農場日誌

ひろういの農に生き音楽を作る日々 Since 7th June 2007

April 2015

坂道をくだりながら

同じ有機農業仲間とトラクターを共同で持っていたりもするので
それを取りに行く時に自転車を使うことがある。

と言ってもほとんど下り坂で木々に包まれた快適なダウンヒルだ。
耳に風の音、目に春の芽吹きを楽しみながら降りて行く。
下りきれば橋があり渓流があり水芭蕉の白が林の間に見えて来る。

この快適さは自分で稼いだものではない。
家のある高台に車で行った高度があったからだ。
若き日初めて北海道に入ったのは自転車でだった。
つらい上り坂のてっぺんに着きそこから始めるダウンヒルの
素晴らしさは今でも覚えている。

そういえばスキー場でスキーパトロールの仕事をしていたことを
思い出した。スキーは楽しいけれど何度も何度もゴンドラで昇っては
滑り降りるのをくりかえすうちだんだんうんざりしてきた。
自分で稼いだ高度ではなく電気の力で上げてもらっているうち
ただ滑るだけのいいとこどりに食傷気味となってしまった。
なので今では冬はスキーよりもスノーシューで歩く方が好きだ。

頼みもしないのに便利になりすぎる世の中だけど
忘れたくはないと思う。
本物の楽しみは苦労も含んでいることを。
便利で楽イコール楽しいとは限らない。

さて、今日はプラウの耕起に着手。
町では桜が咲き始めコブシの花火のように広がった花も見事。
こんなに早い年もあっただろうか?
こういう暑い春に大冷害となった年もあったので気をつけていようと思う。

新得でも桜が咲き

マルチはがし終了、暖かな日が続く。
そば落としの山をトラクターで畑のふちに移動。
そのまま置いて堆肥化させてからまこう。

義父の様子を見に病院へ行くと何人かの患者さんと夕食中。
義父は退院のため私が迎えに来たと勘違い、違うとわかりがっかりする。
「おとうさんが死んでないか見るために来たんだよ。」というと普段笑わない
高齢の女性患者さんが大笑いした。

家でのこと。
義父のルームメイトの白いタヌキ猫はいったん外に出たらなかなか帰らない。
「今日はそばに出て来たからエサを置いたら食べたよ。」というと「そうか!」
とうれしそう。気にかける存在があるのはいいことだ。
自分の体のしんどいことばかりに向く意識がふと外に解放される瞬間。

よしだよしこさんin新内ホール 予告!

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よしだよしこコンサート
2015年9月15日(火)
新内(にいない)ホール
会場6時半 開演7時
入場料1000円(小学生以上、幼児入場不可)
主催 新得町文化・スポーツ振興基金運営委員会

ただ今有機認証格付け報告書作りから逃避中です。
ついにこぎつけました!
ご協力に感謝します!
早めの告知第一弾です。この日空けといてねー!!
私も友情出演します。

http://noujyounissi.blog.jp/archives/22207150.html

お義父さんの入院

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まるで夏のような日、道内でも30度を越えた地域があったようです。

最近義父の介護がどんどん増えてきましたが、今朝は意識状態もおかしく
熱をはかると37度5分あったのですぐに病院に連れて行きました。
診断は白血球数の異常な増加(38000)と尿路感染と肺炎ということで即入院となりました。

きのうまで部屋に行って寝かせたり下着の着替えをしたりするごとに「どうもありがとう。」
と時には申し訳なさそうに泣きそうな声で言うので気の毒でした。
でもけさは譫妄状態で会話にもならず
パンの乗ったプレートをスープのように飲もうとしたり
コップも持てないのは初めてだったので少々驚きました。
体の中では白血球が総動員で細菌と闘っていたのですね。

今は入院となったので少しほっとしています。
あの時熱をはかり忘れでもしていたら今頃大変な事態になっていたでしょう。
胸を撫で下ろしています。

 このごろよく「なんでこんなに弱ってるのにポックリ死なないのかなあ。」と
言うので「うちらにそれは決められないんだよ。神様が決めることだからね。」
と答えていました。
 義父のつらさがわかるのでそうしか言ってあげられないながら、
自分で答えながらも運命やら生きていることの不思議さを思うのでした。
義父は「そうだなあ、神様が決めることだからしょうがないか。」とその場は納得してくれた
ようでした。

仕事のほうは堆肥散布機を元の位置に戻したり次の農作業への機械整備など天気がいいと仕事は楽だ。今年は桜が早そう。

断酒28日目
断原発0日目


堆肥散布終了!

3日にわたった堆肥散布を日暮れ前に終えました。
ぬかるみが一切ないのも初めてのこと。
乾いていてやり易かったー。
これで畑の準備ができたような気がします。
楽しんで仕事をやれそうです!

微生物が躍りだす!

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2台分を入れ終えて広い方の畑に移動。
今の所大きなトラブルもなく順調に進んでいる堆肥入れ。
畑がコーヒーブラウンの帯に染まっていきます。
畑に力をたくわえるこの作業が好きです。
発酵というプロセス、有機的に影響しあう目に見えないシステムが
湯気の向こうに見えてワクワクしてきます。

緑織りなすいのちの絨毯を夢見て!

知床の隆起にびっくり

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けさのニュース、知床でなぞの海底隆起10mにびっくらこきました!!
http://www.asahi.com/articles/ASH4S6RWPH4SIIPE03L.html
神様はそこが原発の下だからやめておこうなどとは考えないでしょう。

世界でも厳しい規制基準だなどとこの地殻不安定な国で言う輩が信じられません。
だいたいからして避難計画を作らなければならない発電っておかしいと思いませんか?

あらためまして再稼働には反対です。
すごくあたりまえなことなのになあ・・・。

土作り!!

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3年に1度のペースで堆肥を畑に入れています。
町内の肉牛育成牧場で作られたオガクズと牛糞のよく発酵した堆肥で
サラサラしていて質の良いことで知られています。
大型ダンプで7台分を運んでもらい今日から散布しはじめました。

バケットですくうとまだ発酵中でモウモウと湯気があがります。
堆肥散布機は以前トムラウシの故山下さんからの頂いたものです。
山下さんにはお金に困っていた頃冬の大工仕事をさせてもらったり
随分世話になりました。
チェルノブイリ被災児を預かった時にトムラウシへ登山に誘って
くれたりたくさんの思い出があります。
感謝しつつ畑作りに使わせてもらっています。

最近野菜がなんでもおいしいといろんな方から言われています。
堆肥を入れるためには準備や機械のことなど結構大変なので
自分を戒めるためにも3年に1度のペースを守っています。
重い機械が踏むので畑の柔らかさを保つためにもそのくらい間隔はあけたい。

感覚としては畑の微生物のための食事を与えるという気持ちでやっています。
今年も食べてもらう人から美味しいと言ってもらうためのかかせない作業です。

畑が乾いている今がやり時、明日もがんばろう!




ガラス玉の宇宙

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雨も上がり冬の間人参やらを埋めていた穴をトラクターで埋め戻す作業をした。
そのあとは堆肥を降ろす場所となりさらにそこから畑に散布する予定。

義父の介護のことやもろもろのことに少し疲れている。
そんな時はうんときれいな力強い何かを感じたい。
友達の作ったグラスアートの写真をのせよう。
20年以上前旅の途中だった彼はまだ16才で我が家でウーファーのように滞在。
その後も国内や海外を放浪し今やガラス細工で有名なアーティストだ。
神奈川でシンクロニシティ グラスという工房を開いている。

彼がくれたのは超有名ロックミュージシャンの墓石にはめこむために依頼されたもので
4cmほどのガラス玉の中に惑星のようにオパールが浮かびその下にスパイラルが
無限に続いて見えるというもの。何度も墓石のはファンに持って行かれてしまうのだそうだ。

小さな宇宙がその中に入っていて思わず魅入ってしまう。
想像の海を宇宙遊泳する。しばし。

地熱発電シンポジウム

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大間原発で有名な電源開発という会社が地熱発電所を
大雪山国立公園の新得町トムラウシに作る計画が持ち上がっている。
これについて地元トムラウシの住民や道内の自然保護団体は反対している。
一方町長は歓迎ムードだと聞く。

地熱発電についてよく知らないので知りたいと思った。
会場は新得町公民館中ホール。
80人ほどの人が集まった。

第一部は地質学の学者や自然保護に関わる人達の調べて来たことの発表。
自然エネルギーだからいいのではないかという甘い認識は吹き飛んだ。
冒頭グーグルアースを使った3Dの航空写真を見てより想像できるようになった。

問題は人間のあくなき欲望なのだと思う。
ついにこんな山好きにはあこがれの聖地のような自然豊かな場所にまで
その欲望が手を伸ばしてきたのかと思う。

第二部は全体ディスカッション。
その時司会者から電源開発から2名来ていたがいじめられそうなのでと
帰ってしまったと説明があった。

象徴的なできごと。
少なくともみんな真実を知りたくて集まって来たと思う。
事業者や町に質問しても答えてくれないから自分の力で資料を探して来た
パネラーの方々もいじめようとするような人はいなかったように思う。
最後まで聞いていてほしかった。そして住民の意見を会社に持ち帰ってほしかった。

人間のありかた、経済のありかた、いろいろ考えさせられた日でした。


福井地裁判決おめでとう!

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201504/2015041400475&g=soc


きのうの高浜原発再稼働を認めなかった地裁判決はひとすじの光明でした。
東電原発事故以前はありえなかった判決です。
福井地裁の前で朗報に涙するひと達がテレビに映っていました。
みんな自分の時間を差し出して原発を止めようと祈るような気持ちで努力して来たのでしょう。
昨夜は炭酸水で乾杯しました!

Fの壁

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お酒がなくても楽しいことの一つにアコーディオンを弾くことがあります。
せめてギターくらいまでには弾きたいと余暇を見つけては練習している時が幸せです。

ギターで言うとFの壁、それを越えれば飛躍的に自由さが増すという有名な難関があり
そこで挫折する人も多いといいます。
最初は力づくでやっても弦はビビるばかり。
でもめげずに何回もトライするうちにふと出来てしまう。

アコーディオンでFの壁にあたるものは蛇腹の操作でしょうか。
少しずつコツがわかってきてひたすら練習を続けます。




完全な雪解けまであとちょっと

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今朝はハウスの中もうっすら凍りあせりました。
ジャガイモにシートをかけていなかったからです。
でも幸い大丈夫でした。

日中は穏やかで去年のかぼちゃのマルチはがしを始めました。
畑の入り口は雪が通せんぼしていたが強行突破。
鹿の群れがピーッ鳴いてから走り出しました。

最近友達の家で楽しく飲んでから珍しく飲酒欲求を感じてしまった。
けど飲まない。お酒がなくても楽しいことを発見してしまったから。

今日も良く眠れる 断酒14日目
知事再選、でも祈る 断原発0日目

じゃがいも浴光催芽

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8日から10日にかけてハウスの中に種イモを並べ終わった。
この先何回か切り返しながら太い芽を出させ約1ヶ月後に植え付けます。
今日は午前中ポカポカ午後寒くなり風びゅんびゅん。
気温の変化の大きいこのごろです。
それでも季節は間違えることなしに春を運んできます。
雪もだいぶ退縮して庭にクロッカスが花を咲かせました。

せんきょへGO!

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北海道の魅力は何といっても自然(多様な生態系)だと思う。
それがあるから観光がなりたち健全な食べものを生み出せている。
お金より何より大事にしなきゃならないと寝ても覚めても思う。
近くで遠くでじりじりと観光資源が失われている。
農地が失われている。何とかしなきゃ。

まず簡単にできることは選挙だ。
そのお金優先の最たるもの、ペテン師力発電(原発のこと)の再稼働に対し
言いよどんでいるような知事や議員は当選のあとどうするかは明らかだ。

今日は選挙当日、お忘れの方はぜひ投票所へGO!

流さんの「すずなり」

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最近うれしいことのひとつに夜7時のNHK全国ニュースが始まる直前に
流さんの「すずなり」という曲が毎日流されていることがあります。
昨年は新得町新内ホール、トムラウシ小中学校、帯広のライブハウスと
3カ所で馬頭琴の嵯峨治彦さんといっしょに共演しました。
中でも「すずなり」は大好きな曲です。

全国各地を1人でまわるシンガーソングライターで、福島で歌うことがあり
この歌の中の「この町が好きで離れられなかった」というフレーズがまた
特別な思いで聴かれているとも聞きました。
地元で同じような毎日をくりかえして生きる平凡な人たちに想いを寄せた歌で
出身地の十勝でも人気の高い曲です。

昨年11月には音更町文化会館大ホールで東京のバンドと馬頭琴嵯峨さん
のサポートのもとワンマンコンサートを行い大盛況でした。
途中地元音更の農業青年から贈られたリーキという野菜を持ったり
自身の持っているFMのラジオ番組をステージで再現したりバックに
十勝の風景を映したりとリラックスした雰囲気かつ力強いステージでした。
子供からお年寄りまで幅広い年齢層のファンが多いのも流さんの特徴です。

次の日ひょっこり流さんが玄関先に現れそのリーキのお裾分けを持って来て
くれました。ご両親が近くに住んでいるのでたまに帰った時に我が家にも
寄ってくれるのです。

元々三角堂というユニットでメジャーデビューした流さんですが、
今回また「ほっとニュース北海道」のエンディングで流れるようになったことで
さらに活躍の場が広がっていきますように!

クウ・ネル・ウタウ♩流日記
http://nagare.us/

上石神井「ちょっとしたカフェ」ライブ

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一足先に見て来た桜は石神井の都営田中アパートわきの川の両側の桜並木。
桜を見るときの特別な感情はなんなのだろうかと思う。

この日29日は上石神井の「ちょっとしたカフェ」さんでのライブだった。
オーナーの坂口さんは女優さんでもあり昨年のハーベストライブにも来てくれた方だ。
姿勢のすっと伸びた美しい方でカナダインデアンとの出会いが人生を大きく変えたと
言われたので選曲はいつもと少し変えてブルースコバーンの曲やアイヌ語の入った曲や
アメリカインデアンにインスパイヤーされて作った「水との旅」などを入れてみた。
会場にはアイヌ文様の切り絵なども飾られている。
ソロの場合はいつも最近はその場の雰囲気で即興でセットリストを組んでしまうことが多い。

遠くから友人達も来てくれる。去年藤野にも仲良しの彼女とともに来てくれた市野くんは
うんと若い頃旅の途中にうちに滞在し農作業を手伝ってくれた人だ。
阿部ちゃんはまだ北海道の旅人だった時知り合った。羨ましいほどの遊びの達人だ。
偶然ちがうルートでオーナーとつながりがあったのだった。
また、札幌に住んでいたことがあり共通の友人がいたことがわかった方も来ていた。
そして藤野からはシゲホニャラカが翌日私が遊びに行く事になっていてもわざわざ来てくれた。
ハープでアップテンポシャッフルの曲に入ってもらったが彼のブルースハープはますますスゴくて
とても盛り上げてくれた。あとで聞くと普通のハープだと新品でもすぐにリードが壊れてしまうの
だとか。すると自分でリードを加工して付け替えたりもしてしまうらしい。さすが!

とてもいい雰囲気で3カ所のライブツアーを終える事が出来た。
終わってみれば思った以上に新しい出会いがあってまたつながっていけそうだ。
いい人は必ずまたいいひと達とつながっているのを感じた今回のツアー、
桜とともにそんな時を過ごせた幸せをかみしめています。

街を耕すバンドとともに 3月28日

3月28日いつものように谷口楽器のアコーディオンを眺めてから桜の咲き始めた東京を
いっきに快速で三鷹に向かう。

会場は駅から近いけれど落ち着いた日だまりの通りにある「草の実」さんだ。

ほどなく主催してくれたしのぶさんご夫婦と久美ちゃんが到着。重たいギターや
販売用のそばをタクシーや自転車で運んでくれたのだった。
久美ちゃんは昨年石神井台にあるハーベストという良心的なパン屋さん&カフェで
私と川本真理(ピアニスト・現在フィレンツエ在住)のライブを企画してくれた。
しのぶさんはそこに来てくれたお客さんだった。

五十嵐正史とソウルブラザーズも到着。
しのぶさんが送ってくれたCDで感じたとおりの気さくで優しいひと達だった。
すぐに「のうのうのう」をいっしょにやってみた。
みんな忙しい中何度も練習してくれていていきなりばっちり合った。
曲の終わりに清志郎のサマータイムブルースのフレーズを入れたいと突然言っても
本番でもちゃんと決めてくれる。

はじめにソウルブラザーズがスタート。
ボーカルとほとんどの作詞作曲をてがける五十嵐正史さんを中心に
Eギターの森田さん、三線の山村さん、ベースの浅田さん、コーラスやピアニカやパーカッション
のゆかりさんがサウンドを作り上げる。
結成25年の大ベテランで観客はあっというまに楽しい気分になり笑顔が生まれる。
伝えたいことがありそして音楽が大好きだというのがバランスよく伝わって来る。
シリアスな内容でも三線の乾いた明るい音が人の心を開いていく。
みんなより若く控えめだけどきれいなゆかりさんのピアニカと五十嵐さんと時にユニゾンで
歌うコーラスも聴く者をほっとさせてくれる。
ベースもギターもしっかりとサポートに徹していてその友情が伝わって来る。
学生時代から25年もいっしょにやってきたというそれだけで感動してしまう。

「街を耕すバンド」とっさにそんなことばが浮かんだ。
それぞれ生活をしながらその視点から見えた弱者のことや守るべき人のこと、
それを根っこにテーマとして持ちつつお祭りの気分にさせてくれる楽しいバンドだ。
終盤「結風」というオリジナル曲と「上を向いて歩こう」をアコーディオンで参加させてもらった。

公式ブログ「周辺暮らしのロケンロール」
http://soulbrothers.blog137.fc2.com/

そうして休憩をはさみ後半45分を受け持った。
この日この20年野菜をバザーで使うからと500kg近く毎年とってくれている
お客さんが小金井からかけつけてくれた。
いつも電話やファックスのやりとりでお会いするのは初めてなのに
ご祝儀やお土産までいただいてしまい恐縮。
でもとても喜んで帰られた。会場の雰囲気も暖かかったせいもある。

ミュージシャンはふつうはCDをライブ後に売るが、私の場合そばである。
売るのは主催者におまかせしてしまいすべて完売、ありがとう。

その時ソウルブラザーズから買った最新のCDがこちら。
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「ひたぶるにただ」五十嵐正史 竹内浩三を歌う

1945年4月にルソン島で23才の若さで戦死した竹内浩三の残した詩に五十嵐さんが
曲をつけたもの。ライブでは「三ツ星さん」を演奏したがこの詩人のことはまったく
知らなかった。埋もれていたものを音楽でよみがえらせるその心意気に感じ入る。
紙ジャケットの版画は阿佐ヶ谷あるぽらんのマスターSaSaさんによるもので28日も
来てくれていてなんかすごく味があってダイナミック、ソウブラのほかのCDも手がけている。

戦後70年平和は安定するどころかますますあやうくなっている。
今だからこそ響いて来る夢と希望と悲しみと。

みんなの笑顔が桜の花のようにほころんだこの日のコンサート。
電動車椅子でかけつけたソウブラ18年来のファンという女性とソウブラたちと
ゾロゾロと三鷹駅まで歩いて行ったのだった。


デジカメとともに

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友達が私の忘れ物のデジカメを送ってくれた。
中には階段の踊り場に見たこの書き初め(か?)の本物が入っていた。
あの時感動したと伝えたからか・・・。

人生など屁のようなもの。
うん、なんか軽くなるなあ。
などと感じ入っていると連れからは居間には貼らないでねとクギをさされる。
仕方なくトイレに貼らせてもらう。

そして宅急便の箱の中にはこんなプレゼントも。
      ↓
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ぷはははー!関連を匂わせるこのセンス。

さらにはこんな珍しいカレーまで、ワニ肉だと!!
この屁のような人生終盤でまさかワニの肉が食べられるとは思っても見なかった。
ワニに夢の中でにらまれそうではあるが楽しみー。

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いい友達を持って幸せです!

人参完売御礼

きのう雪がふたたび白く染めたあと雨になり
夜中は強風で朝はいろんなものが飛んで来ていた。

今日は人参の掘り出し、囲ってあったものもいよいよ最後だ。
土の中でも人参は生きていて芽をのばしたり白いひげ根をはやしたり。
全部は出し切れないだろうと思っていた大量の人参も
お陰さまで腐らすこともなく終えることができた。

ある方はおいしい人参だからだめにするのはもったいないと心配してくれ、
いろんな人に声をかけて3回にわたりたくさんとりまとめてくれた。

ある保育園の経営者は北海道なのにスーパーに北関東の人参しか売ってないからと
注文をくれた。

またある人はどこかで評判を聞き父親がガンになってしまったのでと東京からジュース用に注文をたくさんくれた。

役に立ってほしい。
今年もまたおいしい人参作ります!

何度でもはじめよう 断酒5日目
何度でも言おう   断原発0日目



阿佐ヶ谷イネル

3月28日三鷹のライブを終え夜が輝きだした阿佐ヶ谷駅に着く。
三鷹で共演したソウルブラザースやその時のお客さんまでいっしょの電車で。
駅のすぐそばから飲食店街がはじまり小さな路地に分け入る。
楽しげに人が行き交いドラマの中にいるような不思議な気分になる。
桜の開花も人々の気分に影響を与えているにちがいない。
時おり中央線の電車の音、カタタンカタタン。

路地を歩きまた曲がった先に小さな「イネル」というカフェレストランがあった。
キッチンの中にいた清潔感のある美しい女性が中野キッチンさんだった。
今回全ライブをオーガナイズしてくれたしのぶさんが声をかけてくれて
急きょ決まった投げ銭ライブ。

中野キッチンさんは食材には顔の見えるつながりを大事にしている。
しのぶさんは僕がおいしいから食べてもらおうと個人的に送った人参を渡して
くれてあってさっそくおいしそうな料理に変わっていた。

着いた時奥のテーブルに小さな女の子とお父さんが食事をしていて、
女の子が「この人参おいしいよー」と言った。やったー!
僕はパンと人参のスープのセットを頼んでみた。
とても不思議なおいしさで聞いてみると豆乳も入っているということだった。
農場産そばのディッシュもあり暖かいソバと冷たいソバのセットも好評。

ライブでは満席、路地からも立ち見で聴いてくれた。
前半は四万十に移住した中野キッチンさんのお友達の緑さんのインタビュー形式で農場の話をさせてもらい後半6曲を歌う。

アンネベツの夜 (詞・曲 宇井ひろし)
朝ツユ(詞・曲 宇井ひろし) 
青虫の歌 (詞・曲 宇井ひろし)
あなたへ(詞・山田ひろし 曲・宇井ひろし) 
ラブソング フォー 牛(詞・曲 宇井ひろし)
空と歩く(詞・曲 宇井ひろし)
アメリのテーマ(アコーディオンで 曲Yann Tiersen)

阿佐ヶ谷イネルは小さなお店でもシンプルでおしゃれでオーガニックでピースフルな世界が
広がる志大きなスペースでした。(日によってキッチンに立つ人が変わるそうです)
https://twitter.com/nakanokitchen


 

雪解けの大地に舞い戻り

さあ4月、また農作業の季節が始まる。
きのう1週間ぶりにライブなどを終えて北海道に戻ると雪解けが進んでいてびっくり。

羽田空港でアコーディオンを預けた時そばに楽器を預けているミュージシャン風の
人がいた。
ギターのようなもの2本を預け中で、ふとみるとアコーディオンらしきケースがコンベアーの上に
置かれている。ちょっと気になる。

乗り込むと隣りと前の席に座った4人がその楽器の持ち主らしいので話しかけてみた。
すると「豊頃で今日ライブがあるんです。」とのこと。
バンドの名前は「トリコロール」。
新得の新内に友達がいて毎年遊びに行く・・というので「◯◯◯」でしょ?というと大当たり。
私の隣りに座ったその人はアコーディオンの人で爽やかでかっこいい若者。
現在アコーディオンに興味津々の私の質問攻めにあったのはいうまでもない。
以前うちの連れが前のバンドで帯広に来た時その人を見ていたこともわかった。
新聞記事で見たアコーディオン弾きの若者も彼だったことも。

帰ってネットで見てみるとNHKドラマのマッサンの音楽にも使われていたバンドだと判明。
http://www.harumifuuki.com/blog/drama/140818/

こんどうちにも遊びに来てねと言って帯広空港でお別れした。
偶然といえばそれまでだけどアコーディオンが呼んでくれたのかも知れない不思議な出会い。

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