農場日誌

ひろういの農に生き音楽を作る日々 Since 7th June 2007

January 2013

美味しいそばはいかがですか?



新内そば(にいないそば)絶賛販売中!  
5k箱 200g×25把 6200円(送料別) 2k箱 200g×10把 2700円(送料別)


そばは毎年4〜5反ほど作っています。
すっかり珍しくなりましたがいまだに鎌で手刈りして
畑に立ててよく自然乾燥させた後、シートに広げあらかたトラクターで踏んづけてから
唐竿(からさお)という道具でバッタンバッタン叩きつけ実を落としていきます。
この時までにしっかり乾燥させられるかが美味しい製品にするための決め手となります。

脱穀のあと小屋に運びこみ野菜出荷が一段落したころ、
トウミがけという、風でゴミとそばの実を選り分ける作業をします。
それから町内にある製粉所に委託して製粉したあと幕別町の製麺所で5割ソバの製品となって
帰って来ます。

ほかのソバもたまに食べる事がありますが、やっぱりこのソバ美味しいと感じています。
温かいソバなら1束で2食分たっぷりあります。
ご注文お待ちしています。


冬に歩く



今冬の道内は12月下旬からの厳しい寒波で各地に記録的な寒さをもたらしています。
帯広の1月前半の平均気温は−11.3℃だそうでなるほど確かに寒い。
でもそんな真冬ですがお陰さまで充実して過ごしています。
農繁期には出来なかったこと、特に音楽制作や英語の勉強などの時間を持てています。
音楽は自分のライフワーク、英語はもっと正確に話せるようになるために。

と同時に体のメンテナンスもこの冬は心がけたい。
昨秋ショックな診断結果を聞きました。
医師いわく「男の人には珍しいのですが骨粗鬆症です。」
え?この骨太な肉体労働のこの俺が?

過去と現在のレントゲン写真の脊髄を横から見た写真を並べて見せられ、
明らかにパーツが痩せて来ているのを確認、オーマイゴッ!
「たくさん歩いて下さい。歩く事で背筋が鍛えられ背骨をサポートできます。」
「は、はい。わかりました。」

ということでこの冬歩いています。
スノーシューをはいて雪原を森の中を踏みしめ歩くと、どんなに寒くても足から温まり
冷たかった手までが寒さを感じなくなっていく。
鼻水だけはとめどなく出ますが、体が喜んでいるのを感じます。
それと左の五十肩はもう1年経つのにまだ治らないのでこれも要メンテナンス。
セーターの脱ぎ着に「いちち、あつつ」と悲鳴を上げるのも飽きて来たし・・・。

歩いた跡は踏み固められてスノーシューなしでも歩けるくらいのコースが出来上がって来た。
今度はマウンテンバイクで走って見ようかと楽しい想像をしてみたりして。

とにもかくにもいったん心配や悩みを置いてただ歩き体を喜ばせるのはとても大事なこと。
また元気に春をスタートできるように願いながら寒い冬を鼻水を友に歩いています。

ブドウ糖果糖液糖



−17℃の朝、それでも木々は温かな色に染まり太陽の到来を喜んでいるかのよう。

今日はよく清涼飲料水や缶コーヒーやアイスクリームなどに使われている
ブドウ糖果糖液糖について勉強したことを書いておきたいと思います。
本当に今まで何も知らなかったなとつくづく思います。

この甘味料は約30年前から使われ始めたということで、
ちょうど私達の子ども達が生まれた頃なのでそう昔のことではありません。
ブドウ糖果糖液糖は砂糖と違い液体なので混ぜやすいことと、
子ども好みのさっぱりした甘みであることから急激に需要が増えたということです。

原料は安いデンプンということで、
遺伝子組み換えトウモロコシ由来である可能性が十分あります。
ただ日本ではEUなどに比べ遺伝子組み換えの基準や表示義務が甘く
消費者がその原料に何を使っているか知ろうとしても困難を極めます。

それはともかく、このブドウ糖果糖液糖には急激に血糖値を上げるという性質があるらしいのです。
元来日本人は米などからデンプンをとり、体内でゆっくりと分解しブドウ糖に変えエネルギーにしてきたのですが、
ブドウ糖果糖液糖の場合最初からブドウ糖に分解されているので容易に吸収され血糖値を急上昇させてしまうため、
糖尿病の引き金となる危険性が指摘されています。

たかだか30年前にはなかった新しいものが「食」にごく当たり前に存在している、そんな時代です。
まずは知ることから始めましょう。

参考文献 「食品の裏側ーみんな大好きな食品添加物」安部 司 著 東洋経済新聞社

モヤモヤした気持ちのもと

元日の食卓に並んだのは連れ合いの作ったおせちと暮れにビーワイルドでみんなでついたお餅。
日頃仕事が忙しくコンビニで買うもので食事をすませてしまいがちな東京の長男にとっても
母の手作りの料理はとてもほっとする暖かみを久々に感じさせてくれたことだろう。

同日、同居して15年になる義父は95才の誕生日を迎えた。
昨秋一時期歩くのが困難になり手すりなどを増やしたが、
今は回復して朝往復500mを歩き新聞をとってくるようにまでなっている。

なぜ彼ははこんなに丈夫で長生きなのか?
いろいろ想像をめぐらすのは健康について考えるのにはいいことだ。

そして1世代はさんだ私らの子ども。
彼らが小さい時、母親はなるべく手作りの食べものを与え加工品も今よりずっと添加物が入らないものを
選んで与えてきた。だから子ども達は記憶として本物の味を覚えているはずだし、
どんどん成長する時期に変な食品をとらなかったことはきっととてもいいことだったと思う。
ただ周りとのギャップが気になりだした頃、たとえばバナナはポストハーベスト農薬があるからと
食べさせなかったのを緩めたりしてガリガリの自然食主義者にはならなかった。

そして今、もう一度基本に立ち返ってみようと思った。
そう意識したのは何気なく買ってきたドッグフードに人工着色料が入っていることにショックを受けてからだった。
え?なに?犬はカラフルなものが好きなの?食欲が増すのか?

そうか、ひょっとして飼い主の見た目のためなのかと思い至った時、
本当に飼い主はその犬を好きなのだろうかとショックを覚えたのである。
(自分がよく見ずに買って来たのだが・・)
そのまま人間の食べものへと視線をうつすと、やはりそこにも誰のための食べものなのかとの疑念が浮かんだのだった。

光沢材や乳化剤や酸味料や保存料や増粘多糖類や着色料などの食品添加物まみれの食品は誰のためのものなのか。
見た目が良く、日持ちがするし、どこでも同じ物が買えるし便利でいいじゃない?
そんな声も聞こえてきそうだが、でも、それは誰の都合の食品なのだろうか。
もちろん国によって許可されているから問題はないのかもしれない。
けれど安全確認はマウスの実験のみのものも多く、長期にとった場合の人体への影響まではわからないのが実情のようだ。

放射性物質は低線量であっても体内に入り込めば将来的に重大な病気を引き起こすと警告する人がいる一方で、
低線量ならリスクはほとんどないと楽観論を述べる学者もいる。
本当のことはわからないという黒々としたこの問題は、
自信たっぷりにへらへら笑う学者をそこに置いたまま、既に壮大な国民の人体実験に入っているように思う。
結果を出すのは時間だ。そしてもし悪い結果となってもそれを特定の原因に結ぶのは困難ときている。

食品添加物に警鐘をならしているある添加物の研究者は
「疑わしきは消費者の利益に」という原則を食品表示に徹底させるべきだと訴えている。
「食品添加物」「放射性物質」「遺伝子組み換え」
今この「疑わしき」ものが実に平気な顔をして私たちの日々の「食」の中に入り込んできている。
共通するのは巧妙に人の判断を惑わせるようなしかけを持っていること。

今までスーパーやコンビニに行き商品を手にし裏返して表示を見るたびにモヤモヤとしていたのは、
よくわからないという、そしてひょっとして騙されているかもというモヤモヤ感だったのだ。
表示の向こうに見えてくるもの、それは決して楽しい事ではないが直視してみようと思う。
そうしなければ愛する人や犬、そして自分自身さえ守れないそんな時代になってしまったとひしひし感じている。

「食」をテーマに一歩ずつ



昨年の「畑でレストラン」の行われた広場も今は雪の下、白地にブルーの縞模様が横たわるばかり。

今年は「食」ということをテーマに知識を深めたいと思っています。
まずは図書館で食品添加物と遺伝子組み換え食品についての本を借りてきて読んでいます。
知った気になっていて実は知らない事ばかりで驚くばかりです。

やはり生きるならできるだけ豊かに生きたい。するとやはり何をどう食べるかの問題は
どうしても避けられないものとして目の前に立ちはだかってきます。
その先を生きてゆく子どもたちのためにも、
もう一度「食」との距離を縮めて見直してみようと思っています。











新年のごあいさつ



新年明けましておめでとうございます。
旧年中はありがとうございました。
本年もお付き合いのほどよろしくお願いします。

今日雪でひしゃげたツルーハウス(つるをまいて作ったドーム)をなおしに行くと
真っ白なユキウサギがその中から飛び出したではないか!
たちまち森の彼方へ逃げたけど輝くような鮮明な白さだった。
これはきっと初心に帰って精進しなさいという新年のメッセージなのかもしれない。
いや、きっとそうだ。肝に銘じて進みます。

今年1年たくさんの幸運があなたに訪れますように。

断酒281日目(代わりに炭酸水依存症)
断原発 0日目(動け、この数字)


畑でレストラン



昨年9月2日コープさっぽろ主催の「畑でレストラン」が当農場の中の「うーの森」で開かれた。
白いキッチントラックが入口そばに横付けされ、札幌で活躍する塚田シェフがまるでこの森や畑と
セッションするような感覚でコースランチを用意しフレンズの仲間たちがそれを森の奥のテーブルへと運ぶ。

食材は農場や地元産を使いそれをゆっくり楽しんでもらおうというスローフードの哲学が根底に貫かれている。
私たち夫婦も40人のお客さんに混じってその心意気と味覚をじっくり楽しませてもらった。

農業賞受賞者の畑をまわるこの企画の中でも森の中でというのはうちが初めてらしい。
給仕は大変だったろうが森の中に突如出現したレストランは何か大きなものに包まれる安らかさにも満ちていた。
さらにはコースの合間にサプライズゲストのYaeさんと流さんが歌ってくれるという贅沢なおまけつき。
私が青虫の歌を歌った時にはモンシロチョウが2匹、日だまりの中をヒラヒラと祝福のダンス。

終始木漏れ日の網が柔らかく揺れ全員が輝いていたこの日のことはこの先きっと何度も思い出すことになるのだろう。
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