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 いくたびに立派になっている人参畑。
こんもりしてきて、さながら森を上からながめるような。

 まず思い出すのは沖縄やんばるの森。豊かな森。

 静かな日常をオスプレイにヘリパッド建設にかき乱されている友達のことが
いつも心のどこかに引っ掛かっている。
 辺野古の島袋文子さんのこともまた引っ掛かっている。
ニュースや紙面からは決して辿り着けない人の心。

 縁とはかくも強力なものだ。
まとわりつく日常というものでやっぱり私たちはつながっている。
茶箪笥のガラスをする音や窓のむこうで突然変わる雨の音。
そういうものがいっしょだと言いたいのだ。