農場日誌

ひろういの農に生き音楽を作る日々 Since 7th June 2007

December 2020

吹雪の中乾麺を受け取りに

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地味なそばラベル貼りの様子

今夕、猛吹雪の中を待ちに待ったそば乾麺を
隣町の製麺所に取りに行ってきました。
帰り道はホワイトアウトで近所でもどこを走っているか
わからなくなる恐怖におののきながら。

さっそく家庭内手工業によりラベル貼りをしました。

しかしながらソバ粉の持ち込みが遅かったこともあり、
全部は受け取れず現段階で完成したものだけで残りは
正月明けとなります。おそらく1月中旬か。

今日までいただいた予約の分は大丈夫なので明日発送します。
なんとかお得意さんの年越しに間にあわせることができて
ホッとしています。

今年のそば収穫量は昨年の2倍くらいあったので一生懸命売りたいと
思っています。

冬至

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シュカブラ(風雪紋)がいたるところに出来て雪と風の季節が始まりました。

今日は冬至、季節よりも一点を示すその潔さが硬質な美しさを感じさせます。
後追い的にこれから寒さが極まるにしてもこれからは少しずつ陽光が多くなる
と思うとなんだか心のどこかがフッと軽くなります。
この頃はマイナス10度以下の時間もあわわれてきて夜は犬を家に上げるように
なりました。おかげで朝になるとあちこちに自由に歩き回った鹿の足跡を見つけます。
彼らの目当ては捨てられたかぼちゃやキャベツの葉っぱなどです。
夕方にはすぐ近くで遭遇して驚くこともあります。林の中に逃げていっても
枝に紛らせた大きな角が揺れるのですぐにわかります。
彼らも生きるのに必死、野生の力強さを感じます。

大きな出荷終わる

かなりの真冬日だったので今朝の集荷まで
倉庫の中で薪ストーブを焚いて、無事札幌行きのトラックを
見送った。やれやれ、ようやく一段落ついた。
春から今までの間ほとんど休みもなく働きづめだったので
これからはマイペースでやりたいことができる。
片付けや大工仕事などいろいろ待っている。
それにしても寒い。歩くと顔がピリピリ痛い、マイナス7度くらいか。
残念なのは窓掃除が好きなのにこう寒いと石鹸水がすぐ凍ってしまうので
できないこと。特に古いガラスが磨かれて透き通り、均一でない厚さの
うねった様子がわかるようなそんな風にしたい。
牛舎の古い窓枠をこの百姓大工の手で復活させたのだが見るたびに
古いものの良さを感じる。そこに透明なガラスがあればそれだけで
満足である。きれいにしたい。

猫力

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猫は魔法の力を持っている。
どこかで寝ていたのを発見した瞬間に心の中で何かの緊張が
一瞬でくずれ落ちるのを感じる。そして笑顔にしてくれる。
これが人間にとっての再生可能エネルギー、猫力。

予報通り足をすれば跡が残っていたような土が一晩で岩石のように
変わり真冬日がやってきた。詰め終えた人参と芋の箱を毛布とシートで
包み、残っていた自家用芋を家の中に上げてひとまず安心。

トラクター修理から帰る

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振り向けば、いつもそばに君はいる。愛しのエムちゃん

埋めてあったジャガイモを掘り出して箱詰めするのに
今日は暖かくて動きやすかった。
それも今日までで明日から真冬日の予想。
明日中に人参を掘り出して箱詰めして火曜日までの
凍結予防を厳重にしなければ。

雪の季節を前にトラクターのローダーの上がりが悪くなり、
農協整備工場に修理をお願いした。
油圧ポンプだったら大変だと心配したけれど、持って行く前に
整備士さんが油圧フィルターかもしれないと言っていたように
交換しただけでとても具合が良くなって帰ってきた。
さすがプロだといつも感動する。
うちのような時代遅れのトラクターを治すのは、とても感覚的で
たくさんの経験がなければ難しいと思う。
今の時代の流れではエンジニアの経験と勘で工夫して治すという
面白さがどんどん失われてきていると思う。
どこかが壊れたらコンピューターと連動していたりするので
丸ごと交換とかが多くなっている。
そのような時代はなんだか危ういような気がする。
エンジニアとしての自負や治した時の喜びがなくなるなんて淋しい。
やっぱり職人はかっこいいと思う。機械との対話がそこにある。
つまり機械に使われるのではなく、機械と対等だからだ。

いまだ村の鍛冶屋的な役割を担ってくれている農協整備工場には
ありがたい気持ちでいっぱいである。

これで雪が来ても安心になった。

そば粉を製麺所に搬入!

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7月24日のそば畑

挽きたてのそば粉をきのう製麺所に持ち込みました。
ここに来るまでのプロセスの長かったこと。
出来あがり次第予約いただいた方には発送します。

25把入り8000円 10把入り3500円
1把200g 5割そば

今年は不作だった去年の倍とれたのでたくさん製造になります。

新型コロナウイルスが問いかける

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ウバユリの花は甘美な香りで、枯れて種を飛ばした後も目を楽しませてくれる。

今まで何回かこの町でも新型コロナウイルス感染者が発生したと噂を耳にしたけれども
ついに町内の医療現場で発生したというニュースが流れたようだ。
きのう人形劇をやっている友達から電話があり図書館での公演が急遽延期になった
ということだった。

コロナがやってくる前とそれ以降では世界が変わってしまったと感じる。
哲学教授のマルクス・ガブリエルは今人類はウイルスから呼びかけられている
という。地球温暖化やデジタル化する社会システムなどの只中にいて
人類は無意識のうちにこのままいけば破滅が待ち受けていると感じていた。
だからこそショックを受けているのだと。
私たちが消費資本主義に操られていることに気がつきこれまでの生き方を変えて
道徳的な進化のチャンスにするのか、それとももと来た道に帰っていくのか
ウイルスから問いかけられているのだという。

こんなチャンスは滅多にない、まったく新しい目で自分を見つめ直したい
と思う。我慢させられているのではなく見つめる時間を与えられているのだから。

まずは医療現場が大変なのだから感染しない、また感染させないように気をつけよう。
マスクと、外から帰ったら手洗いを忘れないようにしよう。

大根の問い合わせの電話

きのうは一旦土に埋めてあったジャガイモを掘り出し
50箱の製品にするのに1日かかった。
それでも雪がなく土がしばれていないというのは助かる。
真冬に注文に応じて人参B品を掘るときは、まず厚くて
硬くしまった雪をのけて更にガチガチの凍土をツルハシで
割ってようやく本体にたどり着けるのだ。

うちの野菜は道内のコープさっぽろの有機農産物コーナーに
置かれているようで買った消費者から電話がかかってびっくりする
ことがある。
先日は大根を購入した旭川の女性からで、クレーム
かと思いきやとても美味しかったのでまだありますか?という
問い合わせだった。最近全部出し切ってしまいお断りしたのだけれど、
今まで大根の味にそんなに感動した経験はなかったので少し意外だった。
(食べ比べたことがないので分からなかった)

今まで有機農産物は自分で売るか、無農薬八百屋で売ってもらうか
なかったのが最近は多くの一般の人の目にとまるようになってきた。
有機コーナーを置いているコープさっぽろの英断も大きいと思う。
感謝!

暖かく作業は進み

そばが片付き掃き掃除をして小屋はまた広い空間になった。
今度はここは一旦はトレンチに埋めたジャガイモの箱詰めの作業
場となる。いろんな野菜が回転していく。
片付いたらまた百姓大工でもっと使いやすくしたい。

雪が少ないので助かっている。
昨日キャベツ、今日白菜が片付いた。
白菜は9月の高温で病気がつき種代くらいにしかならなかったな。

暖かいといろいろ能率が上がる。
とはいえ、この時期いつ雪に見舞われるかわからないので
毎日がその準備と言える。
早く庭先を雪に解放したいものだ。

玄そばを製粉所に

朝ついに磨いた玄そばを製粉所に持っていくことができた。
依頼が混み合っていて1週間はかかりそう。
なんとか年内に乾麺を受け取れればいいのだけれど祈るしかない。

ようやく手が空いたので畑に電気牧柵を撤去しに行ったら
いたるところ鹿に荒らされ通電線が絡まったまま逃げたのか
大変なことになっていた。
なんとか回収したのであとは好きにしてくれ。
畑は最後までマメに行かないとダメなんだと改めて思う。

まだ根菜類の出荷が待っているけれどそばを出し終えて
少しずつアコーディオンに向かう時間も増えてきた。
ライブの話はコロナ禍でさっぱりなくなったけれども、
その分基本練習や音楽を見つめ直す時間が持てて、今の自分には
それはそれでありがたい。蛇腹を動かして丸6年が過ぎた。
ようやくたまーに納得できる音が出せるようになってきたところ。
これからこれから。新しい時間の幕開けだ。

そばの実を磨け!

きのうでそばを製粉所に持っていける状態にできたのは3分の1、
遅くとも今日までには全部終わらせて持ち込みたい。
少しずつ落としながら異物をつまんで捨てるというストイックな作業。
大半は茎や乾いた土の小さな塊、仕上げたものは米の紙袋いっぱいに
こげ茶色の鈍い光沢を放つそばの実だ。

過去でも未来でもなく今生きることしかできない私たち。
でも未来に向けての種なら今蒔くことができる。
ファンを回すモーター音とそばの落下する音だけが響く作業場。

香港でまっすぐな目をした若者がきのう禁固刑を
言い渡され即刻収監された。
いうなればただ国に異議を唱えたということだけだ。
周庭さんなどは誕生日の前日に収監とはあまりに心が痛い。
多くの人が彼らの身を案じている。
周庭さんお誕生日おめでとうございます! 彼女や彼らが守られますように!

そばの調整作業

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上から脱穀したそばを入れモーターで起こした風でゴミを吹き飛ばして
きれいにしていく風撰という作業。ただいま4回目をやっています。
時間のかかる根気のいる作業です。
年内に乾麺をお客さんに届けられるよう夜作業をしています。

野生の生活には君が必要

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雪がこんこんと空から湧いてくる。みるみる積もりお気に入りのボールも消えた。

そばの調整に集中したかったけれど予想外の大雪となり、
ハウスのビニールを外したり大わらわの1日。

さて昨日朝のこと、いつになく犬が吠えるので外へ出ると
犬小屋のそばのカツラの大木を見上げて吠えている。
エゾリスだろうとその先を目で追っていくとそこにいたのは
2匹のアライグマ!
犬に吠えられて驚いて登ってしまい降りられなくなったのだろう。
今まで屋敷内に入ってきた野生動物は鹿や狐はもちろんエゾリス
ヒグマ、タヌキ、エゾクロテンいろいろあったけれどついにアライグマ。
今年トウモロコシの大被害を受けたのは5分ほど離れた森に隣接した
畑でのこと、こんなに近くにまで進出してきたことにショックを受ける。
10mもの高さの枝に動けないでいる2匹のアライグマ。
天敵がいない外来種なので増えるばかりということを実感した。
ハンターに連絡して撃ち落としてもらった。
アライグマは冬眠するといわれている。その前の餌探しだったのだろう。

今日小屋の中に2箇所アライグマの落し物を見つけた。
一つは通路、もう一つは新品のダンボール箱の上。
足跡を見ると長い前足の指があり猫とはまったく違う。
ここまで入り込んでいたとは・・・
幸いかぼちゃや野菜には被害はなかったけれど農家にとって
新たな脅威だ。
今回犬のジーコがいてくれて本当に助かった。
野生の生活には君が必要。

ところがまだ夜は外にいて欲しかったが今日の雪で散歩から帰ると
まっすぐ家の玄関を目指してグイグイ進み、今はストーブの傍に陣取っている。
まあ、いいか。良い働きをしたから今晩は大目に見よう。
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