きのうの夜に、ある町で学校の先生方の平和教育集会があり、
わたしは講師として招かれ少しばかりのトークとコンサートをしてきた。
30人ほどの小中学校の教員の方々と、
それから、音楽があるならとついてきたお母さん先生の子供達。
(ノリノリでカワイかったよ♪)
たぶん先生方はいろんなプレッシャーで疲れているはず。
でもどんどん表情は和らぎリラックスしてくれるのがわかる。
わたしが伝えたかったのは、
ゆるやかにつながりあって行きたいということ。
みんな真の平和を望んでいる人どうし。
音楽にはそのきっかけになるぐらいの力はある、
そう感じられたひととき。

わたしの後に「十勝平和を考える市民の会」の方の講演。
もと教師であり、国民学校の時に日の丸を振ってお兄さんを
送り出したのがお兄さんとの最後の別れになり
沖縄で戦死し帰ってきたのは骨ではなく石ころだったそうだ。

昨今の教育現場はとても厳しいものがあると思う。
憲法改正の論議と並行して教育基本法はゴリ押しで変えられてしまった。
愛国心とやらをやたら盛り込んだその中身。
文章的に美しさも感じられないので読む気にもなれないのであるが、
教職員評価制度はまちがいなく
国のいいなりになる教師を優遇することになると思う。

ところで、愛は強制されうるものだろうか?
国とはなんだろうか?どこで区切りがつくものなのか?
愛国心、このことばの意味を探ろうとすると
わたしはいつもつまずく。
このことば自体の論理が初めから破綻しているのではと
思う。
教師は教えるのが仕事である。
自分がわかるものしか教えられないのが真実ではないだろうか。

みんなで知恵をだしあい少しでもまともな
風通しのよい教育現場になるように
今は学校の外にいるわたし達も無関心ではいられないと思う。

演奏曲目:青虫の歌・つららのオルゴール・旗(原詩・城山三郎)・かささぎの歌