きのう今年初めてのオオジシギの声を聴いた。
くちばしの長い鳥ではるかオーストラリアから繁殖のため飛来する。
かの地ではジャパニーズスナイパー(日本の狙撃手)と呼ばれているらしい。
こちらでは俗に「飛行機鳥」という。
上空でジュビーチクジュビーチクと鳴いた後、
ものすごい羽音を響かせて急降下する。

以前牧草地でヒナをつかまえ家の中に入れたことがある。
さすが野生、その素早さは侮れなかった。
なにせオーストラリアまで飛んでいけるだけの
体力の持ち主だ、すぐに外へ足早に飛び出していった。

我々は定住する人間だが、
この地球は移動して一生を終える生き物たちの
生活の場でもあるのだ。
そのことを知るだけでも、
もう少し人は謙虚に生きれるような気もする。
彼らがその習性にしたがって
いつもの場所に渡っていけるように、
いつまでもそれが続くような環境であってほしい。