今日は午前中にじゃがいもの畑にカルチを入れた。
カルチ(カルチベーター)という機械をトラクターの後ろにつけて、
うねの間をいっぺんに5本ずつ鉄のツメで耕します。

すると、土は軟らかくなり、通気性がよくなり、軽くじゃがいものキワまで土を
かぶせるので、雑草が土の下になり、除草も兼ねるのだ。

少し横に傾斜している畑なので、トラクターをウネにそってまっすぐ走らせるには、
片ブレーキを踏んで調節しながら走らせる。
集中しないと、じゃがいもを引っ掻いてしまうので真剣になる。
今年はうまくきれいにできた。

カルチベートという単語は動詞で「耕す」という意味だ。
カルチャー(文化)もここから来ている。
つまり、自分の勝手な解釈では、文化とは耕されたもので、
コチコチのものを柔らかくすることで出来るものだ。

うんと耕したい。
まず自分の頭を耕したい。
それから町を耕したい、フカフカにしたい。
自分はあの人達とは違うという虚妄を耕したい。

このトラクターで、畑を越えてしまいどこまでも
耕していきたい、お金こそが価値だと考えるあのお方々の頭を貫いて
柔らかくフカフカにしたいと思うのでありました。

午後からは人参の畑の準備に発酵ケイフンを肥料として
まいて、夕方暗くなる直前にカルチのため外していた
シカよけフェンスを張りに行った。