我が家の暖房は薪ストーブ。
3980円で最低3年は使える。
しかもその上で連れがスープを作り、
湯たんぽの湯をわかし、
切り干し大根、干しかぼちゃ、干し人参と
多様なものを乾燥させる。
極めつけはスライスしたショウガを砂糖水で煮詰めるショウガ糖、絶品である。



「砂糖と安全保障」〜TPP参加が領土問題を勃発させる〜衆議院議員石川知裕著 講談社 を読んだ。
単純に砂糖について知っているようで知らなかったことも勉強できてとても良かった。

例えば帯広に行く途中にある日本甜菜製糖の芽室製糖所は「東洋一のてん菜糖工場」で
一工場としての砂糖生産量は日本一だということ。
てん菜はひとつあたり1kg程度でそこから大体170g、コップ1杯もの砂糖ができ、
歩留まり17%はヨーロッパと並び世界でもトップクラスだという。

そんな優秀な砂糖生産地ももしTPPに参加し関税が撤廃されれば安い外国産砂糖がどっと入り込み
壊滅的なダメージを受ける。
(今でも6割を外国産にたより、自給している4割のうち80%が北海道産)
(国産価格は外国産の1.6倍〜4倍)
もっと広い目で見れば食料自給率(供給熱量ベース)は今の40%から14%に落ち込むという試算があるという
ことも忘れないでおこう。

そして副題にある「TPP参加が領土問題を勃発させる」とは何のことだろうと読み進めると、
沖縄や鹿児島のサトウキビもTPPに参加すれば上記のような理由で壊滅的となり
特に沖縄県の離島部では生活基盤を失い、無人島化するおそれがあり、
もしそうなれば最盛期には248人の島民がいた尖閣諸島の今の状況を見ればわかるように
新たな領土問題の火種となる可能性があるという。

やはり食べることの先にはいろんな問題がころがっている。
どこまでそれを意識するかによって未来は変わってくる。
生姜糖のパンチのきいた辛さと程よい砂糖の甘みを噛みしめながら、
可能な限り食べものは近くにあるべきだという思いを強くした。