今でも愛用している自作マンドリンケースとその詞、絵は連れが描いてくれた。

NO NUKES WEEKにあたり、
以下に稚拙な詞で恥ずかしいのですが
チェルノブイリ原発事故が起こった1986年の
直後に書いたものをそのまま掲載します。
気に入らなかったので当時コンサートでは歌詞を
だいぶ変えて同じ題名で歌っていました。
下手な詞でも忘れかけていたその当時の状況や
自分がどんなふうにものを感じていたのか
がわかるので面白いと思ったのです。



    チェルノブイリの風 

1、チェルノブイリの風 牧草地をなでてる
  スモモの花は甘くふりそそいでいるよ
  だけど大きな瞳のこの子の笑顔は見えない
  いつものように空は果てなく澄んでも
  なくしたものも果てがない
  花咲くみどりのまちは 静まりかえるだけ

2、英雄の父親は国旗につつまれて
  勲章もろとも鉛のひつぎの中にいる
  大きなカエデは倒れ
  編んだ花は置き去りに
  あたり一面そのまま 墓場のようだよ
  沃野うるおすドニエプル
  花咲くみどりの岸辺 流れてゆくだけ

3、悲しみをふりきろう 幼子がしがみつく
  たどりついたまちに はじまる新たな日々
  祈りはほんとうに きかれるかわからないけど
  なにもないテーブルにすわり 今宵も祈るだけ
  すこやかに いとし子よ
  花咲くみどりの窓辺 いつの日か 帰ろう