昨夜の雷は降り続く雪野原にあって
どんな映画にも負けない迫力の光と音の一大スペクタクルだった。

すでに積雪30cm、初めて除雪のトラクターを
使い夕方に1トン350キロのカボチャや人参をトラックに
見送ったあとにほっとしてストーブ前のソファーに沈み込んだ。

しかしながら、堅く巻くまであと一歩の何千個のキャベツは畑に残されたまま。
人参は最も出来の良いのが100mうね30本ほど畑に残されたまま。
どうなることやら、畑に入れないので淵まで手で運び出すことになるかも知れぬ。

2日前の朝帯広駅前バスターミナルへ17日間滞在したケベックのシャーロットを
見送った。6月から11月までほとんどの日を海外からの若者と共に生活する
この生活は本当に特殊な暮らしぶりだと思う。
こんな暮らしを12年も続けられただけでも奇跡のような話だ。
今では海外あっちこっちに友達がいる。
出会いを一つに束ねている概念はオーガニックで持続可能な社会への価値観と
人生を愛するひたむきな好奇心だと思う。
育った場所は違っても年齢は違ってもそれは寸分違わぬ共通項だ。
解決するのがむずかしいことは世界に満ちあふれている。
しかしまた誰もが理解できる価値を共有しシェアすることも可能なのだと
いつもこの体験を通して感じている。