農場日誌

ひろういの農に生き音楽を作る日々 Since 7th June 2007

February 2017

青虫ノッポ 3月道南〜本州南下ツアー予定

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青虫ノッポツアー第2弾スケジュール

(会場未定のところも含み、さらにこれ以降今月いっぱいツアーを続けます)
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イラスト 西村ヨッシー
青虫ノッポ 宇井ひろし+西村ヨッシー ギターとボタンアコーディオンを駆使したベジタブルな音楽を奏でる2人組

3月10日(金) 北海道豊浦町コミュ二ティカフェあっぷる 5時半開演 大人1000円高校生500円中学生以下無料 終了後カレーパーティ大人500円こども200円
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         https://www.facebook.com/ccapple/
3月11日(土)函館市パサールバザール
      https://www.facebook.com/pazarbazar
3月13日(月)函館市 幼稚園
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3月15日(水)陸前高田市ジャズタイムジョニー
      https://takanavi.org/archives/2553
3月16日(木)奥州市カフェ&ギャラリー1231店
      https://ja-jp.facebook.com/1231ten/
3月17日(金)仙台市 ゼロ村カフェ19:30 start 2000円 ワンドリンク付き  
      https://ja-jp.facebook.com/zeromuracafe/
3月18日(土)ひたち太田市 里山ホテルときわ路 16:30開演入場無料

3月19日(日)東京石神井カフェ水曜日
      https://www.facebook.com/sredacafe
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3月20日(月)東京中目黒レインボーバードランデブー19:00 ¥2000+ワンオーダー
     http://www.ls-adventure.com/

よしだよしこライブin貘(baku) 芦別市

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りんとした美しさで観客を魅了 よしだよしこさん in貘 芦別市
昨日18日は地吹雪の中芦別へ北海道ツアー中の
よしだよしこさんに1年半ぶりに会いに行きました。

おととしの9月新得町新内ホールでよしこさんのコンサートを企画して以来の再会です。
ちょうどソバ刈りの時期でフランス人女性ウーファー2人もいてにぎやかな
我が家でした。よしこさんにはゲルに泊まってもらった良き思い出。

雪がやみ芦別市外もすっぽり新雪におおわれて「貘」というお店はありました。
高田渡さんがお店の名付け親なのだそう。
それもあってずっと来てみたかったお店でした。
ウッディな店内は落ち着く雰囲気で昔の国内外のフォークソングのSPジャケット
などが壁のあちらこちらに飾られています。
流さんもここで歌うことがあるんだそう。
音楽が好きな人たちが集うコーヒショップだ。

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ダルシマーによる弾き語り。
よしだよしこさんは相変わらずりんとしていて新曲もたくさん聴かせてくれました。

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アンコールの際、生命の河でアコーディオンで共演させてもらいました。

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マスターもミュージシャン、良く鳴るHEADWAYのギターで歌ってくれました。
ここでもアコーディオンで共演。ミスターボージャングルのマスターの載せた詞が素敵だ。

自分の光栄な思い出である渡さんの帯広でのライブ「シーラカンスのつぶやき」で
マンドリンで共演した時のこと、
渡さんがバッグの底に「いいちこ」を隠し持っていたのがおかしくて
その話をマスターにしたら、どうやらその「いいちこ」は
芦別で購入したものらしいということが発覚。
点と線が結ばれました(笑)

打ち上げはみんな陽気に楽しくなって歌いよしこさんもアイリッシュでダンス!
実はここまで来る途中富良野の生協の駐車場に間違えて出口から入ってしまい
すれ違ったドライバーに「何ではいってくるのよ!」と怒られ少し落ちていた気分も
晴れ晴れ、楽しい1日となりました。

沖縄 高江から

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2013年の春まだ農作業が始まる前に沖縄で4カ所のソロライブツアーを
行いました。希少生物の宝庫の干潟埋め立てに揺れる泡瀬、知念半島で有機農業を営む
旧友宅、読谷村の作業所サバニクラブそして高江にあるカフェやまがめ。

昨夕その沖縄東村(ひがしそん)高江地区から伊佐真次さんを
招いた講演会があり行って来ました。
主催者からは青虫ノッポとしても演奏を依頼されていました。

伊佐さんは初めてお会いしますがいくつものドキュメント映画で拝見していました。
スラップ裁判といって国などの権力者が住民の反対運動を封じ込めるために
威嚇する目的で訴えるもので、訴えられ最後まで上告を棄却され続けたのが
伊佐さんでした。

罪状はヘリパッド(当初からオスプレイのためと住民は気がついて
いたが沖縄防衛局はヘリコプターのためと言い続けた)建設を妨害したというもの。

伊佐さんが実際したことは資材を運ぶトラックを止めようとバンザイするみたいに
手を挙げただけのこと。その映像を証拠に切り取られ国に訴えられたわけです。

伊佐さんもそこに住む住民に過ぎず市民運動家でもなんでもなく
ただ自分たちの当たり前の暮らしを守りたかったしそれは今もなんら変わらず
特別な事をしているという意識はないと仰っていました。

カフェやまがめでライブをした時に僕の「青虫の歌」を知っていて気に入ってくれていた
13才の女の子がいました。弟や妹たちも元気に走り回る大家族の住居兼お店でした。
そのころから家族は米軍ヘリコプターの低空飛行に悩まされていましたが、
ついにオスプレイ、あの巨大で低周波の爆音と熱風をはきだす怪物がやってきて
今はカフェもやめお父さんは残りお母さんと子ども達は別の場所に離れて暮らしている
そうです。

原発事故の時といっしょですね。
何も罪のない人達がその場で暮らせなくなり家族が分断させられてしまう、
国策という名のもとに・・・。

みづきちゃんというその女の子と家族のことを思いながら歌わせてもらいました。

でも高江のひとたちはあきらめてはいません。
希少生物が生息し世界遺産にも匹敵するやんばるの森はまさに人類の宝でもあります。
危険なオスプレイの飛行をやめさせ
コンクリートをはがし砂利を取り除きふたたびそこに木が茂る
ことを夢見ています。業者は住民に感謝され潤うことになるでしょう。
長い闘いになることでしょう。
淡々とした伊佐さんのお話ですが自分も含め多くの十勝の人達が
感銘を受け連帯していく思いを強くしました。

オスプレイパッドも辺野古の新基地も私たちの税金で作られるわけです。
日本という国のありかたのしわ寄せが今沖縄の人達を苦しめているというのが
真実でしょう。それだけは少なくとも忘れないようにしなくてはと思いました。


春の道南、本州ツアー計画中

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飛行機から見た陸前高田市

本州の母親&旧友(長年の野菜のお客でもある)たちに会う5日間の旅より帰りました。
飛行機は可能な限り行きも帰りも海岸沿いを見える席をとります。
とかち帯広空港を飛び立つとすぐに太平洋を渡りやがて美しい三陸のリアス式海岸が
仙台あたりまで続きます。

青虫ノッポツアー日程は今つめている最中ですが
陸前高田のジャズタイムジョニーというお店でもやらせてもらいます。

津波で膨大なレコードと共にお店を流され現在は仮店舗で営業されています。
たくさんのファンから愛されて来た名店だったのだそうです。

上空から見ても市街地だったところはうす茶色になり巨大な防潮堤が見てとれます。
そんな場所で精一杯歌わせてもらいに行きます。

3月10日豊浦からスタートし函館、岩手、仙台、ひたちなか、東京、神奈川
カフェや美容室、幼稚園や個人宅などさまざまな人の縁のおかげで計画が出来上がりつつあります。
乞うご期待。

かわいい動物ふたつ

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窓辺にヒマワリの種を食べにやってくるエゾリス。
昨年は悪天候で森にじゅうぶんな木の実がなかったのではと心配した
連れがまいています。

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これが紋別ご当地キャラのモンベモン。評判が悪ければ悪いほどかわいい(笑)

青虫ノッポ ツアー日記 Part4

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1月30日 紋別オホーツク流氷公園
      14時からものつくりハウスにて「有機農法のおはなし交流会」1時間半の
      トークショーとミニライブ。そんな長時間この僕に話すことあるだろうかと
      少々不安だったが質疑応答もありあっという間に時間が過ぎてしまった。
      ヨッシーがいろいろ黒板に書いてくれて助けられた。
      集まったのは子育て中のお母さんが多い。
      以前朱鞠内で日韓共同ワークショップという歴史を学ぶ日韓の学生の
      交流に参加したことがあり当時名寄短大の学生だった女性が赤ちゃんを
      連れて聞きに来てくれてびっくり。10数年ぶりの再会だった。
      にわとりを飼ったり自家用の野菜も育てているということで熱心に
      話を聞いてくれた。
      青虫ノッポで「青虫のうた」演奏。

      あおぞら交流館 青虫ノッポライブ
      18時30分より 5時までは安心して子どもを遊ばせられる広いプレールーム。
      木製の基地みたいのやフワフワマット、こどもたちも遊び回る中みんないい顔で
      聴いてくれました。主催してくれた川崎さんは手話を学んでいて歌に合わせて
      手を動かしていたのが印象的でした。青虫ノッポの手話による表現もあとで
      教わりました。
                                             
1月31日 僕が紋別でやりたかったこと2つ。ご当地怪獣「モンベモン」のキーホルダーを
      GETすること。流氷を見ること。

      モンベモンは紋別の人からも気持ち悪いと言われる、確かに目は4つありピンク
      という微妙な色使いで醜い。もうひとつキャラクターがあり、モンタ君は頭に
      ホタテ貝をのせたアザラシだがなぜかバカボンパパみたいな腹巻きをしている。
      面白いがインパクトではモンベモンにはかなわない。
      流氷科学館の土産物屋さんでモンベモンを買ったのだがフィギアがあり一体5000円
      近く。ストラップは500円ほど、あまり売れないので量産できないので高いのだと
      お店のおばさんがいう。醜さと言い、売れなさといい親近感。ますますモンベモンが
      好きになる(笑)
      
      流氷は川崎さん宅の窓から見えた。接岸はしていないが白く白く。
      流氷科学館の中にドーム型のシアターがあり椅子が倒れて仰向けに見る
      流氷の映像はド迫力でまるで実際見ているような感覚になった。
      川崎さんいわく、流氷が近づくと町も寒くなる。それは本当だった。
      お天気は良くキンと冷え、そこでお別れした。いろいろお世話になりました。

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オーガニックレストラン ビオトープ 美幌町

      ビオトープ 美幌町
      サロマ湖を左に見て内陸に向かう。美幌町は人口2万人以上ある大きな町だ。
      ビオトープさんはきれいで清潔感あふれるオーガニックレストラン。
      断熱がしっかりしているのでほんの少しのマキで店内は暖かい。
      飲食業とはまったく別のお仕事をされていたご夫婦が自身の健康問題から
      食を大切に考えこのオーガニックのお店を開いた経緯を聞かせてもらった。
      根本に健康な食がある生き方にはどこか爽やかでいい人間関係が広がっている。

      ライブには30年来の友人で北見で自然卵養鶏や農業をしているキーボーも
      来てくれた。それに美幌で自然農法に取り組む渋谷さん、有機農業でさまざまな
      葉ものや野菜を育てボックスで地元の消費者に届けている山本農産さんも聴きに
      来てくれた。
      おかげで青虫ノッポ冬ツアーの最後をしめくくるにふさわしい熱いライブができた。
      ライブ終了後はしばらく農業談義。それぞれ課題はたくさんあるが共通するのは
      いかにこういう野菜を求めている人に供給できるかだ。
      化学物質過敏症やアレルギーの問題などますます野菜の質が問われる時代だ。
      そんな中ビオトープさんのようなお店は私たちとそういう人達を結ぶ大事な役割
      を果たしているのだと思う。

      これからはどんな小さな町にもそんなお店が少なくてもひとつはあり
      地域のつながりができたり横につながっていったりするそんな時代になって
      いってほしいと思う。

最後に
今回12カ所をまわってすでに上に書いたことが始まっていることに
大きな希望を持つことができました。
札幌で地方で、回ってみて初めて見えて来た人の優しさが原動力になって
新しい関係が生まれてきていること。
素敵な人達がそれぞれの地にたくさんいました。
その人達に出会えたことが今回の旅の一番の大きな成果です。

なかなか腰の重い僕を引っ張りだし終始卓越したテクニックと
音楽の感性で僕の歌をサポートし続けてくれたヨッシーには感謝です。
ヨッシーも子ども時代からアトピーに苦しめられているので食への思いも強く、
また弱い人の気持ちがわかる人です。
僕より19才も若くほとんど親子みたいですが、
おかげで運転してくれたりいろいろ気遣ってもらいました。
年をとるのもいいもんだなあ(笑)

今3月中旬から東北、東京、神奈川、千葉あたりをまわる
青虫ノッポツアー道外版の計画中です。
どなたか是非来て!という方お声をかけて下さいね。



     
      

      

      
 

青虫ノッポ ツアー日記Part3

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下川町モレーナ

1月28日 富良野を朝出発、これがすごい吹雪。北海道の郊外には道路の両サイドに
      下向きの赤い矢印があるが雪が張り付き真っ白で見えない。
      これは路肩を示すサインなのでまったくどこを走っているのかわからなくなる。
      ワイパーはすぐに氷がぶっとくなり用をなさなくなる。
      全行程を運転したのはヨッシーだが本当にこの時はもっとも大変だった。

      旭川を抜け剣淵で昼食、そして「気まぐれパンや」さんに寄る。
      以前鹿追町にあった時から連れの大のお気に入りの天然酵母のパン屋さんで
      女性が1人でやっている。下川町に行くと言うと、大丈夫ですか?と
      心配してくれる。風はまだビュンビュンだ。

      名寄の道の駅で名物のよもぎ大福をほおばってから無事下川町に入り
      レストラン「モレーナ」着。
      マスターは30年以上前から知り合いでもここを訪ねたのは今回が初めてだ。
      世界中を旅してきた経験が店の改装や絵画に生きている。
      吹雪のおかげで来るはずだった10名くらいが来られなくなった。
      それでも地元から10名くらいが集まってくれた。
      きっかけは12月に名寄の友人松本さんご夫婦を訪ね名寄のどこかで
      ライブが出来ないか聞いたことから。
      昨年松本さんの奥さんといっしょにうちに立ち寄ってくれた下川に住む
      女性がつないでくれた。下川町は木質バイオマス発電などで有名だし
      移住者も多くずっと来てみたかった場所だ。

      ライブはマスターをはじめ多くの人が喜んでくれた。
      吹雪の中でも暖かな時間が流れた。
      占冠のスローフードの山菜市で会った人も来てくれたり
      昔ヨッシーと札幌の「青い空流れる雲」で働いたことのある人も。
      つながってる。なぜかつながってるご縁のある人達。

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興部町キキトキ

1月29日 この日の朝は気持ちよく晴れたが道路はツルツルのスケートリンクになっていて
      興部(オコッペ)に着くまでに道から落ちた軽自動車やへこんで停まって
      いる車を見たりした。慎重に運転をする。なべてミュージシャンは運転が
      うまいと思う。ヨッシーならなおさらだ。安心していられる。

      カフェ キキトキ着。ここは橋本写真館が併設したカフェ、いろんな人が
      利用するためスペースはとてもシンプルにしてあるがシックでおしゃれな
      気持ちいい場所だ。
      午前11時青虫ノッポライブ開始。お客さんは幼稚園の先生をしている橋本家の
      息子さんの仲間がほとんどで子ども達とお母さんが多い。
      よって選曲も子どもと楽しめるものも入れて。
      明るい休日の昼間のライブはそのあともゆっくりできるねと好評。
      そのまま若いママさんたちや若者のなごやかな宴会となった。

      僕とヨッシーは雄武町の日の出岬の温泉に行きゆっくり疲れをほぐした。
      キキトキに帰ると宴はそのまま続いていた(笑)
      みんなで歌ったり興部をどうしたらもっと楽しくできるか話したり。
      それにしてもおしゃれな空間におしゃれな都会も知って来た若者達、
      ここが小さな田舎町にあるのが信じられなくなるほどハイセンスだ。
      本棚の本もいけている。アレンギンズバークの本があったり。

1月30日 橋本さんご夫婦が用意してくれた朝食を柔らかなガラスからの光の中でいただき
      幸せな気分でキキトキを後にして紋別に向かう。
      
      紋別でお世話になったのは川崎さんという元気な主婦の方だ。
      お宅は自然食品店みたいだしミニ図書館みたいでもある。
      玄米食をしておられてそのせいかはつらつとしている。
      いただいたおにぎりは本当に美味しかった。精神もしっかりするような気がする。
      おそばの有名店で佐々木先生という85歳になる女性と待ち合わせ。
      知性あふれる聡明な女性で子ども達に一輪車の指導をしたり知的障害を
      持つ人のスペシャルオリンピックスへの参加を助けたりと信じられない
      行動力と衰えない好奇心を持っている方だった。
      だから僕たちの音楽にも興味を持って聴きにきてくれたのだった。

      つづく
      

青虫ノッポ ツアー日記 Part2

1月26日 ヨッシーに中富良野ラテールという温泉付きホテルに送ってもらう。
      途中美馬牛のゴーシュに行く。食事をしようと思ったが食事はやめたらしく
      こだわりのコーヒー専門店になっていてマンデリンを注文。
      今日から1泊で北海道有機農協の冬の会議でヨッシーは僕を送り届け
      キトウシへと帰って行った。

      1年ぶりの農協職員や全道の農家仲間たちと会議。
      新規就農やそれをめざす実習中の若者達も来ている。
      中にはバイオリンの修復の仕事を長年やってきた人も。
      仕事を投げ打ってまで農業を始めたい若者がいる。
      担い手育成の制度も利用するが有機でやりたいというと
      渋い顔を窓口でされるのだそう。
      みんな真面目で真剣に農業に取り組もうとしている。
      寛大にむしろ応援してあげてほしい。

1月27日 昼で作付け会議が終了。今年も昨年の災害の影響の残る農家もいるが
      新たな気持ちで有機を広げようと一本締め。
      迎えに来てくれたヨッシーと富良野に行き「唯我独尊」のカレーを
      食べに行った。30年以上前に素敵なお店といえばここしか知らなかった。
      変わらぬ手作りの建物。相変わらずの人気店。
      7時からNAVOでライブ予定、時間があるのでプリンスホテルと森の時計という
      カフェで時間をつぶす。ここは「優しい時間」というドラマで使われたお店だ。
      斜面の林に雪が積もり木々がゆっくり風にゆれている。

      富良野NAVO 富良野生協の真向かいのお店は一歩入ると別世界。
      ここも滝川のペコのこやのように同級生2人の若者が営むベジタブルバーだ。
      アーティスチックな自由な発想の装飾がいたるところにある楽しい空間だ。
      7時から開演、折しも外はものすごい吹雪になり何人かが来るのを中止したほど。
      それでもオーストラリアやイギリスからのお客や有機農業仲間の武藤さんや
      共通の友人を持つ家族が聴きに来てくれて最後はセッションになった。
      
      面白かったのはヤギのチーズを作るため中富良野に住むロバートという
      オーストラリア人。最初はインテリでもの静かに見えたのだがだんだん
      日本語を上手にしゃべりはじめヨッシーのギタンバという改造ギターを見て
     「あほやー」と笑う。日本に20年住んでいるという。ヤギ乳は牛乳より
      アレルギーを起こしにくいそう。臭いというのも誤解があるようで
      雌は臭くなくしぼり立てなら牛乳との違いはほとんどわからないという。
      ヤギのチーズはまだ珍しいしおいしいのでこれから伸びて行くと思う。

      この不思議な空間で夜は静かに寝かせてもらう。オーナーは角ばったものが
      苦手らしく柱はすべて丸く角を落としてある。
      丸い世界。とても親切にしてもらった。

青虫ノッポ ツアー日記 Part1

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21st Jan '17 札幌「みんたる」にて

1月21日 札幌初日フェアトレード雑貨&レストランみんたる Veggie Shopあさださんの扱う有機野菜と自然食ホロさんによるオーガニックプレートの縁日企画。 
浅田さんを介してうちの人参などを使ってくれている3店舗の方に初めてお会いする。
いつもありがとう!ライブも熱かった。厚真や本州から来た人も。
ここは海外旅行好きの人もよく集まる。
みんたるではいつもいろんな人と会うがどこかでつながっていたりする。

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玄米レストランじょじょにて

1月22日 ライブにも来てくれた写真家小寺くんの新しい写真集
わたしたちの撮る教室」出版記念のトークショーが紀伊国屋でありみんなで聞きに行く。
こどもたちの見ている視点の大人の想像を超えた面白さ。

6時から手稲の玄米レストランじょじょでライブ。
保育所で栄養士をしていた娘の昔の同僚達もたくさん来てくれる。
打ち上げでは店主のせっちゃんがアルゼンチンの歌をギターで歌ってくれた。
美しい懐かしいような歌声。彼女の訳詞もすてきだった。
敬愛するよしだよしこさんが今月ライブをここでする。

宿めてもらった方の家が坂の上にあり4輪駆動が故障したヨッシーCarでは
雪にスリップして登れずひと騒動。なんとか解決、気持ちよく眠る。

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やまなみ保育園にて

1月23日 早朝停めていた駐車場が除雪中でヨッシーCarが雪山に包囲されていて必死に脱出。
ヨッシーは用事ででかけなくてはならなくなりソロで11時から手稲のやまなみ保育園で園児向けのライブをした。
子ども向けオリジナル曲が結構ありこういうのは得意なのです。
最後はみんなで「さんぽ」大合唱。終わると園児達がハイタッチに来てくれる。
終了後40代の若い男性の園長さんと歓談。
子供の自主性と保護のバランスについてや大人もともに育ち合うこと。
国道沿いにありながら遊ばせるためのストリームや水場を作り景観も考えていて
新しい感性に勇気づけられる思いがした。

電車で札幌駅に向かいキリシタンの迫害を描いた映画「沈黙 SIRENCE」を連れと観る。
映画館は久しぶりだ。虫けらのように貧しく死んで行く人々にとって信仰は命にもかえがたい
ものだったのだろう。人間と信仰について考えさせられる映画。

6時くらいからえこふりぃでライブ、僕と同世代の女性達で始めたリサイクルショップ。
フェアトレードの品も扱いカフェも併設して様々な講座にも使われる。
たまにこども食堂も開きそこには有機農協の野菜も提供されているそうだ。
リラックスしていて笑いの絶えない地域のコミュニティスペースだ。
小さな店が並ぶ白石区本郷通り商店街、どこかなつかしい。
ヨッシーと二人気持ち良く演奏できた。
どこも女性達のほうが元気だ。

みんたる泊、店主に代わり店の前をヨッシーと除雪。札幌は積雪が多く山をさらに高くする。

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滝川市ペコのこや にて




1月24日朝、ヨッシーが以前働いていた円山のほうにある
青い空流れる雲」訪問。
オーガニックレストランですごい人気店、テーブルはびっちり。
ご主人とは初対面でうちの野菜も使ってくれていて光栄だ。
テイクアウトした米粉のマフィンが絶品。

そしてその近くの有機野菜八百屋「らる畑」にも訪問。
ここにうちの野菜も入りヨッシーが以前「青い空〜」で使うのに
宇井農場の野菜を仕入れに来ていたという。
野菜でつながりそして今は共に音楽活動をするようになった。

らる畑では新たにテイクアウトのお弁当も始めていて、うちの娘と
リンクしてるねーとマホロちゃんと談笑。
無農薬八百屋はしっかりと次の世代にひきつがれている。
見送られ札幌をあとにする。                   

滝川市ペコのこや素敵なセンスの若者2人で営む菜食系のカフェ。
手作りで改装した店内は主張しすぎないこだわりの色彩で落ち着いた雰囲気。
オーガニックな生き方はおしゃれなライフスタイルとして
若者に浸透しはじめているのを感じる。
選曲も変え天国の扉やアサツユなど少しディープにしてみる。
スローフードの友人や農家の女性や昔新得でリゾート問題にいっしょに関わった人も来てくれた。

泊めてくれたスローフードの友人宅にライブには来れなかった
うんと昔にカセットテープを買って以来ずっと聴いてくれていたという方が
遊びに来てくれて持参されたおでんをつつきながら飲んだ。
懐かしい歌をヨッシーと演奏。
雪はけっこう深いがそれでもいつもよりは少ないそうだ。
泊めてくれた方は以前ヨッシーと僕らで作った緑色の
Nuclear Age is OverのTシャツを海外に行く時に着てくれたりしてるそう。嬉しい。
どうしたら滝川をもっと元気にできるか、彼女はそのミッションで滝川にいる。

1月25日東川町キトウシ森林公園内「もりのようちえん」11時スタート
ここは大雪山自然学校が中心となって始めた豊かな自然の中で
のびのび子供を保育するために昨年から始まったいわば育てあいのスペースだ。
事務所と広いスペースやキッチンがある建物が山の上の方にあり
子供達の雪遊びの歓声が響く。

そのスペースは夜には観光客が来てナイトウォークの基地になっったりする。
自然学校ならではの柔軟な発想だと感心する。
この夜は鳥取からのアニメから抜けて来たような女性が旅行代理店のスタッフと共に参加。
1曲演奏しヨッシーの手製の楽器ギタンバに興味しんしん。

いつでも子ども達を前にしたコンサートは楽しい。
お母さん達もたくさん聴いてくれた。
CDもたくさん売れた。スタッフの学生時代の同級生の
中国人ファミリーも来ていて5枚も買ってくれた。
中国で幼稚園をいくつも経営しているので視察も兼ねた北海道旅行だったようだ。

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東川町は移住者が多く若者には住み易い地域だという。
アーティストが工房を構えおしゃれなカフェもたくさん増えた。
はるか昔にいっしょに音楽活動をしていた友人の娘さんが
メインストリートで服のリフォームやアクセサリーのお店を開いていて
ここでのライブを聞きつけて来てくれた。
すっかり素敵な大人の女性となっていてあとでお店をヨッシーと訪ねた。
彼女の廻りでいろんなことがあり僕は何もしてあげられなくてごめんねと言うと
涙をポロポロ流しながら楽しい思い出がたくさんあったよと言ってくれた。
本当に優しくきれいな心を持った大人の女性に成長したものだ。
彼女の涙にはたくさんの喪失や困難が含まれているのがわかる。
それでもあんな素敵なお店を妹と協力して構えている。
じんとしたままヨッシーと旭岳ふもとの勇駒荘温泉へ。

久々に来る温泉は天井の高いおしゃれでシックな温泉だった。
新館のほうだったらしい。
10年以上前に台湾のミュージシャンたちとスノーシューで深い森を歩いたり
露天風呂で雪投げをしたりして遊んだことが思い出される。
露天風呂でスエーデン人と会話、最近は旭岳ロープウェイを使った
スノーボード滑降が人気らしい。

「もりのようちえん」泊。ヨッシーが具沢山みそ汁を作ってくれて薪ストーブで爆睡。

青虫ノッポ 道内ツアー終了!!

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美幌町ビオトープさんのカウンター

12番目のライブ開催地の美幌より帰り着きました。
出会いと出会いを紡いで行くような旅でした。
都会であっても小さな町であっても必ずそこには
すてきなカフェや幼稚園がありどこかで共通のめざしている何かで
つながっています。すでに小さな糸でつながっていたりするのですが、
そこに僕らが行くことでその糸をさらに太くすることができたような
気がしています。

たとえば滝川市のおしゃれなオーガニックなカフェ「ペコのこや」
を営む若者2人がその後札幌手稲区の玄米レストラン「じょじょ」を
訪ねてくれていたりするのを知って僕たちは本当にうれしいのです。

この広い北海道で僕たちが音楽という手段で出会えた素敵な人達の思い出が
僕の中で今、数珠玉のようにカラフルに光を放っています。
みんな夢を観ながら時に悩みながら今を生きていました。
これからたまっていた雑仕事を片付けながらボチボチと
ライブツアーの日記を書いていこうと思っています。

「まずは吹きだまりを何とかせにゃー」
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