農場日誌

ひろういの農に生き音楽を作る日々 Since 7th June 2007

September 2016

9月をふりかえり

台風10号の大きな爪痕に驚くことから始まった9月ももうすぐ終わろうとしています。
半月も断水していた市街地なども映画祭の頃には復旧しましたがJRや日勝峠などはあまりに
崩落箇所が多くどこを走っても砂利を積んだトラックがひっきりなしに走っています。

映画祭がありその関連で我が家にはいろんな人が立寄りにぎやかでした。
また映画祭が終わるとすぐに大阪の女子高校生4人が農村ファームステイで滞在。
ジャガイモ掘りはずいぶん進みナデージュにフランス家庭料理を教えてもらったり、
ドラムを教えたりゲルに泊まったり星が見えることに感動したり
彼女達にとって驚きの体験の連続だったに違いありません。

コープさっぽろの「畑でレストラン」は今年のうちの集大成のような一日で
そのために作って来た屋外トイレも大役を果たしました。
森にはステージを作り流さんにも歌ってもらいお客さんにはサプライズな
プレゼントとなりました。名曲「すずなり」はいつものように
マンドリンで加わり、自分も初めてアコーディオンで「青虫の歌」をやりました。

集まったのはお客が42人スタッフが10人以上という大きなイベントで
結果大成功だったと思います。
森の中、さらに音楽付きという各地の農家とは違う特殊な「畑でレストラン」は
途中寒かったもののお天気に恵まれ終わった後は達成感でいっぱいになりました。

この間大雪山へのハイキングから帰り1泊していったジエルとマリその後
約3週間滞在したナデージュと、今季はフランスの素敵な若者達から元気をもらいました。

ウーファーの空白には友人が旭川から南富良野町での災害ボランティアのあと
手伝いに来てくれました。
農場を訪れるたくさんの人そして心ある一人一人に感謝するこの一ヶ月でした。

野菜の近況

連日台風被害が伝わって来ます。
35年前初めての子が生まれた年にあった台風の時も
佐幌川にかかる新得の大きな橋が壊れたり
オソウシ温泉が土砂に埋まったり山の木が多数倒れましたが
今回は農業被害においてそれを上回る規模の被害ではないでしょうか。

さて、我が家の近況報告です。

・トウキビは最初の頃はまだ良かったのですが
後に蒔いたものになるほど実が入らない部分が多く
長雨の結果が出ています。おまけに3度の台風で倒されたのも
追い打ちをかけました。
まだ成熟途中のものを待っているものがあるのですが
何人かの方には欠品のお知らせをしなければならなさそうです。
特にプレゼント用には先端が実が入らず供しえないと思いますので
ご了承下さい。

近所では牛のエサになるデントコーンが広く植えられていますが
強健なデントコーンでさえ平年の半分くらいの丈しかありません。
長雨の影響が秋になってようやく全貌を見せ始めています。

・そばは実入りが悪く倒された3分の1は刈るのを断念しました。

・今はじゃがいもを収穫していますが幸い平年以上の出来です。
きのうで半分堀り終わりました。

・かぼちゃは2kg弱の手頃な大きさのが成熟していてこちらも
幸い平年並みには穫れそうです。今日収穫を始める予定です。
いつもなら25日以降に始めますが今年の成熟が早いのも異変のひとつです。

・人参は葉っぱの茂り具合が平年よりやや薄く「がんばれ!」と
声をかけているところです。いつもなら土が見えないのにうっすらと
見えています。

・白菜はいつもより葉の展開が良くない。

出来秋を迎えて

きのうソバ刈りをしましたが今年の天候を映すかのように
実入りが悪く恐らく昨年の半分も穫れない感じです。
刈るのは同じく大変でも手を宙で返す時の軽さが空しいです。

トウモロコシも先端まで実の入らないものが多く、さらに
台風の混乱に乗じたシカやキツネの侵入に惨憺たるありさま。
後半に顧客からもらった注文に応じきれるか不透明の様相。
(お待たせして申し訳ありません)

今はフランスのアルザス地方から来てくれているナデージュに
助けてもらいながらソバ刈りやイモ掘りを進めています。
ナデージュという名前は日本名なら「のぞみ」だそうです。

6ヶ月に及んだご主人との世界旅行の思い出を聞きながら
明るい彼女に希望をもらっています。
フランスでは大きなテロがありその後は大きなデモなどは
また標的になる怖れがあるため禁止されているそうです。
警官や軍隊が街でよく見かけるそうですが、その大きな事に対しては
何も一市民としてできないけれど普通に生きることはやめたくないと
友達と話しているそうです。行きたいコンサートがあれば行くし
もし怖れたらそれこそテロリストの思うつぼだと理解してるとわかりました。
大変な事があっても覚悟を決めて生きる、人生を楽しむ、そんな心意気を
感じ勇気をもらった気がしました。

洗濯機を外に設置

町の水道が台風で壊滅的となり復旧まで4週間もかかると
言われています。そのため9月に行われる予定だったそば博や秋祭りは
軒並み中止となりました。

我が家の水道は別系統のため大丈夫でした。
ちなみに25日の「畑でレストラン」は先日札幌から平木シェフが下見に
来られ予定通り行うことを確認しあいました。

空想の森映画祭はその前の週に行われます。
今回は沖縄の辺野古と高江の米軍基地問題が特集されます。
参院選後にますます強硬的になっている政府に苦しめられている
沖縄の人々の今を知ることができます。
音楽は久しぶりにOKIが出演します。
予算のない映画祭なので音響は私が担当します。

話は戻り、断水が長期化することが判明した直後に帯広の知り合いの
主婦達が洗濯物を持ち帰り2日後にたたんで返すという「洗濯ボランティア」
を立ち上げました。素早いその動きに心を動かされた連れ合いも
告知のチラシをパソコンで作り新聞折り込みなどに奔走しました。
印刷や折り込みも友人や販売店がボランティアで引き受けてくれました。
新得の他に清水町でも洗濯を引き受けています。

1人の子育て中の主婦の発案と迅速な行動がみんなを動かしました。
本当に頭が下がります。さらさらに乾いた清潔な衣服それだけでも
どんなに助かることでしょうか。

我が家でも遅ればせながら余っていた全自動洗濯機を家の外の蛇口そばに置き
誰かが使ってくれるのを待っています。
きのう友達が始めて使いに来てくれました。


日に日に

日がたつにつれ新得の被害状況が明らかになってきています。
人口の大部分が給水を受けているという事実、中には酪農家もいて
水が使えないということの意味を考えると想像もできないほどの
苦難に直面していると思います。

また、新聞での空中撮影の写真を見てグーグルアースと見比べて、
新得駅そばの濁流で流された線路のそばにあった家が丸ごと消えて
なくなっていても報道さえされていないことにも驚きました。

知るに連れ心が痛みます。

今日はジャガイモ掘りの機械をトラクターにセット、
貴重な好天のうちにと掘り始める予定です。
1日からウーフで来る予定だったフランスの医師夫婦が
交通の状況でキャンセルになりました。
北海道に旅行に来ている人達にとっても大変な時期に
あたってしまったようです。

畑を見回って

IMG_0281


あふれて道路を横断する水は相変わらずでしたが
新内の畑を見に行きました。
途中路肩の崩落はずいぶん見ました。
橋を渡る時は少し怖かった。十勝では3カ所で橋から車ごと流され行方不明になっています。

ソバ畑は寝起きの自分の髪の毛のようにあちらこちらに寝て
刈るのが大変そう。大根や白菜の畑は台風前と変化なくほっとしました。
よく見るとミミズかなにかが無数に土の表面に穴を作っていて
これも水はけに一役買っているのかもしれません。
ヒグマの足跡を大根畑に見つけましたがもう何とも思わなくなりました(笑)
熊も台風に右往左往していたのかもしれません。

別の畑ではキャベツ畑にカラマツの枝がいくつも飛ばされていたのを拾い
人参の様子を見ました。こんな天気でも順調に育っています。

自宅のそばのハリギリの大木の枝が根本から裂けて横たわっていました。
ビニールハウスすれすれの絶妙な位置に落ちていました。

そんなわけで運良く被害らしきものは今回も被らずにすみました。
トウキビももう間もなく熟してきます。
又忙しくなりそうです。
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