昨日の夜寒暖計はマイナス15度を示して月明かりが
明るいので歩いてみた。
枝の影はなんと暖かいのだろう。
歩けばおでこや頬にキンと冷えを感じるけれど
風景が動いてなんとも違う惑星に降り立ったような気がする。
畑も堅い雪の下でゆっくり休んでる。
しからば自分もこの冬に羽根をのばそう。

今は指が痛くなるまでアコーディオンを練習出来る。
好きなだけ、なんたる幸せ。
理想はボタンの上を軽やかにアイリッシュダンスでも
してるかのように指がステップを踏むこと。

幸せって何だろうかと歩きながら考えた。
今のところ幸せって自分がこの世界に生きていていいんだと
思えること、自分は自分でいられてそれを心地好く感じられること。
そしてそれを実現する手助けをするのが政治や社会の役割だと思う。

ところが今の世の中資本主義のいきつく果てにいるのではと思うことたくさんあり。
人の幸せよりもいかに儲けるかが優先されるしくみ。
結局富の不平等がはびこり結果武器産業がさかえ、
やめられないからといって始末の付け方さえわからない原発を再稼働させる。
確かに破滅に向かっているような気もする。
資本主義の代わりになるものが何かは誰にもわからないのだろう。

でもまだ開発されていないものが人の中に可能性という名できっと
横たわっているような気がする。
出来ないことも繰り返しの努力で出来るようになるかもしれない。

いつかきっと。

今日はさらに月が大きく昇って来た。
また歩きに行こうか。