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午前中は晴れていたのに夕方は雪が積もりました 春の雪です

3月21日 カフェ水曜日ライブ

昨年のライブツアーでは後半風邪をひいてしまい歌えないという事態を引き起こしたので
今回は無理はできないと声をかけていただいた石神井のカフェ水曜日一つだけにしました。
ギターを背負いアコーディオンを転がしてという混雑する東京にはあるまじきスタイルは
大変でしたが石神井公園駅で降りればあとは焦らず公園の中の小道を行きました。

夜7時くらいに到着すると営業日で近所の画家の女性や若い時に水俣の支援で甘夏を
売っていたという常連のお客が食事を終えたばかりでした。
着いたのはライブの前日で2泊させてもらいました。

翌日、庭にはマグノーリアの白い花がまさに満開でした。
コンサートはおかげで盛況でした。
石神井界隈のもうすっかり馴染みになって野菜のお客さんになっている人や昔からの友達。
ライブの中では旧友のシゲホニャラカがエッジの効いたブルースハープを(ますますすごい)、
昨年一緒にそばを刈ったりしたウイーンのカヤとはギターと歌でチェコの曲「プロメニー」で
アコーディオンと共演。日本語で彼女が訳したものを見ると男が女の人に片思いしてその女性が
動物や魚に変身して逃げるという神話チックな詩の世界です。
そして初めてお会いするよしだよしこさんと共演もしているみほこんさんがバイオリンで加わってくれました。よしこさんの「道ばたでおぼえた唄」をアコとバイオリンで演奏したり、私の歌に即興でバイオリンをつけてくれて次に来る感じや強弱まで読み取ってくれてすごいと思いました。
盛りだくさんでした。主催してくれた翻訳家の村山さんが喜んでくれたので何よりでした。

そして出来かけの新曲を披露できたのが一番の収穫でした。
価値についての歌で最近会った人とそれぞれの悩んでいることを語り合って
ヒントをもらい石神井公園のベンチで直前までかかって曲にしたものです。
曲はいつも何がしかの出会いや偶然に出来たりするのでそのまま自然に出来上がるように
心がけます。

ライブ終了後はそのまま打ち上げになりプロのバイオリニストを目指す小学生ユイちゃんが
バイオリンのコンツエルト、とても長い曲を弾いてくれました。
ユイちゃんは古い友人の久美さんの娘さんでバイオリンの先生がいる京都に母子で4月に
引っ越します。もともと久美さんが私の最初のライブを石神井で企画してくれたことが
今に繋がっています。

翌日石神井の富士街道ぞいの角にあるパンとカフェのハーベストでランチにしました。
ハーベストの店主石井さんは同い年ということもあり気さくな笑顔で迎えてくれます。
うちの小粒芋を毎年とってくれて食材にしてくれます。
最初にライブをさせてもらったのがここでした。
大きな2面のガラスの角に座って道行く人の流れを見ながらコーヒーを飲むとなんとも
落ち着いた気分になります。芋がもう直ぐ終わるのでと再注文してくれました。

1年ぶりの再会と気持ち良く滞在させてもらい満足して次の目的地に向かいました。
バスで吉祥寺に向かい石神井公園でアコーディオンをひとしきり弾いてから
中央線で秋葉原そしてつくばエクスプレスで守谷駅へ。

3月22日 那須へ

今回は純粋に友達夫婦と1年に1回のリラックスタイムを楽しむ為で、那須に別荘を持つ
別の友達夫婦の元へ遊びに行きました。去年一昨年は那須にはコンサートツアーでヨッシーと行きました。
両夫婦共同い年でずっと芳賀宇井農場の頃からの野菜の顧客でお世話になっています。
もともと5年前にそこでアコーディオンをもらってしまったことで新しい世界を広げてくれた
感謝すべき場所です。昨年印刷会社を定年退職した友達は統合失調症の方の社会復帰のための
施設というまるっきり違う職場で大変ながら新鮮な気持ちで働いていたり、保育所のパートで
働いていたり、同じく定年退職して生協の物流センターで働いていたり、都内の空調技術者として
長年働いていたり今なお活躍している人たちです。現場で働くことでしかわからない話が聞けて色々教えてもらうことが多々ありました。

2泊3日の青春時代に戻る特別な時間、同い年だからわかりあえる共感しあえることがある。
また来年も元気で会えますように。

そのあとは実家の母の家に寄り家の周りのことを片付けてから北海道に帰りました。
このように長々と書いておきたいことを書き終えてようやく新しい気持ちで農業に向かえる
気がします。