今月8日に題名のない音楽会@エルパソが開かれました。

メインゲストは帯広出身でザルツブルグの音楽大学で講師をしているピアニストの加藤麻理さん。
毎年里帰りを兼ねてトマムで行われる特別音楽講師としての仕事をするために来ているのだそうです。

今回日本に帰るというと周りの人は放射能が大変なのに子供も連れて行くなんて無茶だ、やめたほうがいいとさんざん引き止められたそうです。
何とか来るためには証拠が必要といろいろ調べた結果、東京のほうがザルツブルグの放射線数値より低いのがわかり
それで許してもらえたということでした。

なぜかというと
1986年のチェルノブイリ原発事故の時にザルツブルグがホットスポットになってしまい
それが未だに放射線を出し続けているということらしいのです。

だからこそ食品には厳重なチェックがなされ汚染されたものが流通しないようにシステムとして管理されているということでした。
原発の危険性を身をもって知っているだけに放射能のことはおろそかにしないのでしょう。

エルパソで急遽開催されたこのライブはオーガニックディナーを楽しみつつ音楽を楽しもうと企画されたのですが、
それプラスオーストリアでの放射能に対する意識とオーガニックな食についての話を聞く時間もたっぷりとっていました。
新聞に掲載されたこともあり満席の中で
加藤麻理さんのかわいい子供さんのバイオリンやチェロのピアノ伴奏から会はスタートしました。



そしてトークショー
ヨーロッパと日本の脱原発の意識の違い、
オーガニックな食べ物の意味合い、
音楽のあり方などをテーマに3人がそれぞれの立場から思う事を話しました。
写真右からKen、わたし、加藤麻理さんです。

たくさんの人が真剣に話に耳を傾けてくれました。

加藤さんは芸術家である前に母親としての飾らぬ想いを語ってくれました。
しっかりと、でもにこやかに脱原発はもちろんのことオーガニックな食べ物がはるかに浸透している
ザルツブルグの様子を語ってくれました。

日本はこれからですね。
少なくとも子供を守るという強い意識はわたしたちも見習うべきです。

そして音楽会が始まり、Organic Oui+は「さいごのシマフクロウ」藤原志津花さんのジャズピアノでリラックスし、
そしていよいよ加藤麻理さんのピアノの演奏です。
まるで物語を見ているようなドラマチックなピアノ曲 「La Campanella」リスト作曲。

すごい!クラッシックもやはり生で聴くべきだと思った。
カラヤンも卒業したというその大学で東洋人で初めての講師というのも納得です。
万雷の拍手がいつまでも鳴り止まずに思わず麻理さんは涙を見せ、
「やはり、地元っていいですね」とアンコールに答えました。
楽屋では「笑いをとろうと思っていたのに泣いてしまった」と話していました。
すごい人なのに気さくな方でした。