農場日誌

ひろういの農に生き音楽を作る日々 Since 7th June 2007

October 2016

1周辿り着きたい

我が家の築60年超のマンサード屋根の旧牛舎はそのまま
直し直し使って来たが長年の懸案事項は開口部に扉がないため
雪や冷たい風が吹き込み作業が大変つらいということだった。

農作業も同時に進めながらも
ついに大きな丸太を2本埋めそれを柱に下屋ができたのである。
屋根と西側に透明なポリカ波板を張り明るさをキープしたまま
風雨を防げるようになって人参箱詰めもうんと楽になった。
珍しく誰の手も借りずに1人大工で仕上げたのだった。

さて、この小屋全体はそれぞれの部分にウーファーとやった補修済み
部分がある。

アルザスのナデージュ、台湾のウイリー、タイのナット、イスラエルのハダス、
バンクーバーのエリック、イギリスのベン、イギリスのジョー、ドイツのレイラ、
フランスのジエル&マリ、サトルくん、共に過ごした素晴らしい若者たちが張った壁に
たくさんの思い出が浮かんで来る。だから何の変哲もない板壁も自分にだけは
カラフルに映る。


いまだに1周し終えずにいるが本当だったら朽ち果てているはずの
小屋が今でも使えているのは自分でも信じられないが古い小屋が
毎回喜んでいるように思えていつかは完璧に雨漏りも止めて腐った
土台もすげかえて1周したとお祝いしてみたいと思う。
みんなに写真でも送ってお礼を言ってみたい。

死ぬ前に達成したい事のひとつ。

秋の模様

カラマツが金色にそまるのはまだ先だが
まわりはオレンジや黄色の色の運動会。
風はなく羽虫がストロークの楕円を描き
雪虫が浮かぶ畑は真横から夕陽が照らし
平和そのもの。
カナダはケベックからの女の子に手伝って
もらいながら人参を抜きました。
予想通り後になるに連れ人参が良くなってきました。
割れは多いものの良く太り見るからに高品質。
香りも高くとても美人です。

かわって今日は朝から雷、大風、雨、微細な地震。
老舗の種苗店や無農薬八百屋の閉店という淋しい知らせも
舞い込み万物流転を感じる朝です。
だからこそ今しか大切にできないことを大切にしよう。

そば落とし

久々に暖かく乾いた風の吹いたこの2日で
ソバは乾きソバ落としを終えた。
立ててあったそばの島をブルーシートを広げたところまで
遠い所だけ軽トラックを使い近くは手で抱えて運んだ。
そのくらい軽いのは乾いていることと実があまりついていないからだ。
カラサオという道具でバッタンバッタンたたいて実を落とす。

台風で半分は刈るのをあきらめたので、
いつもなら使うトラクターもやめてすべて手作業でほとんど
1人で落とした。去年は4人がかりだったのに。

全部で麻袋10袋これをあとで風撰してどれだけの
実がとれるか?今年は乾麺が作れるのだろうか?

今年の天気の結果である。
同じ畑の白菜や大根もいつになく良くない。
とはいえ小春日和の中でひとり黙々と仕事をするのは悪くない。
意外に早く終わったのでトウキビの電柵を片付ける。
谷間には発情の鹿の長く響く鳴き声。
秋は深まって行く。

平和の練習

JR新得駅が台風以降使えないのでフィラデルフィアの二人とは
清水の高速入り口でお別れしました。
あとで30分くらいでヒッチハイク出来て札幌の民宿の前まで
乗せてってくれたと連絡があり安心しました。
日本人は親切な人が多いと海外の人から良く聞きます。感謝!
2週間の滞在、ルーカスは母親が日本人なのでケイリンとの
会話もいつも丁寧に通訳してくれてずいぶん深くアメリカと
日本のことを話し合うことができました。
どういう背景でトランプ候補が支持されているのかや黒人への
構造的な差別や多文化国家であるゆえの日本との違いなど
25才の若者の感じている今のアメリカについて知るいい
チャンスでした。こちらも核燃サイクルや原発についてや
憲法9条の危機的状況や沖縄の問題など現実的なことも知らせたし
日本の文化の良い所もまたたくさん伝えました。
彼らが話してくれた中で印象に残っていることばは
『Peace practice 』平和の練習とでも訳すのでしょうか?
日々争わないことを学び実践するということ。
むずかしいことです。なぜなら人は皆違う環境で育ちそれぞれ
の見方でこの世界を認識するしかないからです。
当然なんらかのぶつかり合いは起こります。
私たち日本人がよくやる見て見ぬ振りをして丸く収めるのとも
違います。ピースプラクティス、それは日常から始まります。
本当に素敵な若者達でした。

求人実る

下の記事を書いた直後に2週間少し来てくれる人が見つかりました。
老農は大助かりです。

野菜の量が少ないので早く終わってしまいそうです。
楽できますが収入が・・・(笑)

今日は人参をみんなで抜きました。だんだんいいパートに移って来ました。
肌のきれいな宝石のような人参です。

長雨と台風のプレゼントは

フィラデルフィアの二人にもずいぶん助けられてきましたが
それも今日まで。次のウーファーが来るまで3週間もあいて
しまいました。さて、どうしたもんじゃろのう〜。

5日ぶりくらいに一番遠い畑を見に行きました。
白菜は今までになく不作です。発芽直後から2度の台風に
見舞われました。いつもの2割穫れればいいほうかな。
大根も同じくで5割くらいです。

8月末の台風の後も実に雨が多く決定的に日照不足です。
キャベツも今頃巻いてくるのもチラホラあるはずなのに
成長が停滞しています。
人参は今収穫中ですが小さめです。
人参はまわりに水分が多いと短くなり乾燥気味なら水分を
求めて長くなります。今年は常に雨の中にあったような年なので
やはり短根になってしまいました。

台風直後にはこの後の天気次第ではまだ持ち直せるかもと期待しましたが、
どうやらそれも難しいことがわかってきました。
農家も大変ですがそれを売る人達もまた品薄で大変な状況のようです。
共倒れにならないよう踏ん張り時です。

この冬はライブで出稼ぎを考えています。
どうしたもんじゃ老農〜が歌いたがっています(笑)

寒くなってきました

8日に有機認証実地検査無事終了。
毎回緊張します。

9日フィラデルフィアから来ているルーカス&ケイリンには
たまっていた薪割り作業をしてもらいました。
午後から雨でイモのクリーニング作業、老朽化し修理中の小屋は
開口したままで風が吹き込み大変でした。

新得でははだしのゲンの神田香織さんの講談がありチケットを買うも
行けず残念、でも企画できる人達がこんな小さな町にいることを誇りに思います。
忘れてはいけない大切なこと。

ケイリンは大学で平和学を学びルワンダにも滞在したことがあり
まだ25才の彼らともよく戦争や差別のことを話したりしています。
日本に来てからそういう話ができたのはうちが初めてと言います。
日本の若い友達とはそういう話をするのは難しいそうです。

現実を知れば絶望してしまいそうになるけれども
こういう若者達がアメリカにも世界中いたる所にいることを知るのは希望です。
平和のためには不断の努力が必要、でも何か大それた事を考えるより日常の
人間関係こそが大切なのではと彼らは考えています。

玉ねぎ入庫遅れのお知らせ

毎年野菜セットに組み入れたり単品でも人気の高い足寄町の
松田農園の玉ねぎの入荷が天候による収穫遅れから今月20日以降
になるという知らせを受けました。

全品目中旬からの発送を予定していましたが
玉ねぎやセットを注文された方はそれ以降の発送となりますので
どうぞご了承ください。
.......................................

さて現在アメリカのフィラデルフィアから来た25才のカップルに
手伝ってもらいながら収穫を続けています。
10月5日には芋掘りが終了しました。
今年はいいウーファーばかりが来てくれています。感謝!


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