農場日誌

ひろういの農に生き音楽を作る日々 Since 7th June 2007

April 2008

堆肥散布Ⅱ

昨日の2倍は散布できて新内の畑は終了。堆肥は運搬されたことで空気を含みまた発酵している。ショベルですくうたびにモウモウと湯気が立ちのぼる。この自分もジイからもらった風邪で発酵、いや発熱中。

堆肥散布



機械類スタンバイに時間がかかりようやく堆肥散布が始まる。本日は12台明日はもっとできるはずだ。


農場にぴったりのロータリーが来た!

 農場のトラクターにつける作業機ロータリーハローを
この2ヶ月間ずっと探し続けていたのだがようやくピッタリの物が手に入った。ナタ刃を回転させ土を細かく砕き軟らかにする機械なのだが、今まで使った物はもう限界まで摩耗していた。
 ずっとしつこく願い続けていたので天に届いたのかも知れない。
 最近になってある方が親身になっていっしょに探しまわってくれていたのだが、なかなか見つからず結局その方が別の人に譲った物を買い戻してくれた。
値段も安く中古だが農場のトラクターにぴったりのサイズ。これでだいぶ作業がしやすくなる。感謝です。

 今日でハウスも骨組みがようやく完成、あとはビニールはりを残すだけとなった。
 
 堆肥を番外でさらに大型ダンプで1台運んでくれた、わざわざ1時間かけてトムラウシからである。空気を送り込み発酵を促進させた牛糞の良質な堆肥、これも感謝です。

 ところでこの春、知り合い達がさまざまなアクシデントに見舞われている。
ヤギやニワトリを飼い有機農場をトマムで営む知り合いは火事で住宅を全焼。
 昨日朝はお隣のYさんが牧場内の作業機械の事故で手と腕の大ケガを負ってしまった。
ご家族から奇跡的に最悪のことにはならないとの話を聞きひとまずホッと胸をなでおろした。
うららかでかつ何かと忙しい春だからこそ起きてしまった事故なのかも知れない。
農家に限らずこれを読まれた皆さんもどうか気をつけてくださいね。

はたと思った

 旗というものがどうも好きになれない。○○派というのも○○主義というのもまた。
 大きな国旗、顔に国旗までペイントして叫んでいる人たち。
オリンピックといえどもつまるところ世界中の個人のたゆまぬ努力の集結に過ぎないのであって
そこに国家の威信をかけてと仮に選手が言ったとしてもそれは最初の動機とは思えない。

 日本の国旗が鯉のぼりだったら楽しいな。2次元から3次元への大きな躍進。
すこやかな子どもの成長を願って、それなら喜んで振ろう一礼もしよう。
 「交通安全」の旗や、よく工場に掲げてある「安全第一」の旗だったら世界旗にしてもいいな。

新緑はあたり一面に

雪解け以降雨がほとんど降らず連日作業を続けています。
堆肥はたっぷり用意してすぐにでも入れたいのですが、
農場のトラクターでは効率が悪く、クラッチを踏む左足のヒザが痛むので
大きなタイヤショベルを貸してもらえるのを待っているところです。
今日はハウスを新しい場所に設置する作業をしていました。

牧草も山もうっすら薄緑に染まってきました。
コブシの木には真っ白な花が大輪の花火のように広がっていました。





堆肥の準備



大型ダンプで計6台の堆肥を購入し、3枚の畑に置いた。耕起前にこれを畑一面に撒きます。畑への感謝と祈りをこめて。

ライブその後



ライブの夜は札幌の娘のところに宿泊した。
その娘は職場の歓迎会から深夜に運ばれてきた。
翌朝目が覚めた娘には記憶がない。一部始終を教えてあげると、「ど~しよぅ~」
「海に行けばすっきりしそ~」というので
洗面器を手放さない娘と小樽の海までドライブ。
2日酔いの苦しさ、思い出すなぁ。
若いときはやるもんさ。
まわりには迷惑かけたけど、うれしいお酒だったからアト味は悪くないね。(胃液を除けば・・・)
今の保育園に巡り会えて数ヶ月、娘共々感謝しています。

娘と別れ早々と新得に向かったのだが事態は暗転した。
夕張手前でスピード違反でつかまり15000円の納付書をパトカーの中でいただいた。
軽微な違反がこのところ続いているのでヤバいのである。累積された点数が・・・。
先日書いた高田渡さんの鯉のぼりの替え歌が蘇った。♪ギャラより高い交通費 大きな・・・(以下略)


みんたるライブ終了

みんたるライブ無事終了しました。新しい出会いもあり札幌での次の場へとつながりそうです。
足を運んでくれた方、ありがとうございました。そばもたくさん買ってもらいました。

演奏曲目 
ジェフズブギ・つるばら・空と大地のDIN DON DAN・つららのオルゴール・ひびきわたれ・青虫の歌・飛行機鳥がやってきた・かささぎの歌・旗・犬・亀・ずっこけパワー・ハートオブゴールド・キャベツ畑のトワイライト・空と歩く・ウエディングソング・Aースモーターブルース

本日みんたるライブです

    飛行機鳥がやってきた  詞・曲 宇井ひろし


   1 飛行機鳥がやってきた
     春の美空の夕方に
     羽音はとどろく 急降下
     また空へと帰ってく

   2 飛行機鳥がやってきた
     はるかなオーストラリアから
     笑っていいやら悪いやら
     その名も日本の狙撃手よ

   3 飛行機鳥がやってきた
     我らは畑が忙しい
     聞かせておくれよいつまでも
     春が来たなと思うんだ

  
ゆうべ作った新曲です。今日札幌「みんたる」で歌います。他にも前回歌わなかった曲を歌います。皆さん是非来てくださいね、7時開演です。


畑の造成終了



同じ町内に住むフリーの重機オペレーターのIさん。
職人、あるいは大地の彫刻家といってもいいプロフェッショナルな仕事をしてくれました。
ありがとうございました。
また、Iさんを紹介してくれたお隣のYさんありがとうございました。
おっしゃるとおり優しく最上級の腕を持つ方でした。

Iさんも3日間お天気も良くて気分良く仕事が出来たとのこと、
何よりです。
山の上に天文台を作るのが夢だとか、出来たら絶対見に行きます。

今までただの荒れ地だったところは見事に畑になりました。
それだけではなく若木の移植も快くひきうけてくれて
我が家の家廻りもみちがえるほど奇麗になりました。
これから新しい畑に何を植えるかを考えるのも楽しみになりました。

さあ、仕事もちょうど一段落ついたところで、
明日は札幌「みんたる」でおよそ1ヶ月ぶりのライブがあります。
これから自分の音楽に集中して、
精一杯春の喜びをみんなで分かち合えるようなコンサートにしたいと思います。
もちろん新曲も携えていきますからね♪ お楽しみに。

夕方の飛行機鳥



きのう今年初めてのオオジシギの声を聴いた。
くちばしの長い鳥ではるかオーストラリアから繁殖のため飛来する。
かの地ではジャパニーズスナイパー(日本の狙撃手)と呼ばれているらしい。
こちらでは俗に「飛行機鳥」という。
上空でジュビーチクジュビーチクと鳴いた後、
ものすごい羽音を響かせて急降下する。

以前牧草地でヒナをつかまえ家の中に入れたことがある。
さすが野生、その素早さは侮れなかった。
なにせオーストラリアまで飛んでいけるだけの
体力の持ち主だ、すぐに外へ足早に飛び出していった。

我々は定住する人間だが、
この地球は移動して一生を終える生き物たちの
生活の場でもあるのだ。
そのことを知るだけでも、
もう少し人は謙虚に生きれるような気もする。
彼らがその習性にしたがって
いつもの場所に渡っていけるように、
いつまでもそれが続くような環境であってほしい。

夕方の飛行機雲



久しぶりの日記更新です。
ご無沙汰していました。

この春になって、
もう20年近く借りていた畑の一部が急きょ借りられない状況となり、
対応に苦慮していました。
有機認証の関係もあります。
仮にその場しのぎでどこかに借りられたとしても
長期に貸してもらうことが可能なところは
まずないからです。
(有機として認証されるまで3年間かかり、
それまでは転換中となり、
有機野菜と分けて置かなければなりません。)

そこで考えた末に思い切ってプロに頼み、
家の廻りの畑をできるだけ広げることにしました。
さっそく今日午後から重機による作業が始まりました。

林だったところがみるみる畑らしくなって行きます。
大きな木の根やクマザサを掘り起こし丁寧に土をふるい一箇所に積みます。
このオペレーターの方は惚れ惚れするような仕事をしてくれます。
いうなれば腕のいい猛獣使いといったところ。

作業は全部で三日ほど、それなりの大きな出費ですが、
いい機会なのだと思います。
もともとは、連れあいの要望があり庭を整備したいということだけだったので、
まさか畑を新たに拓くとは思っても見ませんでした。
ギリギリまでどの木を残しどの木を切るか悩みました。
移植できる木は移植する予定です。

木を切ったり運んだりの忙しい一日の終わりに
ほんの一時だけ西の空が微笑んでいるような色を見せてくれました。

お知らせ

天気予報では平年より6日ほど早く桜が開花する予想が出ていました。
こちらでは5月1日あたりだそうです。
本当に早い春です。

さて、いつも農場日誌を読んでくれてありがとうございます。
このところ、農場経営のことや有機認証などで気持ちに余裕のない状態が続いております。
そのため日誌の更新もなかなか出来ないので少しお休みさせていただきます。
またそのうち拙い文が再出現しているかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。

マルチはがし



今日は一日カボチャ畑のマルチはがし。

鯉のぼり



我が家のお隣さんでは、早くも大きな鯉のぼりが風に泳いでいます。
鯉のぼりはカラフルでいいですね。晴れた空によく似合います。
あっ ここで「鯉のぼり」の歌を思い出していたら、
故高田渡さんの歌っていた替え歌の方を思い出しました。(笑)

♪ギャラより高い交通費
 大きな袋は交通費
 小さい袋はギャラの袋
 面白そうに泳いでる

はぐれた白鳥?

夕方、マキを切っていると空から聞きおぼえのある声が・・・。
ちょっと笑ってしまうようなスットンキョウな声で、
ひっきりなしに鳴きながら木々の向こうを飛んでいったのは、
たった一羽の白鳥!
あれあれ、仲間はどうしたんだい?
きっと仲間を捜して鳴いてるんだろう。
ボウッとしているうちにシベリア行きフライトに置いていかれたかな?
・・・自分を見ているような気分(苦笑)。
どこかで合流できますように。

渡り鳥のV字になって飛ぶのは航空力学的にとても理にかなっているのだそう。
前を飛ぶ鳥の翼が生む気流の揚力にうまく乗るので
後ろの鳥は体力の消耗が少ないらしい。
先頭は疲れるので交代しながら進むのだそう。
ちょっとお間抜けな声で「次はお前の番だぞ」「あいよ」とかおしゃべりしてるのかな。
あるいは、地上を見下ろし、
「このあたりもずいぶんと環境破壊が進んだわねぇ。」とか話しているんだろうか。

地上にいる愚人のセンチな浅い想像をよそに
白鳥たちは結構しぶとく生きていくのではないか、
そうであってほしい。

昼の惑いと夜の星

 春先は昨年の後かたづけと春耕の準備の季節だ。
 ジャガイモの芽だし作業も始めた。
浴光催芽といって日に当てて太くて短い芽を出させる。
成長を促進させるわけだが早ければいいかというと
そうも言えない年もある。
ジャガイモの葉の生育期に低温長雨が続くとエキ病が出る。
この時葉っぱが若く旺盛な方が病気には強い。
慣行栽培のように殺菌剤をまかないので、
すべては運、タイミングしだいともいえる。
毎年豊作を祈りながら最善を尽くしたいと思う。
 他にもやるべきことがたくさんあってどれから手をつけたらよいやら・・・。
「動けば道筋は見えてくる」  よし、これでこの時期を乗り切ろう。

 夜、星がきれい。
冬のあいだ南の空に君臨していたオリオンもだいぶ西に傾いた。
まぶしい白色光だったおおいぬ座のシリウスは
赤や青や金色に色を変え点滅していた。



祈りを放つプレゼント



ガイアナイトの夜に我が家に若い友だちが遊びに来た。
彼女はOKIのファンで、たぶんそれが入り口となりアイヌ文化や
今を生きるアイヌの人達に関心をよせている。

ガイアナイトということなので、ろうそくの明かりでおしゃべりをした。
そして、シャイな彼女がポンと無造作にくれたプレゼント。
阿寒で買ったキムンカムイ(ヒグマ)の小さなぬいぐるみだった。

クマのぬいぐるみというと愛くるしいイメージが多いが、
このクマももちろん可愛いのだが、それだけでなく、どこか威厳があるのだ。
背中のアイヌ刺繍のせいかもしれない。
体に比べて小さな頭が本物に近いからかもしれない。

いや、そうではなくそれはきっと
これを作ったアイヌの方の祈りが込められているからだと思う。

今キムンカムイ(山の神)は我が家の窓辺に静かにいる。

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