ先は
見えてきた。「時は海だが岸までだ」by Bob Dylan

ラストスパート

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沖縄のウーファーSさんはたくさんジーコの写真を送ってくれました

ジーコは1日元気をなくしていただけで見事に復活しました。
数時間谷で動けなかったことは大変な体験だったのでしょう。

18日玄ソバを製粉所に持ち込みました。
なんとか年末までには乾麺が出来上がりますように。

雪が降り一気に気温降下で週明けから野菜の管理が大変になりました。
それでも今日はプラスになりキャベツ白菜の調整が楽でした。



キャベツ最終収穫

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キャベツ最終とりこみの日、北の空に虹が祝福のようにかかった。
種まきから4ヶ月半の長い闘いが終わったのだった。
これでこの畑の収穫は全て終わったことになる。
感謝の気持ちで大地に手を合わせた。

ハウスの中ではキャベツの皮むきが進められる。
虫食い跡がなくなるまでむくのだ。
最初は大きなキャベツも虫食いがないとことに
行き着くとずいぶん小ぶりになる。

ジーコはきのうの体験がショックだったのか
いつになく元気がない。目が落ち窪んでしまい生気がない。
人が来ても吠えないし、大好きなボール遊びもしない。
いつものように遊びたい。

ジーコ失踪、生還

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そばの実

そばの調整、キャベツや白菜の出荷準備、相変わらず忙しい。

そんな中「犬が長いロープを引きずったままうちに来てるよ」と
隣の牧場から電話。
まさかと思って見てみれば日向ぼっこしているはずのジーコが影も形もない!
一度白菜をやっている私たちから見えるところに戻ってくるも、
「これは千載一遇のチャンス、まだ捕まってやるか」とばかりに逃げていく。

いつものパターンだ。そのうち帰るだろうと犬小屋にジャーキーなど置いて
そのまま待つことにした。
ところが帰ってこない。心配になって近所の犬友を見にいくものんびりと
昼寝などしていてジーコの気配はない。

すると谷間に遠い犬の鳴き声を聞いた気がした。
反響するので場所が特定しずらい。
だんだん狭めていってはじめに聞いた場所と反対側に声が聞き取れるようになった。
胸まである笹をかき分け獣道に出くわし熊の存在を恐れつつ谷を縦走する。
崖の影の鹿がドロドロに土をこねたような場所にジーコはいた!
案の定、長いロープが木の枝に複雑に絡まって動けないでいた。
下半分はドロドロの汚犬だ。

なんとか藪漕ぎをして道路まで出た時の安堵感。
ジーコが鳴いて知らせなかったら到底見つけられなかっただろう。
来春に山菜取りに行った時に首輪と白骨を発見することに
なっていたかもしれない。
日暮まであとわずか、見つけられて良かった。
違う場所を探していた連れを待ち、それから夕日に
照らされて幸運を噛みしめながら畑の淵を帰った。

空に丸い月。

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そばを磨きキャベツを運ぶ

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あたりはすっかり晩秋の装い、キャベツ運びを進める。
そばの調整(風撰)は3日目となり3回目ともなれば
だいぶ磨かれてくる。あと1日あれば製粉所に持ち込める
状態にできる。枯れ葉や茎にまみれた蕎麦の実がどんどん
存在感を増し艶やかになっていく。

ライブで会おう!

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最初コンサート前売り券で4000円は高いなと思ったものです。
でもたったの10000円で全員のサイン付きCDが買えてライブも
楽しめてグッズさえ買う余裕があると考えると安いものです。

そう思ったのはCDの内容の高さです。
マスタリング済みの音源を聴いて確信しました。
そしてクニ河内さん美佳さんご夫婦のゲスト出演があり
民謡の師範でもある加藤恵理奈さんの十勝馬唄と三味線と
盛りだくさんです。

特に聴いてもらいたいのは流さんの新曲です。
不安な時に背中を押してくれる愛すべき曲です。
10000円握りしめて(しわしわになるか笑)レッツラゴー!

キャベツ畑へレッツラゴー!

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11月7日初積雪。
この日の朝1週間滞在して手伝ってくれた沖縄の友人を
新得駅まで見送りました。3年前のウーフ以来毎年来てくれています。
そこまでの道中、夏タイヤのままなので慎重にゆっくりと車を走らせました。

その前日に白菜を一斉収穫して庭先に運びました。
私たちだけだったら雪で今頃もまだ運び終わらなかったでしょう。
あらためて感謝です。

あと畑に残るのはキャベツ。600個以上あります。
幸い雪も消えお天気も上々!がんばれ

人参抜き終了!

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畑に向かう途中では放牧酪農が行われていて
なんとも平和な気分にさせてくれます。
しかもその中に1頭の白い山羊がいて、多分
自分は牛だと思っていると思います(笑)

ここでは大地を揺るがすような大きな機械は
滅多に入らないし大地も牛ものんびりと生を
謳歌しているのを感じます。
風景、どんな風景を人間が良いと思うかで地球の健康
も変わってくるのでしょう。

やはり風景は大事。

きのう3週間に渡った人参抜きが終了しました。

秋色に包まれて人参を抜いています

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11月24日レコ発ライブ!

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秋がのぼりつめる

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ボク、コヤモン! 秋だね

紅葉はピークの一歩手前といったところ。
一番好きな景色の色です。
その豊かさといったら春も夏もかないません。
様々な色合いがあるから深みが感じられます。
その最も美しい季節は、最もヘビーな労働の季節でもあります。
今日はこれから来る大雨の前にと、
人参を早朝から抜きキャベツも切って庭先に運びました。

腰の痛みと動ける喜びを同時に感じながらの農作業です。

映画祭とカリンパニでのセットリスト

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10月13日新・しんとく空想の森映画祭 宇井ソロライブ

アコーディオンによる入場
1、青虫の歌
2、秋の日差しに
3、犬
4、流れている
5、浜辺にて
6、ひまわり畑
7、トゥラリ トゥラレ
8、遊という字はカタツムリ
9、麦の上の空
アンコール
10、オーバーオールブギ

10月18日映画「生きることは食べること」上映会プレパーティー 共働学舎カリンパニにて

1、種まくひとよ
2、青虫の歌
3、遊という字はカタツムリ
4、流れている


秋は駆け足でやってきた

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はじめに産直で注文してくれた方にお待たせしています。
これから順次発送していきますのでもう少々お待ちください。

イベントやライブや旧友が訪ねてきたり、東京の中学生研修受け入れや
そば落とし・大口出荷と忙しくも充実した1週間でした。
これからは収穫出荷に集中できます。

昨日は初雪が舞いました。今朝は霜で真っ白、大雪山も白くなりました。
秋も駆け足ならこちらも駆け足です。

彗星!

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第2回 新・しんとく空想の森映画祭

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若い世代に受け継がれ2回目の開催となった新・しんとく空想の森映画祭、
1996年の1回目から見てきた者として深い感銘を受けています。
光栄なことに10月13日(日)16時から45分間
宇井ひろしソロライブを行います。
聴きにきてくださいね。

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9月29日の佐藤亙さん、流さんとのライブでのソロアコーディオン

夏の名残りにアイタタタッ

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トラクター用ハウスの移動が必要となり
ハウスパイプを刺す穴を地面に空けていた時でした。
いきなり赤い手袋を貫いてスズメバチに右手人さし指
を刺されました。バツンと音がしたような衝撃です。

なめていました。
今まで何度も刺されていますがそれは無意識に触ってしまった
とか刺激したからで何もしないでいきなり攻撃されたのは
初めてです。

右手がみるみる赤くなり胸の辺りや左手も蕁麻疹が出てきて
一人で15分車を運転しクリニックに駆け込みました。
アナフィラキシーショックの恐れもあるので注射を受けた後
待合室で1時間様子を観察し悪い兆候がないのでそのまま帰りました。

今までで一番痛く手は昔のクリームパンのように腫れ上がりました。

自然は美しくある反面人間にとっては脅威であると改めて思います。

いつもなら霜が来てもおかしくない季節で蜂の活動は弱まっている
頃ですが今年は違います。ちょっと油断していたのかもしれません。

○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●○●○
午後後記

敷地内に積んであったホイル付きの廃タイヤから
スズメバチが出入りしているのを発見。
頭から玉ねぎネットを被り厚着をしてその穴に
アースジェットを噴射!
100匹は退治しました。ああすっきり!!

9月29日ライブ

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キャベツの葉の上の宝石

29日のライブには前日の大きなライブを佐藤亙さんと共に
大盛況で終えた流さんがゲストで参加してくれて大いに盛り上がりました。

暖かい秋のはじめの音楽会そのものの素敵な集いとなりました。
流さんは利尻町の観光親善大使をもう9年勤めていて前日の幕別町
ライブは利尻町からも大勢訪れたと言います。
そこから流れてきたコアなファンの人たちも来てくれて(なんと東京からも)
私たちを盛り上げてくれました。

ずっとやりたかった佐藤亙プロデユーサーとのライブ、やはり
ロックンロールがルーツにあるもの同士で大いに遊ぶことが出来ました。
流作詞・佐藤亙作曲のできたばかりの新曲ライフゴーズオンも二人によって
披露され素晴らしいものでした。

聴きにきてくれた方、イベント全体を支えてくれた菊地ご夫妻と音響の
林さんに特大の感謝です。

当日歌った曲ソロ
1、青虫の歌
2、エイプリルマグノーリア
3、流れている
4、遊ぶという字はカタツムリ
5、麦の上の空
6、薔薇の庭で

亙Pと
1、天国の扉
2、オーバーオールブギ

流さんを迎えて(ミニとかちアコースティックユニオン)
1、ローカルヒーロー
2、トゥラリ トゥラレ
3、ひまわり畑
4、How Many Moutains

人参畑のオーム

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人参畑は一度草取りを終えたはずなのに
また草が生い茂り生物多様性の宝庫となっています。
その中に安全な居場所を見つけたアゲハの幼虫。

カボチャは友人たちが子供連れで来てくれて運び終わりました。
今はトウモロコシの後片付けや芋クリーニングをしています。
その合間の人参の目立った草をハサミで切り取り除く中で
幼虫も見つかります。豊かな生命の網目を感じます。

次の日曜日はぜひコンサートに!

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