農場日誌

ひろういの農に生き音楽を作る日々 Since 7th June 2007

October 2015

パンク!

パンクについてまったく知らなかった。
日本にも最近ヘイトスピーチが問題となってそれに
抗議するデモも起きているが、ケベックではスキンヘッドの
パンク達が人種差別主義者を攻撃してきたという。
以前はそれが暴力的に行われたこともあったらしいが、
現在はスキンヘッドのパンクがヘイト行動をするレイシストの
前に仁王立ちとなりにらみつけお説教し続けるのだそうだ。
どうやら正義感の極まった人達というのが向こうのパンクらしい。
パンクとヒッピーは同じ頃生まれたらしくて、表現や好みは
まるで違ってもめざす世界は共通するものが多いというのが
イヴァンドレの認識だ。
そして大阪で見て来た安保法制反対デモでも若者達が参加して
いたことに驚き彼らはパンクだったと言った。

人参を抜きながらいろんな話をした。
ヘイトスピーチやレイシズムを生むのは無知からなのだということ。
無知から来る怖れ。怖れからくる攻撃。
だから教育が必要なのだということ。

ケベックの山の上にある公園で毎週日曜日にタムタムフェスティバル
というのがあり大勢がジャンベやタムタムなどの打楽器を持ち寄り延々と
ひとつのリズムで自由にジャムセッションが行われるのだそうだ(冬以外)

そこでイヴァンドレはブルカを被って目だけがわずかに見える女性が
そのリズムに乗って体を揺さぶるのを見てとても印象的だったと言う。
私たちは同じ人間なのだ。

パンクだけどなぜかとても爽やかな風が流れた人参畑での話。



はじめての積雪

きのうの強風は雪も連れて来た。
ゲルの扉を壊して今は風は去り月が残雪を照らすばかり。
最後から2番目のウーファーはカナダ東部のケベックから来た
イヴァンドレ。さっそくイモクリーニングや人参抜きを手伝ってもらう。
話しが好きなのでケベックの政治の事、進んでいるローカルフードや
オーガニックフードのこと、水力発電が意外と環境にダメージを与えていること、
先住民が置かれている環境のこと、セントローレンス川のカヌーの下を通るクジラやイルカのこと、
初めて知ることがたくさんある。
気候は北海道と同じくらい。母語はフランス語だ。
筋萎縮症のお父さんを1年半介護したあとこの5月に亡くなられたとのこと。
イヴァンドレが1才の時両親が離婚、母親に育てられたが大きくなってから
父とは信頼しあえる関係になっていたという。
イヴァンドレと同じく飲食業でずっと働いて来たが釣りの名人で
人々に教えるインストラクターもしていたという。
年齢は60才で私と同じだった。イヴァンドレの年齢もうちの長男と同じ34才だ。
日の良くあたる景色のいいホスピスでのお父さんのことを克明に話してくれた。
地球の上にはいろんな人生があるなあとそんな当たり前の事に目を開かされた。

いも掘り終了!

畑が満度に乾いているのも今日まで。
雨が予想されるのでうね9本残っていたのを1日でやっつけました。
ゆうべ記録を見て昨年は20日には終えていたことが判明、(汗)
既にいっぱいな納屋に場所を作り降ろしまた畑に向かうという
クルクルと目の回る一日。
ともあれ、ほっとしました。
助けてくれたみんなありがとう!
次は人参、キャベツ、白菜、大根が待っています。

今朝ブライアンを駅に見送りました。
午後には修学旅行の大阪の男子高校生2名を見送りました。
今年の農村ホームステイはこれですべて終了しました。
静かな夜、寝るとします。

ブライアン感謝デイ

キャベツ収穫発送とかぼちゃ磨きを午前中したあとで、
休みは要りませんと言ってくれて20日近く手伝ってくれた
ブライアンに感謝の思いを込めて六花亭のティータイムと
いっぴんの豚丼を食べに帯広に出た。
「いもやカボチャばかり見ているから通りを歩く女性は
みんな美人に見えるよ。」と私。
実際は枯れ葉が踊り中心部以外はあまり歩く人は見なかったのだが
六花亭はいつものようににぎやかだった。
失望してしまうことの多い日本だが、ヨーロッパの人から見た
視点からはいいところもたくさんあることがわかってくる。
サービス、たとえば水は無料だがベルギーなどでは有料だし
チップという面倒くさいシズテムも日本にはない。
折しも店内に誕生日の子供を連れた家族のために
ホールスタッフがハッピーバースデイの歌を3人のハーモニーで
歌い客全員が拍手をするという場面もありその雰囲気にとても
気持ちの良さを感じたようだった。
個人の権利を主張するのが当たり前のヨーロッパに希望を見いだせず
和を大切にする日本に魅力を感じるのだそうだ。

地球上のあらゆる国や民族が持つ文化には良い所悪い所があり、これからは
その良い所を見つめて取込んで行くべきだと思う。

どうしたらLOVE&PEACEを実現できるのか。
ブライアンはベルギーの国鉄の車掌として働く中で多くの乗客と接客する
うちトラブルを大きくしないことを学んだという。
怒る女性客に「あなたの笑った顔はとても美しいですよ。」
と言ってスマイルに変えたこともあるという。
不機嫌な客は最初はストレスだったし、中には乗車賃を値切る人もいたりして
その中でどうしたら全員がハッピーになれるかを考えてきて
今ではそんな困った人達にも楽しんで対処できるようになってきたという。

いずれにしてもどうしたら自分も人も幸せになれるか、そこに一番の関心が
注がれている。
素晴らしい青年と出会えて本当に感謝だ。

Feel Autumn!

10月にはそういえばたまにこういう日がある。
ポカポカしていてそよ風が祝福するように襟足を撫でていく。
紅葉は満度に美しく光が柔らかくもわんと色彩をくるんでいる。
1年で一番忙しい時期、体にとっては恐怖の時期でついに腰も痛めた。
それでも一番好きな季節。
自分も人生のその時期にいるからだろうか?

プライアンは初夏にいるねと言うとそうだと答える。
彼は27才、輝く初夏にいる。
そして後ろより前を見ている。夏はこれからだ。
人生を四季になぞらえると本当にぴったりだ。
秋にいる自分は振り返ると生まれた春から来し方を少しだけ
見通すことができる。
そんな余裕も秋までなんとか辿り着いたからこそである。
若い時には必死でそんな余裕はなかった。
冬は近い。
この秋のような豊かな色彩を持ちながら冬を迎えられたら最高だ。

今日大阪から2女子高校生が到着、さっそく芋掘りを手伝ってもらう。
修学旅行1日目にしていきなり農村ホームステイ、違う世界にワープした
ような感覚かな?楽しんでいって欲しいと思います。

Love9

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「9条の会」アピールに賛同する新得の会 発足12周年記念集会

長いイベント名ですが早い話先に安保法制が強行採決されたことを受け
あらためて憲法9条を学ぶための集まりです。
公民館視聴覚室は満席。
私はオープニングで忌野清志郎の「イマジン」を歌いました。
そして3人の新得の誇る知性のそれぞれの角度からの講演に耳を傾けました。

ブライアンも行きたいというので、行ってもスピーチがほとんどで
日本語だからたぶん退屈するだろうと言うと、
ブライアンは平和を願う気持ちは同じだから行きたいと言ってくれました。

終わった後どうだったか聞くと、
ことばの意味はわからなくても話す人の放つ雰囲気やしぐさ、トーン
そして耳を澄ます聴衆の様子で伝わって来たのだそうです。

スピーカーは始めに共働学舎新得農場代表の宮嶋望さん、明快でリズム感の
ある語り口で問題解決として戦争はとても間違った方法であること、
違いを認め合い暴力でない方法で解決することの大切さを日々の学舎での
暮らしを例に出しながら語られました。
さらに憲法はGHQから押し付けられたものという見方は正しくない事を
時系列でひとつひとつ確認していきました。

次は新泉寺住職の高久教仁さん、まるで辻説法みたいに仏法としての理念と
憲法9条は合致することを語られました。
お母さんが9才の時帯広で空襲があり爆弾が家に命中、池が出来るほどの
大穴があいたそうです。その時のグラマンからの機銃掃射でお母さんの
姉は亡くなったそうです。帯広で5名がこの空襲で亡くなり、
そのうちの1人だったということです。

お母さんは今でも戦争の話は語らないしお盆の頃のテレビも生々しい記憶が
蘇るので消してしまうということです。

最後のスピーカーは新得最大の知性と私が尊敬する林繁男さんです。
動物で言えばフクロウ、札幌生まれ札幌育ちで本が好きでこの大学に入れば
好きなだけの本が読めるだろうと現北海道教育大学に入学。
その後新得中学校に教員として赴任。6年で民主主義のために参加したストライキの
反省文を書かなかったことでいやがらせを受け退職。
その後新得町で学習塾を経営してきました。
私の息子もお世話になりました。

今まで環境問題、原発問題、そして平和に関する問題、沖縄の問題、地熱発電の問題
アイヌなどの民族問題さまざまなことに誰かとつるむのでなく自ら調べ上げ、
経営する北海道新聞販売所から時々「新得あっちこっち」という個人新聞を折り込んでいました。
レジスタンスのように地下で発行する新聞のように、かといって激しい言葉はなく
事実だけを淡々と並べる学術的な意味のものも多数あります。

腰痛や突発性難聴を患ったり大変な中初めて聞く林さんの講演はやはり温厚な語り口かつ
大事な事実を伝えるもので学生当時の安保反対闘争の歴史や恵庭裁判や辺野古での
大江健三郎さんの苦悩などについてもわかりやすく話し
私たち聴衆は静かに耳を傾けました。

新得の知性3つを聞いてとてもこの町に住むことが誇らしく思えました。
最後は大勢でLove9のポスターを掲げて記念写真をとりました。

戦争はもっとも愚かな手段、そうさせないためにも9条の理念はますます
大事にしてむしろ広げて行くべきもの、そう確認した夜でした。
   

アイリッシュ音楽会

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きのう新内ホールで行われたアイリッシュ音楽会は大盛況であんなに
たくさんの人を見たのは映画祭の2回目以来のような気がします。
入りきれず廊下の立ち見も出るほどでした。

写真はティプシプーカの熱演。
左から熊谷太輔さん 酒井絵美さん 高梨菖子さん 中村大史さん
中村さんとは羽田発帯広行き飛行機のとなりの席で出会って以来の再会。
躍動感あふれる中にとびきり美しい静かな曲も入れてすてきなすてきなコンサートでした。
若き才能の結晶みたいなバンドです。
熊谷さんと打ち合わせを電話でしてきましたが好青年でムードメイカーでした。
これからも末永くよろしくお願いしますと言ってくれました。
こちらこそです。次回が楽しみです!

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オープニングアクトをしました。

1、福寿草の勝利 
2、青虫の歌 
3、最後のシマフクロウ 
4、(アコーディオンに持ち替えて)アメリのテーマ

農繁期でめちゃ忙しいはずなのにこんな時間を持てていることが奇跡です。

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この日、出荷作業を早めに切り上げて10時過ぎから
2時くらいまで新得駅前の元玉川菓子店空き店舗で行われた
今年最後の「駅前マルシェ」で夜のための練習も兼ねて
アコーディオンを弾き続けていました。
楽しそうに会話する人々を眺めながらずっと幸せな気分でした。

農村ロックホームステイ

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10月7日 ソバ落としを終えて

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前列左2人がステイした美咲ちゃん佑季ちゃん

このところ大家族が続いている。
きのうまで最多の8人で食卓を囲んだ。
娘の友達で新しい寿司やのロゴや看板のデザインの旅に来てくれたヨリちゃん、
大阪の池田高校から来た農村ホームステイの2女子高生もいる。
この二人は可愛いらしい今どきの女子高生だけど礼儀正しくて家族からも愛された。
人参の大口出荷の段ボール箱詰めを手伝ってもらったり8人分の人参ジュースの
準備をしたり。本当はイモ掘り希望だったが台風のため断念、風はゴウゴウと吹き続けている。


我が家には20年以上前からマシンガン横田氏が置いたままのドラムセットがある。
ウーファーにも修学旅行の人にも等しくドラム講座を行う。
8ビートの頭にバスドラを入れるシンプルなものが必ず誰でも20分くらいで
出来るようになる。
そこですかさずギターアンプのボリュームを上げロックンロールを始めるのだ。
きのうはそこにブライアンのベースも入った。

この過程が素敵なのだ。
最初は出来ないと思う。始めはバスドラを入れれば腕がめちゃくちゃになる。
でも一瞬正しく入ったところを見逃さず伝え何度もトライするうち
体の中で何かがつながりだす。
本来誰もが持っていたリズム感が蘇って来る瞬間だ。
小さな成功体験。できないと思っていたことができるようになる。

農家での農村体験でうちではロック体験である。
なかなかないだろうなあ。

キラリ!見つけた 北海道新聞本日朝刊に掲載!

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先日道新生活欄のコラムを担当しているイラストレーターの佐々木小世里さんが
農場に取材に来てくれました。明るく快活な方で家族全員ファンになりました。
そしてこんな暖かな人参のイラストになって紙面を飾ってくれました。
12日の「秋のアイリッシュ音楽祭in 新得」も取り上げてくれています。感謝!

朝から全道各地から電話の問合せが続いています。

のっぽのブライアン

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ブライアン Be wildにて国鉄の車掌の帽子をかぶり。

凍るという恐ろしいリミットがあるために
それぞれの作業をパズルのように組み合わせる毎日。
畑の乾き具合、天気予報、家族の疲労度、発送しなければならないもの、
さらにはいくつかの小さなライブに向けての練習、次の仕事を
どこに持って行くかをいつも頭の中では考えている。
そこに大小のアクシデントが起こり揺らいでしまうことがある。
きのうもそんな日。
頭の中で描いたように行かないのは世の常だ、そう思った方がいい。
とはいえ、人はそのアクシデントの傍らで足踏みはしていられない。
いつかはそれを置いて歩いて行かなくてはならない。
そしてその時痛みを柔げてくれるのはそばに居合わせる誰かなのだ。

今ステイ中なのはベルギーからのブライアン。
ベルギー国鉄の車掌で有給休暇をためて3ヶ月の旅行に出た。
我が家で初めてのウーフ。
2日続いたそば落とし作業も楽しんですすんでやってくれて大助かり。
人生のすべてから旅で出会う人のすべてから何かを学ぼうとする強い意志を持っている。

ふだんは車掌の仕事で人々を幸せにすることに喜びを感じている。
でも順風満帆な過去ではなく父親はアルコール依存症で50才で亡くなり働く姿は
見た事がなかったという。薬物依存症で刑務所に入った兄弟もいるという。
痛みを知っているからこその優しさなのだとわかった。

「起こってしまったことは起こってしまったこと。何かをそこから学びさえすれば
いいんだ。どうか自分をを責めないでほしい。」
のっぽのブライアンはそう噛みしめるように言ってまた陽気に歌を歌いながら
そばの束を運ぶのだった。

出張握り寿司初仕事!

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娘夫婦の出張握り寿司の初仕事がありました。
クライアントはお隣りの友夢牧場。
まだデントコーンの収穫最中で随時
ダンプを止めて従業員が入って来ます。
きのう握った寿司はなんと1800貫、娘と二人衣装も
新調して気合いも十分。
評判は上々だったようです。

話は変わり、きのうは有機認証の実地検査がありました。
厳しい書類チェックなどがありましたが特に問題なく終了。
毎日が忙しく過ぎて行きます。

静かな秋に

よしだよしこさんの歌を友達のCDで初めて聴かせてもらった時、
まだまだ人知れず輝きを放っている時代の良心がこの日本にも
あったことを知りました。

細い体でギターケース、マウンテンダルシマケース、
バックパック姿で旅をするよしこさんはコンサートを
はさんだ3日間を我が家でくつろいでいってくれました。
これからも友情は続くと思っています。
それはとてもとても光栄なことです。

よしこさんのブログ「歌みたいに」

http://ameblo.jp/yoshiko-yoshida/entry-12074209070.html

秋のアイリッシュ音楽会in新得

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マッサンのドラマの中で音楽を演奏していたトリコロールのメンバーのいる
若いアイリッシュ音楽家たちのライブが今月12日新内ホールであります。
今年一人東京ライブツアーの帰りの飛行機でたまたま隣りの席に座ったのが
トリコロールのアコーディオン弾きの中村さんでした。

不思議な縁で今回オープニングアクトをやることになりました。
無謀にもアコーディオンも弾いてしまいます。
勇気あるなあ、自分。

でもとても楽しみです!
超一流のアイリッシュ音楽を響き最高の新内ホールで聴けるのです。
しかも入場料1000円というただのようなもの。
校庭と落ち葉とアイリッシュ、それだけでカラフルな気持ちになれそうです。

LIFE IS GIFT

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9月24日父が急死し葬儀等を終え本日帰りました。
87才だったので十分生ききったと思います。
戦前戦中戦後、そして昭和を生き抜いた父は
つらいこともあったろうけど退屈とは無縁の人生だったと思います。
去っていくもの、そして生まれるもの生々流転のこの世界です。
久々に会う親戚の子は立派な青年になっています。
こうして大きな流れの中浮きつ沈みつの人生を
ちょっぴり俯瞰して見ることが出来た気がします。
親の死によって終着点を見せてもらいさてどのように生きようか
この限られた時間を、そのように思えたらきっとそれが最後の
大きな贈り物なのかもしれません。

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