農場日誌

ひろういの農に生き音楽を作る日々 Since 7th June 2007

April 2020

山脈と暮らし

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牧草地もみるみる青さを増していて、
そんな時大雪山や日高山脈に出会うと
そのコントラストにハッとしてしまう。

思わず見とれるとトラクター運転中なら
側溝に落ちてしまいそうで危ない。オットットッ
最近はカラマツが一斉に伐採時期を迎えたようで
こんもりしていた林が消え山脈が驚くほど見えていたりする。
怖いほどに美しいのであるがますますこの地に住めて
幸運だと思う。

大きいものに対して畏怖と神格化に及ぶのは南の島のモスラ
信仰のように人の常である。(笑)
そのために人は巨大な大仏を作ったり中を軽飛行機が飛べそうな
聖堂を作ってみたり大きなものには何かそんな力がある。
支配者はそれを権力を維持するために使っても来たが、
人は何かそんなものを求めている。
今は自粛で世界中が我慢しているがロックコンサートも
原初から人が抱いてきたそんな大きさを感じさせてくれる。
もっとも身近な人智を超えたものは空ではないだろうか。
底の抜けたような星空やどこまでも透き通ったような夕方の空。
そしてその手前の白亜の彫刻のような山脈。
これはタダである(笑)
こういう場所で身の程をよくわきまえて慎ましく生きていけたら
最高である。

新しい時代がはじまる

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夜明けの国からメッセージを携えてやってくる子どもたちに祝福を

コロナを克服した先には、これまでのような弱肉強食の社会ではない、
社会保障・医療・福祉・人間らしい雇用が大切にされる、
より人間らしい社会をみんなの力で築きましょう!!

                   
                    志位和夫さんのツイッターより

今朝この言葉を読んで元気が湧いてきました。
こちらに向かわなければこの国は崩壊するしかありません。
何か大きなことが起こらないと人間はなかなか変われないものです。

きっと新しい世の中が始まります。
今日生まれてくる子供たちにとっても。

ジャガイモ今年は病気を出さないよう

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最近庭で目立つのはチオノドクサ、水仙もようやく黄色をほころばせています。

今日は夕刻まで雨が断続的に降ったのでハウスの中で種芋の数のチェック。

昨年は豊作だったのにソウカ病がいつになく多く捨てるのが過半数にも
なってしまい大ショック。中身には問題がないのだけれど表皮にあばたが
たくさんあり売り物にはならなかった。
いっそのこと収穫もやめたいほどだったが、ジャガイモの場合しっかりと
翌年に野良となり雑草化するので残らず畑から出さなくてはならない。

今年はしばらく作っていなかった畑に植えることにしよう。
そこは昨年えん麦を蒔いたところでおそらく病気は出にくいはず。
しかし農家は天候次第、ダメな時も良い時もある。
いつでも豊作を祈りながら春先は全的な希望しか持たないのだ(笑)
毎年不思議なくらい全部ダメだったということはなくて
昨年は努力の甲斐があって人参とキャベツは豊作で救われたのだった。

昨今の大きな天災が続く中で食べ物の大切さにますます気付かされる。
畑は未来の人々からの預かり物だ。
感謝しつつ今年も畑に立ちます。

感謝しつつ断酒 368日目

また次の1年を始めよう!

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30年以上手を入れ続けた牛舎とサイロにも春がやってきました。

分散しておいていた種芋を今日はハウスの中に集め
満遍なく陽が当たるように並べた。
良い芽が出ますように。

さて今日は再度断酒を初めて丸1年。
例外的に飲むということもなく完璧な1年は 
今まであったかどうか記憶にありません。
ブラボー自分!

(決意の断酒は2010年3月3日にスタート)

達成感!そして愛する音楽へ

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今日はほとんどこちらは雨で夕方一瞬だけ日が射し
水滴をたくさんぶら下げた庭の小さな花たちが存在感
を輝かせた。雨だったので集中して苦手な有機認証書類
作りを終えて先ほど大きな封筒に入れたところ。
達成感!

二つの人生をずっと生きてきた感じがあって
一つは生活全部、もう一つはやはり音楽で、
心置きなく没頭するためにはやはりその生活全部を
納めなければならない。その音楽の部屋はいつでも
この私の努力を待っていてくれる。そう、
努力次第でその部屋の奥行きさえ決まるのだ。
人と比べるのではなく今の自分の力量と
明日の自分の力量をこそ比べればいいと思う。
いつだって今の方が下手くそなのだから。
明日はもっと良くなれる。

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いろんなタイプのアコーデイオンに向く音楽があって
今はどこか風景の似ているアイリッシュを好んで練習している。
そしてどちらかというとアップテンポの明るい曲が好き。
以前は自分が鬱っぽい時に聴いたゆっくりめのアイリッシュが
きつくて遠ざけたい音楽だったのがシャロン・シャノンの
幸せそうな笑顔で弾くアコーディオンですっかりイメージが
変わってしまった。

書類も終わったので明日は少し多めに時間が取れそう。

鹿の電車が走る

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ジーコは今日が2歳の誕生日でした、おめでとう☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;

犬の散歩はほとんど大草原か林地などのワイルドな場所なので
ジーコはいつも他の動物の匂いに興奮して鼻を地面に擦り付けるように
して引っぱるのでこちらもしっかりリードを持ち続けなければならない。

保安林に近づいた時、奥の方で数十頭の鹿が左から右に列をなして走った。
それが一瞬ビルの間を抜ける電車のように見えた。
しっかりリードを握り、追いかけたくてたまらないジーコを抑え
鹿たちが走り消えていくのを見送った。

次の停車駅はどこだろう。

(この日谷間にウグイスが鳴くのを初めて聞いた)

ニャンなのか、このモヤモヤは

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最近我が家の庭にゴロツキの猫が来るようになって
その度にジーコは吠えるのであるが
つながれているのでお構いなし。
最近ニャンがどうもおとなしいと思っていたら
喧嘩して前足に傷を負っていた。
耳がピンと立たずに意気消沈している様子。
いろいろ病気したりがあったので飼い主もニャンの
精神や体調のささいな異変にもすぐに気がつくようになってきた。
雪も飛ぶ寒い1日、昨日はほとんど丸くなって寝ていたが
夜には2階からものを落とすいたずらも始め元気を取り戻して安心。

医療や介護現場、スーパー、運送関係などからの悲鳴が日増しに強まる。
政治は明晰な判断が取れない状態に陥ってしまっている。
ただ、それは今に始まったことではないけれど。
首相がマスクを全戸2枚ずつ配ると言った会見で気になったのは
「国民に安心してもらうため」と言っていたこと。
マスク不足だからダイレクトに届けようという気持ちはわからなくもない。
でも国民が欲しいのは「安心」ではなく安心して活動を休めることの
方だった。それが「安全」という本当に望むものだった。

あれだけのお金があればすぐにでも欲しい人があの時点でたくさん
いたはず。首相が言った「安心」が「気休め」としか聞こえなかったわけだが、
その「気休め」さえ製造元の不明朗さに加え異物混入やカビなどで回収騒ぎ、
「気休め」さえ与えられない状態になるとは首相も想像しなかっただろう。

いろんな場面で私たちの感覚とあまりに違う政府の感覚を感じる。
けれどもあの原発事故のあった後すぐに原発をいろんな国にトップセールス
した首相であるから驚かないけれど、やっぱり驚く。
この長年続くモヤモヤはなんなのだろう。
選挙があるたびにまたかと思うあのモヤモヤはどこから湧いているのか?

書類からの逃走は薪割りで/断酒について

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先日まで切り集めたマキの山、平均直径30cm書類が嫌な時に斧で割ります(笑)

有機認証の書類締め切りが迫っている。
なぜこうも先送りしてしまうのか、
ギリギリにならないと動かないのか自分で呆れるばかり。
とりあえず机の周りを片付けてと、鉛筆を削ってと、
昨年のトウモロコシの認証数まで着手して大きな進歩!
物事は着手したら感覚的に70パーセントは進むと思っている。
そのくらい気の乗らないことを始めるのは大変なことなのだ(苦笑)

昨年の今頃は長年続いた断酒が崩れだしていた頃で
ひどく情けない思いをしていたのに夜に飲まないで
いるのが難しいジレンマを感じていた。
つくづく自分は一生治らないアルコール依存症だということを
思い知らされ再び断酒生活に入りもうすぐ丸1年。(2019年4月28日開始)
コロナのせいで、いつも会って普段は断酒でも例外的に飲むことに
している友達とも会えなくなり、おかげでこの1年は完璧な断酒、
1滴も飲まないを初めて達成できそうである。
これも断酒というものに着手ができたからこそ。

自分にとってお酒は毒物という認識が脳の中に固定して
どんな気分の時も飲もうという気が起きなくなった。
それはアル依存症にとってはとても良いこと。

今、コロナで大変つらい思いをしている人がたくさんおられて、
つい家で飲みすぎてアルコール依存症が増えるのではと心配です。
孤独や不安からアルコールに救いを求めるのはとても危険なことです。
みんなで楽しく飲むということが制限されている今だからこそ
特に気をつけて欲しいと願っています。
(テレビのCMもある人たちにはとても罪だと感じています)

コロナはいつかは潮が引いていくみたいに収まるはずです。
(消えることはないでしょう。小説ペストにもそんな記述がありました。
でも歴史を見ればそんな繰り返しです)。
その潮が引いた後にアルコール依存症が残ったら馬鹿らしい。

「ペスト」読了!

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毎回同じような写真ばかり。だいたい同じ時刻に撮っています。去年のかぼちゃ畑で遠景との間にカラマツ林が春先までありました。

昨夜降った雪は再び覆ったけれど夕方にはほとんど消えた。

こんなご時世だからきっと後に読みたい人がたくさん
控えていることを思い、図書館から借りていたカミュ
の小説「ペスト」を急いで先ほど読み終えた。
今読むからこそとても入ってくる。

このコロナウイルスの猛威で「人間とは何か?」という根本的な
問いを投げかけられている気がします。

日々淡々と

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日が長くなってきた6時過ぎジーコと散歩、牧草地は青くなり彼方に連綿と続く日高山脈。

ジャガイモの種の整理をしたり玉切りした丸太を薪ハウスに運んだりの1日。
天気も良く酪農家さんはプラウ耕を始めた。

当たり前の生産活動が行えるということのありがたみがさらに
くっきりと浮かび上がってきます。
特に都会で生活をする人たちにとって外へ出られない、文化的享受も
受けられないストレスは相当なものでしょう。
早く収束することを願っています。

感染症の正体を魔女や悪魔の仕業としか捉えられなかった昔と
違いウイルスを可視化させた科学の進歩は目を見張るものがあります。
日進月歩の医療がありながらも救いきれない命に直面しながら
日々この感染症の現場で闘っている方々はどれだけ悔しい思いと
自らの感染への恐怖にさらされていることでしょう。
改めて深い感謝と尊敬の念を込めて、命が守られますように。

自分にできることはただ淡々とこの畑を守っていくことなのかと思います。
今年はウーフの申し込みがどれだけあるか見通せません。
高校生の修学旅行のプログラムである農村ファームステイも予定は
ありますが果たしてどうなることやら。
根拠はありませんがきっと手伝いに来てくれる人は現れる気がしています。
質の良い野菜を作れるよう頑張ります!


カミュの小説「ペスト」

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先日壊してしまったのは12年故障なく使ってきたチェーンソーだったので
同じ型のものを購入きのうからバリバリと倒木を処理しています。
30cmの玉切りにして後で若者に斧で割ってもらおうと目論みつつ。

さて新型コロナウイルス感染拡大を受けて昨日政府は緊急事態宣言を
全国に拡大しました。私は今母親のことが一番心配ですが電話では
元気そうなのでそのたびにほっとします。
まだ読んでいる途中ですがカミュの小説「ペスト」からの抜粋です。
いろんなことを考えさせられます。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ペストより

天災というものは、事実、ざらにあることではあるが、
しかし、そいつがこっちの頭上に降りかかってきたときは、
容易に天災とは信じられない。

この世には、戦争と同じくらいのペストがあった。
しかもペストや戦争がやってきたとき、人々はいつも
無用意な状態にあった。

(中略) 

戦争が勃発すると、人々はいう ー「こいつは長くは
続かないだろう、あまりにもばかげたことだから」。

そしていかにも戦争というものは確かにあまりにも
ばかげたことであるが、しかしそのことは、
そいつが長続きする妨げにはならない。
愚行は常にしつこく続けられるものであり、
人々もしょっちゅう自分のことばかり考えてさえいなければ、
そのことに気がつくはずである。
我が市民諸君は、この点、世間一般と同様であり、
みんな自分のことばかり考えていたわけで、
別のいいかたをすれば、彼らは人間中心主義者(ヒューマニスト)であった。

つまり、天災などというものを信じなかったのである。
天災というものは人間の尺度とは一致しない、したがって天災は
非現実的なもの、やがて過ぎ去る悪夢だと考えられる。

ところが、天災は必ずしも過ぎ去らないし、悪夢から悪夢へ、
人間の方が過ぎ去って行くことになり、
それも人間中心主義者たちがまず第一にということになるのは、
彼らは自分で用心というものをしなかったからである。

カミュ ペストより

マルチ剥がし終了!

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畑4箇所のマルチ剥がし終了!天気が良かったので
乾いたマルチがたくさん収穫できました(笑)
ほかに風で飛ばされた枝拾い、いつものプレ農作業です。

図書館からカミュの「ペスト」を借りて読み始めたところです。
私は兄がポリオだったことを除いては深刻な感染症を
知らずに生きてきたのですが、(防疫医学の進歩があったに
しても)本当にたまたまそんな時代があったわけで、
今の新型コロナウイルスがとても異常なこととは
言えないわけです。
怖ろしいことですが生き物である以上
これからも様々な感染症のリスクがあり続けるのでしょう。

そんな厳しい時代でも多くの優れた文学や絵画や音楽を人は産み出してきました。
きっと今回も。

まずは生き延びましょう。
地元スーパーのレジにも透明シートがかかりました。
マスクや手洗い励行、気をゆるめずに!

今年も美味しい野菜を作ります!

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死んでるのではありません。春眠を楽しんでいるところです*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

風も静かですっかり晴れた今日はマルチ剥がし日和、
鹿に踏み抜かれた穴だらけですが、畑を踏んでいるだけで
農家としての感覚がもどってきます。
土の上を歩くだけで気持ちが落ち着く、やっぱり超田舎人です。

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イタドリの枯れた茎のかたわらに金の山吹色の福寿草、
名前の通り幸せそうに陽光を浴びていました。

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そして最後の夕日が山の向こうに沈んでいくのを見送ります。
今年も美味しい野菜を届けられるようにとやる気が湧いてきました。

感謝、祈り。

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防風林に枯れ木が目立ってきたので切り倒し
そのあとの雑木によって更新されるようにしていたつもりが
チェーンソーのプラグが緩んでいたためにネジ山を潰し
チェーンソーの方を更新しなければならなくなった。
いたたっ!10年は使ったのでよしとするか。

今日は各地で病院などにクラスターが発生し患者さんだけでなく
医師や看護師にまで大きな感染が起きたニュースが相次ぐ。

また気になるのは石垣島のような離島で感染者が出たということ。

そんな感染の恐怖の中で使命を果たそうと必死に働く医療関係の方に
深く感謝するとともに健康が守られるように祈ります。

それだけでなく目立たないところで懸命に社会を支えている方々にも
深く感謝します。運送や配達、食品を提供する人、介護をしている人、
テレワークしたくても無理な職場へ人混みの中を行かざるをえない人、
私たちの命は実にたくさんの人の働きに支えられています。

こんな時でもスヤスヤ眠る猫にも感謝。
いろんなことが収まって君らのようになれることが希望です。

鹿の白い尻が跳ねて

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牧草地にはうっすら緑が萌え始め、夕方にはさっそく鹿が
20頭くらい食べに集まる。
ジーコと静かに近づいても50mくらいで気がついた1頭の
ひと声で一斉に走りだす。
白い尻がしなやかなバネで跳ねて向こうの樹林に次々と飛び込む。

フランスのパリからロックダウンの様子を伝えた辻仁成さんが
「価値観が変わった」と何度か繰り返したのが印象的だった。
1月に誰がわずか3ヶ月後こんな状況になると想像しただろうか。
なんとなく同じような日常がそう変わることもなく
明日も続くだろうという予想のもと世の中は動いているものだけれど、
実は何も確かなものはないのであった。

気がつけばいつの間にか世界が変わってしまうこと。
そんなことを人類は何度経験してきたのだろう。
天変地異、戦争、そして感染症大流行など(現在では原発事故もあるけれど)
私たちはそれをかいくぐり運ばれてきた種だ。

乗り越えるには精神論ではなく苦労して伝えられた知恵と科学を
読み解くことのような気がする。

安心して休業できるように

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読書やパソコン作業の時に間に入って邪魔するエムちゃん

新型コロナに関して知ることのできる情報は限られているにしても
一番恐れていた医療崩壊が起こり始めているのはどうも確かなようです。
昨日のマレーシアからのガクトさんとパリの辻仁成さんのTV番組生報告
を聞いて日本は本当にこのゆるい緊急事態宣言で大丈夫か心許なく
なりました。
確かにヨーロッパやアメリカなどで行なわれているロックダウン
に比べると緊急事態宣言の後も人の行動変容の違いは歴然としています。
オーバーシュートと呼ばれる爆発的感染が日本で起こるのも間近ではと
考えてしまいます。

これを少しでも避けるためにはやはり今すぐ政府は給付をして
住居と食料に困らないようにして最低限生存に必要以外の店舗
などを休業させる必要があると思います。
東京で要請除外されそうな理容業など体に直接触れる職種など特に
危険なのではないでしょうか。
オリンピックや旅行クーポンなどもうあとの話にして
今は生命を守ることに全力を傾けるべき時です。

3月20日から23日まで東京や千葉にいて、もちろん消毒液
を持ち歩き電車でも入り口近くに座り人との距離に気をつけましたが
浜松町の書店でのこと、サラリーマン風の男がマスクもつけずに
ゴホゴホ咳をしながら歩いていて恐ろしくなりすぐに立ち去りました。
でも店員たちはそこで働き続けなければならないのです。

私たちに出来ることは感染したり感染させないよう最大限の努力を
払うことでそれにはやはり国の援助がどうしても必要なのです。
もう一度見直しを国に求めます。

二つの人種

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久しぶりの積雪がありました。枝はモコモコ、工作に使うモールみたいです^^

今読んでいる本は心理学者ヴィクトール・フランクルの強制収容所体験の
記録「夜と霧」についての本。
戦後たくさんの講演をしてきた中で次の原稿があるといいます。

「ナチズムは人種的狂気を広めました。
けれども、本当に存在するのは二つの「人種」だけです。
 -「品格ある人たちと、そうでない」人たちと。

この「人種」の分け目は国際社会にも、また国内の政党の間にも
あります。

強制収容所の中でも、時にはちゃんとした親衛隊員に出会うことが
ありましたし、またならず者の囚人もいたのです。

ちゃんとした人たちが当時少数だったこと、
またいつもそうだったこと、
これからも小数派にとどまることを、
私たちは受け入れるしかありません。

事態が危険になるのは、
政治体制が国民の中からならず者を選んで上に行かせてしまう時です。」


なんだかストンと胸に落ちるものがありました。
品格のある人はいつでも小数派、それはそうなんだなと確かに認められます。
品格のない私にはたやすくありませんが、
少しでも品格のある人になりたいと強く思いました(。・ω・)ノ゙

今まで自分の中になかった物差しが与えられたようで感謝です。
確かに普段接している人には、この人品格があるなと感じたりその逆の
人もいます。(特にあの政治家たち)
生まれながらに品格のある人なんていないでしょう。
だから品格は努力次第で身につけられるものと考えていきたいです。
もう一度「夜と霧」を読み直そうと思いました。

水路に残る残雪の向こう

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人参出荷とマキ作りに取り組んだ1日。
ジーコを散歩させるのはいつもギリギリ暗くなる前。
今日の大雪山は半分雲の中に消えている。
夕暮れの空は太陽がとっくに沈んだあと秒単位で色が変わって
ついにはモノトーンになっていく。
慌てて仕事を切り上げるのもジーコにせがまれるほかに
この変化を見逃したくないという思いから。

アメリカでコロナ死者が8000人を超えたという。
全世界が大変なことになっている。
特にこれからは難民キャンプなどにも感染拡大が懸念されている。
想像したくないことが多すぎて足がすくみそうになる。
今はとにかく感染を広げないようにできるだけのことをするしかない。
人と会う時には最大限の注意を払おう。

ためになるyou tube 2つ





ちょっと休憩という感じで載せてみました。
家にいるしかない海外の若者もユーモアで乗り切ろうとしていてクスリ
と笑ってしまいました。

ぬかるみと氷

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サホロ岳の夕暮れ 

土の下に保存していた人参やら芋を取り出しています。
この冬も雪が少なかったので土は凍結が深く
ツルハシでないと割れなくてまるで岩石です。

家の周りを整理していても
いたるところブルーシートの端が凍りついて
離れなかったり、はたまたドロドロのぬかるみ
を歩いたりと早春特有の日々です。

誰もが想像していなかったこの頃の新型コロナウイルスの
状況です。全てが当たり前なことではなかったことに
改めて気付かされます。

医療が守られますように。
健康が守られますように。
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