3年ぶりに再会したアレッサンドラのお宅に2泊させていただいた。
最初の夜アレのお母さんが車でコモ湖畔のレッコという小さな街へ連れて行ってくれた。

スイス国境にも近くいわばアルプスのふもと。
ライトアップされた古い美しい塔や広場、イタリア統一の父ガリバルディの像がある。

そしてここレッコはA・マンゾーニというイタリアでは有名な19世紀の作家の書いた「いいなづけ」という小説の
舞台となったゆかりの場所のようで、物語の中に登場するという小さなボートなどが飾られていた。
円い幌の骨のついた手漕ぎの、どこから見ても美しいカーブを描く木製のボート。

その物語はイタリアの子供たちは学校で教えられ誰もが知っている有名な話だという。
A・マンゾーニもまたイタリア統一に尽力した人のようだ。
このコモ湖は貴族の別荘もたくさんあるといい、またムッソリーニが銃殺されたのもコモ湖畔だと聞く。
イタリアでは至る所に古い物が大切に残されているだけに歴史が現在としっかり連結しているのを感じる。
今度もう少しイタリアのことを知るためにも「いいなづけ」を読んでみよう。

お母さんはサバサバしたスラッとしたきれいな人でまだ20歳だったアレにウーフを勧めたのも彼女だった。
会社員だが庭でニワトリを飼って卵を自給しガーデニングも楽しんでいる。
2日目の夜には手料理のパーティを用意してくれてそれが今までイタリアで食べた中でも一番美味しい料理だった。
家庭料理、やっぱりこれが一番のごちそうであると思う。感謝!