今年はいつになくかぼちゃの発芽率が良好である。
作付け面積は60a弱(6反1800坪)で2922粒播いて、発芽しなかったものは118粒。
96パーセントの発芽率だ。天候のおかげであり、昨年は70パーセントしか発芽しなかった。
カボチャの種は高い!1粒20円以上はする。
しかし、そこまで生えてないとなると困るので6/24に追い播きをした。
そんなに遅く播いたことはなかったので不安だったが、
その後の天候が回復し、実が1個はついたものの、熟すのを待つために、ギリギリまで
置くことになった。10月に入ってから収穫して、徐々に納屋へ運んでいった。

そして事件は起こった。
あと1500玉を運びきれずにいた10月13日は有機JAS法の有機認証の実地検査の日だった。
その前にいつもの、膨大な書類を提出をすませ、最後の検査となる。
こんなに遅く来るのは初めてで、収穫最盛期だったので、なんでこの忙しい時期にと
思ってはいたが、立ち合わなければならない。
もう一人のメンバーとステイしていた若者にジャガイモの選別をまかせて
朝から午後3時くらいまで畑を歩き、
家に入って認証シールの数を確認したりする。
合間にパソコンの天気予報を見ると、明け方の気温は0℃の予想。
おまけに、検査官と畑にいる時にはパラパラとヒョウが降ってきた。
ムムム、これはヤバイ。「早く帰ってくれないかな?」そう思った。
検査官が帰った後は、3人でそれとばかりカボチャを運んだが2台運んだところで真っ暗になった。
0℃なら大丈夫だろう、この判断が甘かった。

翌朝、窓から外を見てから悪夢のような現実が始まった。
-4℃にまで冷え込んで、マルチの上に並べたカボチャは真っ白な霜をまとっている。
1500個のカボチャが出荷不能になったことがわかり、愕然とした。
有機認証がこの時期でなければ、と何度も思ったし、夜を徹しても運ぶべきだったと悔やんだが
時は戻せない。
そのあとのことは書くのを控えよう。

農業においては本当にお客さんのところに届くまでいつ何があるかわからない。
無事に発芽しても、たった一日の大風でカボチャの若い株がさらわれたこともあった。
「百姓の来年、商人の明日」ということばがあるが、
去年真っ白に霜に包まれたカボチャの列につぶやいた「百姓の来年」が、立った今この時
であることを肝に銘じたい。

今日は一日風のそよぐ気持ちのいい日だった。
カボチャの欠株を補植して、午後からロータリーハローをかけてから人参を25本播いた。