農場日誌

ひろういの農に生き音楽を作る日々 Since 7th June 2007

May 2018

占冠村山菜市

山菜市は今年も晴天、名前は山菜市でも山菜の天ぷらなどは人気だけれど
そのブースはごく一部で、鹿や魚の料理やワインショップや花屋さんや
コーヒーショップなど多種多様なマルシェのような感じで
丸いテーブルが並びお客はゆっくりおしゃべりと食事を楽しんでいく。
特別なイベントといえば子供達の餅つきがあるくらい。

そこにはどんな音楽も流れていないので自由にアコーディオンを弾かせてもらっている。
スローフードつながりでベトナムから視察に来た大勢の人たちが喜んでくれた。
毎年はるばる中標津から来る人は私がアコーディオンを楽しそうに弾いているのを
見たくて来ているなんて言ってくれて嬉しい。
終わりころ子供達も関心持ってアコーディオンの周りに集まって来て
そのうち一人の男の子がアイリッシュのアップテンポな曲に合わせて
踊りだした。勝手に体が動いたみたいでそれはまるでアイリッシュダンスそっくり
だったので愉快な気持ちになった。テンポを早めればちゃんと付いてくるし
純真な子供ってすごいと思った。踊り終わると
「あーダンスってめちゃ楽しい〜!」だって。

私はアコーディオンを通してこのお祭りを見ているけれど
それぞれの人がそれぞれの思いでこのお祭りに参加しそれぞれに何かを
感じていくのだろう。
うまく言えないけど特別なことではないけれど日常に転がっている
地味な宝物を慈しみ楽しみに変えるそんな忘れがちなことをこのお祭りは
提示しているように感じる。
なのでそんな場所の片隅でアコーディオンを弾きながら笑顔でいる
人たちを眺めているとそれだけでハッピーな気分。
もちろんへたっぴーな頃から私のアコーディオンを邪魔にしないでくれた
主催者の広い心にも感謝!

帰ってからかぼちゃの発芽状況確認、かなり良し。

続いてトウキビ、ピーターコーンは良く出ているも
同じ日に蒔いたゴールドラッシュはなんとゼロ!
ほじってみると腐っている。
去年の種だったがこんなこと初めて、急いで蒔きなおした。
2年目あたりから発芽率は落ちるが同じ去年の種でも
ピーターコーンは出ているのになんでだろう。
やはり甘さを追求したものだから体質的に弱いのかもしれない。
八百屋さんの要望で作っている品種だけどもやはり自分は
ピーターコーンの方が好きなのでスネたのかな?

タモリさんがブラタモリで荻市の夏ミカンをお代わりしたあと
最近なんでも甘さばかり追求していてあまり好きじゃない、本来
日本の食べ物は味のバランスを大事にしてきたと思うという趣旨のことを
言われていたが全く同感。自分も農家をしていなかったらきっと
そのことには気づかなかったかもしれない。

ともあれ今年購入の種で撒き直し、ちゃんと芽を出しますように。


断酒30日目

新内のかぼちゃ種まき

かぼちゃの2回目の播種を雨が上がるのを待って終えた。
発芽まで地温が高いことを、発芽後は霜が来ないことを祈りつつ。

27日は占冠村の山菜市にアコーディオンを弾きに行きます。
行くのは今年で5回目、最初はアコーディオンを始めたばかりでした。
いつも天気に恵まれる山菜市、きっと今年も盛況になりますように。
スローフードの仲間に会えるのが楽しみです。

断酒29日目


明るい森と畑

かぼちゃのマルチを張る前に
畑に張り出してきた枝を切り落とす作業をした。
日陰になり作物が良く育たないからだ。
枝は見かけより重量があるのでなかなか危険だ。

はしごをかけての高所でのチェーンソー使い、
枝の落ち方によってははしごを直撃したりチェーンソーが
切り口に挟まれたり、または勢いで下に落としてしまったこともある。
予測しながら慎重にやるが100パーセントということはないので
地上に降りてきた時はケガしなかった幸運に感謝したい気になる。
不注意なら命を落とすこともありうる仕事だと思う。

だいぶスッキリしてこれならかぼちゃもスクスク育ちそうだ。

あたりの森では葉っぱがそこかしこで展開しつつある、まだ
明るいけれど日1日と緑が濃く覆うように向かっている。
このまだ少し空も見えるような森が好きだなあ。

木こりをしたり種をまいたり忙しい日々。

ハルゼミの再来

ツツドリの2連の歌、カッコウなどの鳥の声に混じって
今年はじめて聞いたハルゼミの声。
かぼちゃの種を1200ほど蒔いた。
晴れ上がった空に飛行機雲がとけて消える。

昨日までいた男子高校生3名がうちで体験したこと。

「薪割りとマキ積み」 やはり特に男の子には楽しい仕事だったようだ。
「ドラム講座」 全員初めてでも8ビートが最終的に叩けるように。
「くったり温泉」名前とアイヌ語の関連を教えた。
「牧場見学」歩いて隣の牧場へ アポなしで行ったにもかかわらず従業員は親切丁寧に
説明してくれた。帰りに牛乳を持たせてもらい初めてのしぼりたて牛乳をいただく。
「人参予定地の草取り」主にギシギシ抜きをみんなで終えてきれいになった。
「木の伐採見学、マキ運び」夜は寒くマキストーブを焚いたのでこれで全サイクルを体験。

たった1日でその後の彼らの人生が変わるのか、あるいは変わらないのか知らない。
農業とか自然に少しでも興味を持ってくれたら幸いだ。

畑仕事にも庭いじりにもベストシーズンだ。
明日も次のかぼちゃの準備に励もう。

断酒25日目

薪割りのためのハウスを建てる

雨の予報が出ていたのでかぼちゃのマルチを早朝から大急ぎで
昼までに終わらせ午後から明日くる高校生のための薪割りのための
ハウスを1棟建設。
農村ファームステイで奈良から修学旅行の一環で来るのだけれど、
明日雨なら草取りもできないし玉切りにしたマキを3人に代わる代わる
割ってもらうくらいしか今は仕事がない。
それならと、春先倒して運んだマキの山をそのままハウスで覆えばいいと
考えたのだった。その隣はマキ小屋なので割る人、それを積む人と
なんとか手順は見えてきた。
ビニールをかけたら待っていたかのように雨が降ってきた。
さすがに急いた仕事だったので疲れたが間に合ってホッとした。

プロフィールには今までにないくらいやる気の感じられない文章で
それもまた楽しみである。

断酒22日目

すもも降る下で

すももの小さな白い花が降ってくる。
古い大木の根元にはスズランが突き出している。
トウキビのマルチと豆のマルチを連れと終わらせてから
かぼちゃの準備を暗くなるまでする。
我が家の家周りオオウバユリが増えている。
庭の手入れは連れがやっていて増えて困るとこぼす。
けど僕はオオウバユリが好きで増えてくれて嬉しい。
植物には好みがあって気に入ればそこで増えるが気に入らなければ
絶えてしまう。
作物にも相性のいい畑とそうでない畑があるように
そういう見えないことが見えるようになればといつも思っている。

野の花に

きのうトウキビの畑を準備していると隣の牧草地の青々して
きている中に茶色の夏毛に変わった野ウサギに気がついた。
狐とウサギはシーソーゲームのような関係でトウキビを横取り
される狐が数を減らしているのかと少し期待する。
こちらに気がついたウサギは見事な跳躍で風そよぐ草原を横切り
消えていった。狩られるものとして生まれ厳しい冬も耐え連綿と
生命のバトンを渡し続けてきた結果の姿。歴史を超えて生命が躍る。

同じ有機農家の友人と共同管理しているトラクターを取りに
自転車で坂を下る。新緑のこの季節は魔法の国だ。
道路の法面に続くオオバナノエンレイソウの白い群れ。
エゾエンゴサクはどうやら後進に道を譲るように青が目立たなく
なってきた。そしてもう花の終わる頃だが今年初めて気がついた
キケマンソウ、黄色い小さなホルン型の花。
フキの花はいつの間にか綿毛になって種をふわふわ気流に乗せる。
谷を抜け、下りの惰性も消えペダルを踏み始めると開けた牧草地に
出る。すると陽光の中で道の両側から祝福するようなタンポポの色。
野の花に気持ちを豊かにさせてもらった。

夕方からかぼちゃの畑の下準備ロータリー

断酒20日目

畑、時々修繕の日々

セルフビルドの家も間もなく築20年になろうとしている。
まだちゃんと建っているがプラの換気口カバー4か所が風化して崩れ
蜂の巣があったりリスの休み場になっていたりするので
長年の懸案事項だったのがついに交換することが出来た。
2階のはかなり高くはしごの上での作業はかなりスリリング。
壁材のカラマツの板を外す時のくぎぬきは特に反動がこわかった。
あと20年後にまた交換か・・いや次は無理(笑)

昼から新内のプラウ。日当たり、土質、前作、何をどこに
植えるかあれこれ考えながら土を反転させていく。いつもの新緑の季節。

もうコンビニの前も素通りできる 断酒16日目

芋植え終了!

IMG_20180509_101529


時々霧雨が舞う寒いお天気でしたが家族や友人合わせて4名に機械に乗ってもらい
芋植えを無事終えました。寒さも吹き飛ぶ楽しい時間でした。感謝

冬の間しまってあったシカの電柵を設置、また長い闘いが始まります。

明日に向かって蒔け

プランターを畑まで移動
エゾエンゴサクの地味な青オオバナノエンレイソウ白く大きく清楚
今年初のロータリーハロー 夕方から急速に冷えてきた
霜が怖いので明朝種芋を持って行こう

断酒12日目

芋植え準備

きのうは雨でパラパラ大きな音のハウスの中で種芋切りを
して今日で切り終え最終チェック。
周りは物凄い勢いで緑が膨らみつつあります。
我が家でもようやく桜が満開になりました。
いつも芋植えの頃は桜の花が舞う頃です。
あさって植えられるかな?

今日も楽しく断酒11日目

ゴールデンウィークらしい日

昨日は雨だった前日と変わり天気も良くポテトプランターの整備や
種芋の準備をしました。たった1日使われるだけの機械ですが油をさし
グリスを送り込みます。

お昼、子供連れの友人家族総勢8人が来訪、
連れ合いが採ったばかりのコゴミやギョウジャニンニクの天ぷらを揚げ
農場産そばを茹でみんなで賑やかにテーブルを囲みました。
他に今年最後の人参ジュース、人参だけの人参ジュースの美味しさに
驚いてくれるのが嬉しくて✖️2

遠くは横浜から今回東京の神田と日本橋のライブ企画してくれたご家族とご主人の同僚。
バリバリの東京の仕事人も食べた後はウーの森の大ぶらんこで大盛り上がり、
大人も童心に帰り森の中にみんなの歓声が響き渡りました。
楽しい訪ずれ、ありがとう。

今日は小雨が降ったり止んだり、ハウスの中の種いも切り。


また新たな出発 断酒9日目

五月晴れ

IMG_5556

4月5日にライブツアーから帰り順調に日常に戻ったかというと
そうでもなく、ゆうパック運賃が一気に跳ね上がったことへの対策
や有機認証申請書作り、はたまた乗用車のミッションが突然壊れたり
毎年4月に来る鬱っぽい気分もあり最低限の仕事をこなすだけで
精一杯でした。
さっぱりブログの更新もなかったので友人も心配してメール
くれたりしていました。

昨日で畑のプラウ耕起3枚終えました。
あとは新内の1枚です。
今年は雪が多かったものの4月の気温が高いので畑の乾きも早かった。
桜がきっと新得山に咲いてると思い行ってみると咲き始めていました。
レンギョウの黄も鮮やかに、遅い時は1週間も後なので今年は随分早いのです。

先日ベトナムで有機農業を普及させる活動をしている現地に20年も住んでいる
女性がスローフード関係の打ち合わせで帰国中に我が家に1泊されていきました。

その方から聞いたいいニュース、ベトナムに日本が大きく関わる原発の計画が
あったのですが最近それを断念したそうです。
どうもその理由は日本のような国でも事故を防げなかったのだから自分たち
には到底無理と判断したことのようです。
ブラボー!

実はその計画を知ったのは数年前に我が家にウーフで来たベトナム在住
のオーストラリア人女性からでした。
写真家の彼女がバイクで静かなエビ漁で暮らしを立てる貧しい漁村を訪れた時、
そこに日本が大きく関わる原発の計画があることを知ったと言います。
誘致後の近代的な都市になった未来の村を描いた大きな看板のことや
現地の人々が危険性について何も知らされずいることを聞いて、
心底そんなものを売る日本を恥ずかしく思いました。
その友人が昨日うちにふと懐かしくなったからとメールをたまたまくれました。
彼女にも確認したところやはり本当にヴェトナムは断念したようです。
彼女もまたメールの中でベトナムに誘ってくれているのでもうすっかりその気です。
来冬かな?新しい有機農業つながりもできてベトナムでライブツアーも
なんて冗談を言っていたのがひょっとすると本当になるかもしれません。

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