農場日誌

ひろういの農に生き音楽を作る日々 Since 7th June 2007

February 2019

冬から春へ

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今年は一度も屋根の雪下ろしをしていない。
十勝は全体に雪が少ないけれどうちは例外。
なぜなら高台の下がった東側に位置しているので風が雪をたっぷり運んでくるから。
除雪する距離が半端なくあるのでトラクターでも故障したらもう陸の孤島だ。

ジーコを連れて林の中を歩けば表面は硬く中は柔らかい最中状態になっている。
スノーシューで何度か歩けば長靴でも行けるがたまに踏み抜くとまだ50〜70cmほどはある。
連れ合いは確定申告に四苦八苦、僕も有機認証の書類作りに四苦八苦。
気晴らしにジーコと歩けば春の兆しはあちこちに。
今年の農業をどういう風にしようか?一番の課題はどう自分の年齢にあった働き方にするかだ。

ライブ予定

宇井ひろしコンサート

カフェ水曜日 東京都練馬区石神井台2−26−26
3月21日 午後4時スタート
ライブ料金 2000円(1ドリンク付) 
定員15人ほどのため、事前にご予約ください。
※終演後 夕食交流会 1500円(子ども500円) 要予約
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2年続けて青虫ノッポで演奏しましたが今回はソロでライブをします。
昨年うちで収穫や小屋大工を手伝ってくれたウイーン大学生のカロリーナが
現在首都大学に留学中で来てくれそうです。
チェコの人気バンドの美しい曲を教えてもらったのでアコーディオンの伴奏で
歌ってもらいます。

小さな青虫ノッポツアーから戻り

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雪が重たくなって春の雪になってきました

ギャラリー光影よしだよしこライブ
9日、東京も寒波に襲われ次の便から欠航という帯広空港行きで
よしだよしこさん奇跡の来道。帯広広小路にあるギャラリー光影にてライブ。
昨年春神田でのライブに遊びに来てくれて以来の再会。
3曲ほどにアコーデオンで参加させてもらう。
終了後一人の男性が、よしこさんの歌を聴くまで心臓の具合が悪かったのが治ってしまったと言っていた。とても納得。

10日は新得駅でピックアップ、この日のライブのため芦別まで2時間車で送る。
芦別の貘のマスターが僕にシャロンシャノンのアコーデイオンのCDを送ってくれたことで随分レパートリーが増えた。それもよしこさんのライブに行かなかったら出会えなかったこと。

ギターケースとマウンテンダルシマーとスーツケースの旅姿、細い体で全国を歌いつなぐ。
こんなシンガーソングライターがいたなんてと数年前に感じた驚きは今回も色褪せない。

青虫ノッポ はやきたこども園ライブ
16日、ヨッシーの車で久々の青虫ノッポツアー。
朝9時半頃には震災のあった安平町にある「はやきたこども園」に到着。
園のすぐそばには仮設住宅が並ぶ。
15人ほどの子供達は元気で30分ほどのライブ、
泣いていた子も最後は笑顔になり踊ったりノリノリ。
演奏曲 青虫ノッポがやってきた 青虫の歌 ちっちゃなおしり サンライズ1号車 みつばちブーン さんぽ エースモーターブルース

よしだよしこ&青虫ノッポ 玄米レストランじょじょライブ
安平町から札幌手稲区の坂の住宅街にある玄米レストランじょじょへ。
まだお客さんが食事中の中到着、夕方からのライブに備えつつよしこさんを待つ。
店主のせっちゃんの元気な笑顔、そして厨房に立つきれいなロングヘアーの息子さん。
ここの玄米ご飯は絶品だし豊富なメニューはどれも美味しい。
ちょうど「たかとしランド」という人気テレビ番組で放映されたばかりということで
口コミでディレクターの耳に入ったのだと思う。
うちの野菜も使ってもらっていてキャベツが美味しかったとせっちゃんが言ってくれる。

よしこさんも間もなくタクシーでやってきた。
僕とヨッシーでよしこさんの曲で特に好きな「ラ・ストラーダ」「道ばたでおぼえた唄」の
2曲を練習してあったのでリハーサル。1部よしこさん、2部青虫ノッポで最後にまた
よしこさんに出てきてもらってこの2曲を歌ってもらう。成功だった。この歌のニュアンスを
うまく生かせた演奏ができたと思う。
聴きに来てくれた人もそれぞれが個性的で魅力的な生き方をしている人たちで
オーガニックな野菜を市内で売る人やブラジルでサッカーで3年いたことのある長沼に
新規就農した若者や被災地で植物多様性によって回復させようとしている人や医療に関わっている
人や星占いで有名な人などライブ後の懇親会は星空のように豊かなものだった。

早朝ホームコンサート
その晩は主催してくれた同じ手稲のKさん宅に泊めていただく。
(2年前ヨッシーの車の4駆が故障で坂を登れず仕方なくパチンコ屋の駐車場に停めておいたら朝行ってみると除雪のショベルで埋められそうになった思い出がある)
Kさんが近所の子供たちと若いパパママを呼び集めてくれて早朝ミニライブをする。
前回初めて生でアコーディオンを聴いた小さな楓ちゃんは終始口をぽっかーんと開けて
可愛かったけど、みんな1年分成長しているのがわかり楽しい定点観測だ。
昔のような近所付き合いがあり子供もみんなで育てあっている感じがあってとても素敵なことだ。
保育のプロでもあるKさんが中心になって近くの公園でプレイパークという遊びのイベントの
仲間でもある若い家族たち。
高い雪の壁の向こうの窓からみんなが手を振って見送ってくれた。

下川町モレーナライブ
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モレーナは2年ぶり、前回は猛吹雪で半分の人が来られなかったがどうだろう?
曇りで場所によって雪に降られ心配ではあったが4時半頃無事到着。
お昼は滝川のまるかつ食堂でカレーうどん、ヨッシーはカレーそば。
一律330円という安さ。カウンターには地元の常連がびっちりでお客の
頼み方が「天ぷらダブル、後のせで」とか専門用語でかっこいいのだ。
40年ぶりにカレーうどん、案の定食べると服にカレーの汁がつく。

モレーナのライブは久しぶりにフルサイズでたくさん聴きに来てくれた。
下川町は森林を活かした持続可能な地域社会を目標に掲げているだけあり
来てくれた人もそのためか移住者が多かった。
地元の人も来てくれてその中に前回から青虫ノッポのCDにはまった幼児が
いて一緒に歌っていたのには驚いた。
帰りがけにヨッシーはその子が「ああいい夜だった」と大人みたいにつぶやいたのを聞いたという(笑)古い廃校でゲストハウスをしている人、マキを作って売る若者はパタゴニアの旅から
帰ったばかりでさらにエコな暮らしの夢を語る、羊と牛の放牧酪農を始める若者、森林教育のNPOに
働く人などここから新しい文化が生まれているのを感じる。

松本冬水さん弘子さんを訪ねて

モレーナに泊めてもらい心のこもった朝食を昨夜のライブ後の打ち上げから
泊まった人も一緒にいただく。マスターは古い友人で一人でお店をやっている。
大変な病気を経て懸命にリハビリして、さらに僕らがきっかけとなって音楽に
再び情熱を傾けるようになったと何回も便りを頂いていた。
もし自分だったら生きる気力をなくしたであろう状況にも立ち向かい今もこうして
お客を受け入れて地域の交流の場としてお店を続けていることはすごいことだ。
たくさんの国を若い頃から放浪してきて培った哲学があるからかもしれない。

11時くらい空は晴れて雪がまぶしい中みんなに見送られ名寄の友達に会いに。
松本さん夫婦はトムラウシに住んでいた頃よく遊びに行かせてもらったが、今は名寄の
農村地帯に住んでいる。能面をたくさん作り今は仏像修復の依頼に応える日々の様子。
昨夜のライブにも来てくれたがヨッシーにいつか松本さんの暮らしや作品を見せたいと
思ってきたのでそれが実現できて良かった。
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作品はどれもこれもすごくてため息しか出ないのだが、
気さくで少年のような好きなことに熱中する目を持つ素敵な人だ。
何につけ深く観察し追求する人で虫の拡大写真を撮ることにも夢中でいかに不思議に
満ちているかを語りだすと脇で弘子さんが「長くなるから帰る時間もあるから適当にね」
と僕に囁く。10歳くらい年上だけれど二人とも気持ちは少年少女だ。
尊敬する愛すべき人たち。

こうして小さな青虫ノッポツアーは終わった。
コンサートを企画してくれた人、来てくれた人、そして何より全行程安全に運転をして
機敏で的確な演奏で僕をサポートしてくれたヨッシーに感謝!
もう一度自分が音楽を続けていく意味を与えられたように思いながら
月明かりの吹き溜まりを踏みしめて家にたどり着いたのでした。



記録的寒波がやってきて

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エムとジーコはしょっ中ケンカしますがこの間は向き合って抱き合ったまま眠っていました(笑)

記録的寒波と騒がれていてもたかをくくっていたら温水の方の
パイプが凍って大変な思いをしました。
寝る前に出ないことに気づき床下に潜り這いながら石油ストーブを
設置して1時くらいにようやく出てホッとして眠りにつきました。
皆さんの所では大丈夫でしたか?

古い方の家にいたころ、冬は凍結との闘いだったけれど
水道には塩ビ管を自分で配管しているので凍結で破損しても安価で
すぐに取り替えられましたがここは金属なのでヒビでもできたら業者頼み
なので大変なことになっていました。

こんなことも初めて、セルフビルドのこの家も早20年断熱性能も落ちてきたせいもある
にしてもこの季節でマイナス15度近辺をうろうろしているってやっぱり記録的なこと
なのでしょう。
うちはほとんど冬は温水はマキストーブの上ので間に合いボイラーを使わないので
しばらくは小まめに蛇口をひねってみようと思います。

今日は見事な冬晴れ。これが過ぎたら春に向かいますね。
冬は自分にとって音楽の季節、真剣に楽しみたいと思います。

よしだよしこさんライブツアー

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ローザ・パークス

その昔アメリカでバスの席が黒人と白人で分けられていた頃、
一人の黒人女性が白人席に座り続け逮捕されるという事件があった。
その事件がきっかけになり黒人たちはバスに乗ることをボイコット、
そのことが公民権運動につながった。

よしだよしこさんの「She said NO!」という歌を聴いてそのことを
初めてはっきりと脳裏に思い描くことができた。
日本にもこんな素晴らしいシンガーソングライターがいたことは嬉しい驚きだった。

そんなよしださんの北海道厳冬期ツアーが始まります。
皮切りは2月9日7時から広小路ギャラリー光影にて。
(私もアコーディオンで何曲か参加します。16日には札幌で青虫ノッポとのジョイントライブがあるので予習も兼ねて)
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