2月も半ば過ぎだというのに外は鋭利な雪や氷の結晶たちが転がる真冬です。

昨年9月8日に加藤登紀子さんと娘さんの半農半歌手のYaeさんとお話するチャンスを与えられました。
その時登紀子さんがブータンに最近行ってきたという話をされたのを思い出し、辻信一さんにその話を
するとその時一緒に同行したのが辻さんだということでした。
辻さんは何度も学生たちをブータンに連れて行っているそうです。
数年前にもそうしてブータンに行った女性が当農場に芋掘りを手伝いに来たこともあります。

加藤さんが「日本の学校でも幸福について考え学ぶ時間を作るべきだと思うの」と話していたのを
思い出します。本当に同感です。
結局はすべての建設的な議論はいつもここから始まるような気がします。
「人にとって幸福とは何か?」
そして素敵な人は素敵な人とつながっているものだなと辻さんを見て思います。

セヴァンのお父さんであるデビッド・スズキ(生物学者)と友人で
小さい頃からセヴァンを知っていて今回の映画の日本語訳は辻さんでした。
伝説のスピーチを行ったセヴァンはカナダでは人々からとても尊敬されている人だそうです。
大人になりハイダ族(カナダインディアン)の青年と結婚をし環境保護運動や伝統文化や
ハイダ語を守ることに力を注いでいます。

「どうやってなおすのかわからないものをこれ以上壊さないでください」
そう環境サミットで訴えてから20年たっても同じことを言っている、
そんなやるせない現実を思いセヴァンが涙するシーンがありました。

でも辻さんは言いました。
世界は確かに大変なことになっている
けれどこれをオポチュニティ(好機)としてとらえることもできることを。

そしてそう考える人もこうして確実にいることがわかってきた、
それを教えてもらっただけでも不毛な現実だけがすべてではないのだと
元気がわいてきます。

下の写真は加藤登紀子さんYaeさん親子とトークさせてもらった時の写真です。
鴨川自然王国の新しい価値観=農的暮らしの実践など貴重な話が聞けました。
(写真:futaba *yothubaさんより)