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21日、関東平野を北から南へと流れる小貝川のほとりを友人夫婦と散歩する。
時に暴れ川と呼ばれるこの川もこの日は穏やかで定年退職した感じの人達が
のんびり釣り糸を垂れている。
毎年今年はいつ来るの?と聞いてくれるような友人はめったにいるものではない。
ありがたい。
ペケとマキちゃん、私と同い年でもあるし共感することもたくさんあるので
いつもリラックスさせてもらえる。
1年に1度の断酒の禁をとくのも彼らと会う時だ。
お酒を愛していて飲み方を心得ている人達だからだ。
ただそこには音楽が好きで歌うのが好きという共通するものがあることも付け加えよう。
ペケは若い頃作ったたくさんのオリジナルの歌があってその声は透明感があり
誠実さと優しさを感じさせる独特な魅力を持っている。
けれどミュージシャンなどにならずしっかりと東京で地道な仕事を続け
ふだんは仕事前に俳句を作ったりしている。
その生き方が潔くてでも自分なりに楽しんでいて素敵だなあと思う。


小貝川は一見冬枯れ色だがスミレ色や黄色の小さな花が見つかる。
アコーディオンを少し弾いてみた。
何となく春の空気を吸って吐いてアコーディオンも喜んでいるような気がした。
「小貝川のさざ波」そんな曲を作ってみたい。
お互い生活に疲れたり体にガタを感じながらも再会して散歩する喜びみたいなのが
入っているような。

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散歩を終えてしばらくするともう一組の友人もペケ宅にやってきた。
マンちゃんキヨコさんに愛犬さすけとエリオット。
このアコーディオンはキヨコさんが昨年亡くなられたお父さんが所有していたものを
私に譲ってくれたものだった。
そして1年後の再会まだまだの演奏ではあるが聴いてもらうと涙まで見せてくれて喜んでくれた。・・・良かった。

その夜は5人でこだわりの各種の酒とマキちゃんの有機野菜をたっぷり
使ったおいしい手料理をつまみながらの歌合戦。
マンちゃんの持って来たサイレントギターがまたアンプを通した出音がすごく
広がりがあって大活躍。
全員アラカン、まるで青春のように夜は更けていったのでした。