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3月15日 ジャズタイム ジョニー
東京の鈴木さんに紹介してもらった陸前高田市の有名なジャズのお店。
よしだよしこさんやソウルブラザース(東京の以前共演したバンド)も演奏
している。店主の照井さんは「逃げろ!」のお知り合いの声で九死に一生を得たという。
お店は大量のレコードと共に流され現在は仮設で営業をしている。
自然体の照井さんとコーヒーの香りの空間は地元の人にとって心のよりどころに
なっているのを即感じた。
お店の再建のためにはまだ資金が足りず全国のファンが募金活動を続けている。

この日はたまたま向かいのお店で地元のバンドのライブがあり
青虫ノッポのお客さんはたまたまいて帰る機会を失った2人と岩手日報の記者さんの
3名のみ。それでも双方向ライブというのかめちゃくちゃ笑った楽しいライブだった。
1人の人は地元ラジオパーソナリティもやっていて
ジョークのセンスが抜群で自作の替え歌も披露してくれた。それが天才的で・・・
もう1人の方も優しくてつっこみも素晴らしい常連さんだった。
照井さんはお客が帰った後天才的な人について「ゆう君は始め来た時は誰とも口を
聞けないでいたの。それから私とだけ話せるようになって、今日は歌もあんなに
人前で歌ってとても楽しかったんだと思うの」と話してくれた。

この夜は矢作の鈴木旅館に泊まる。
高い所にあり津波の被害は受けていないこの旅館は
今年3月いっぱいまで被災者には無料で温泉を使ってもらっていた。
6年間もである。被災した方達はどれだけさっぱりすることができただろう。

宿泊料がめっぽう安くて助かったのだが、となりの部屋の湯治客の高齢の
女性が夜中ずっと連れに話す声が響きなかなか眠れなかった。
イタコか?と思うほど途切れずによくあんなに話すことがあるものだ(笑)