きのう夜、NHKBS「今日の世界」で小林茂監督の映画「チョコラ!」が紹介され
ケニアのストリートチルドレンを支援するNGOモヨ・チルドレンセンター松下照美さんが出演した。

帯広で会った印象と少しも変わらず自然体で淡々として謙虚な語り口。
名の知れた陶芸家だったが、伴侶を亡くされて間もなくひょんなことから
小林茂さんのウガンダのNGOの撮影の仕事に同行することになり
2ヶ月をウガンダで過ごす。
その時に「出会ってしまった」のだそうだ。
別れ際に子供達から「また来てね」・・・「また来るよ」
その時にすでに心は決まっていたそうだ。

いったん帰国後身辺を整理し、あらためてアフリカに渡り
ケニアに移り奮闘努力の末「モヨ・チルドレンセンター」を立ち上げて約10年になる。

番組の中でテルさんが語った中で印象に残ったのは、
自分の中に「支援する」ということばはない。
ただ、子供達と共に生きたいと思っただけ。
「出会ってしまった」としか言いようがない。

先日あるサイトの中で、マザーテレサのことばが引用されていて、
なぜ自分の足もとに助けを必要としている人がいるのに外国にわざわざ行くのかと
海外ボランティアする人達に批判的な文が目に止まった。
これだから真面目な人は困る。
日本だろうとアフリカだろうとインドだろうとイラクだろうと、
その人にとっての出会いがあったからするのであり、それでいいのである。

それにしても出会ってしまったと言ってアフリカに渡ってしまうテルさん、
丸刈りの風貌からか出家しているようにも見えてしまう。
映画自体もそうだが、
何も主張しないし肩の力は抜けている、けれども芯はしっかりしている。
やはり凄い人です。

先日News Zero で放映された映像です

http://www.youtube.com/watch?v=kI2e0rJh6D0

参考までに帯広上映会報告
http://www.chokora.jp/2009/06/post-51.html