今朝もテレビで言っていた。
南海トラフ沖巨大地震が今後30年に起きる確率は
70〜80%であると。
すると頭の中であの辺一帯が危ないんだなと刷り込まれいく。
政府が2020年に公表したハザードマップを見て驚いた。
今年1月1日に石川県能登半島をマグニチュード7.6最大震度7の地震が
起きてしまったけれども県内で30年以内にマグニチュード6.5以上の
揺れが起きる確率は0.1~3%未満だったそうだ。
ああ、能登半島の地図の薄い色を見た時のペテンにかかった感よ。
13年前の東日本大震災の前の自分の意識を思い出しても、
当時も次は南海トラフと言われていてまさか東北でとは
想像もしていなかった。
その後も熊本地震が起きたにも関わらずいまだに南海トラフ
ばかりが語られる。
このわかりやすく色分けされた予測マップがあるおかげで
安心してしまった人もいるだろう。
本来ならば政府は「日本のどこで大地震が起きてもおかしくない」と、
もっと国民に注意を喚起するアナウンスをすべきだった。
それをいうと原発再稼働に支障が出るからかなとか勘ぐりたくもなる。
大なまずの上にもれなく乗っているのが日本列島なのだ。
大なまずは気まぐれピチッと姿勢を変えただけで大変なことになる。
幕別町百年記念ホール講堂にて 開場直前
2021に結成してから4回目となるコンサート
いつもたくさんの人に支えてもらっています。
気さくで才能あふれるメンバーの中に私も入れて
もらえていることがただただありがたい。
技術的に超一流のメンバーなので必死について
いっている感じなのです(笑)
嬉しいのは最近のウクライナ侵攻後にできた曲を
2曲も取り入れてくれていること。
先日テレビのスイッチインタビューで
矢野顕子さんがミーシャさんに「ミーシャにとって
平和ってどういうことですか?」と尋ねました。
すると、子ども達が夢に向かって努力できる環境が
あることと答えました。
すごく胸にストンと落ちました。
さすがに一流のアーテイストなんだなと思いました。
まず第一に音楽が好きだから音楽を続けたいと思って
私たちもやっていますが、そのさきに目指すものは
ミーシャさんが言っていたそういう世界なのだと
みんなつながったような気がしました。
今回クニ河内さん美佳さんも友情出演してくれて
一緒に「この町で一日」を演奏しました。
素敵にフィナーレを飾ってくれました。
外に歩きに出るといつも感じる。
こんなに空は広かったのか、こんなに
山は存在感があったのかと。
写真ではどうしても映らない映れない。
本物の刻印は直に体験した時にだけそれとわかる。
AIロボットと人間の境についてテレビでやっていた。
その境界が判然としなくなる時代。
驚くけれどなんてつまらない話なんだろう。
言葉をいくつかAIに与えるだけでアートや画像や動画
が瞬時にできてしまうのだという。
ゴッホやモネはどう思うのだろう。
一番気になるのは人間が自ら創造する時の喜びは真っ先に
なくなるのではないかということ。
簡単に今すぐできないことでも後で何かがひらめくかもしれない。
それを夢として努力する喜びはどうなるのだろう。
今の車はバックミラーを室内から角度を変えたり、
パワーウインドウで自動的に上げ下げできる。
でもそれは本当にみんなが望んだことだったのか?
便利なものはキリがない。
それによって事故も起こったりするのに指一本の力で大きく
何かを動かすのがそんなに素晴らしいことなのか?
不便なことは助け合うことによってなんとかしてきたのでは
なかったのか。
技術の進歩で人はより思いやりに溢れ、賢くなったのだろうか。
かといってよくある文明批判に落ち着きたくもない。
技術の進歩で明らかに改善していることもあるのだから。
それでも創造する喜びや工夫する努力など根元にある人間の
よろこびはそっとしておいて欲しいと思う。
空に君臨する星々を眺めよう。
そこにはAIも届くことができない圧倒的な領域がある。
新聞を床で読むと上に乗ってしまったので諦めて包んでやったらエムは気に入ったようで・・・
このまま春になるだろうと思いきや、
真冬日が続き今日など粉雪が20cmくらい積もった。
先日すずきももさんのパタパタ絵本作りワークショップが
新得で開催された。1枚の細長い画用紙を横に4枚に折り
自由なカレーライスをお題に絵本を作ろうという楽しい企画。
4コマ漫画とかのように物語を創造するには起承転結をつけ易く、
小さな子からお母さん達までユニークでカラフルな絵本がたくさん
生まれた。何かを創造する喜びは心を耕してくれると思った。
実行委員には素敵な人が名を連ねていて、さらにスローフードの仲間も
たくさん来てモモさんを囲んでの打ち上げもあった。
ぜひそんな集まりで新曲を聴いてもらいたくて、「遊という字はカタツムリ」
ガザの映画のことを描いた「浜辺にて」子どもがギフトとしてまっすぐその家
にやってくることを歌った「薔薇の庭で」3曲を歌わせてもらった。
戦争というものがどうして起きるのかを
この頃よく考えるようになった。
それは人間をどう見るかにもかかってくるし、
どうすれば戦争を起こさないで済むのかを考えることでもある。
戦争において、あるいは平和において言葉や物語は実際に大きな
役割を果たしている。
ストーリーを創造できるのは人間の持つ素晴らしい能力だ。
そこに平和への鍵があると思う。
出来上がった暖かい絵本を見せてもらうと希望が湧いてきた。
愛猫エムの肉球がきれいで思わずパチリ
おとといあたりは雪解け水が道を走り水の路を
鍬で作ったくらいなのに今日はカチンコチンの
氷の世界、まるで違う季節のようだ。
まだ行けていない然別湖の氷上コタンも解けかかった
のがまた凍り、作った人たちは安堵しているという。
2月の然別湖でそんなことが起きるとは前代未聞だ。
新得町内のカフェで小さなオープンマイクの集まりが
ありウクレレで歌う人、クラシックギターを演奏する人、
昭和歌謡を歌う人、かわるがわる出演した。
自分にはごく最近出来た「薔薇の庭で」を初めて人前で歌った
記念すべき日になった。他に「麦の上の空」「遊ぶという字は
カタツムリ」どれも2月に出来た曲ばかり。
音楽は人を生き生きさせる。
オープンマイク(といってもマイクなし)は街を
生き生きさせる可能性を秘めていると思った。
人が生き生きすれば街もそうなっていくのだから。
快く場所を提供してくれたアンフィーユさんにも感謝だ。
東京駅丸の内側のドーム
約2ヶ月ぶりの東京駅は半分くらいは外国人旅行者ではないかと
思うくらい外国語が行き交っていた。
人の流れは川のようだった。
電車に乗ればほとんどの人がスマホを見ている。
現代人が服を着るのと同じくらいになくてはならないものなのか。
何も持たない鳥がうらやましい(笑)
昨年7月にこれからJALのCAとして働く予定という女性が滞在した。
ひょんなことですでに客室乗務員として働いていることを知った。
というのも、鹿追町に住む尊敬してやまない月下さんという墨アーティスト
とばったり札幌のどちらにしても不似合いなホテルの朝食バイキングで会った時のこと。
それもびっくりなのであるが、私は有機農協の会合で、月下さんは83歳の
誕生日祝いでご家族と宿泊していたのだった。
「えー!?」お互いにびっくり。
広島での戦争ホーキのアート展を開催しての帰り、新千歳空港に迎えにきてもらって
そのままホテルでお祝いだったのだそうだ。
「さらにびっくりしたことがある」と教えてくれたのが次の話。
広島空港発新千歳空港行きの飛行機に乗っていると一人のCAさんが
「月下さんですよね?」と声をかけてきてその人がうちでウーフした時に
連れていったその人だったのだ。
CAになるために生まれてきたような容姿端麗で笑顔が素敵な彼女、
学生時代は辻信一さんのゼミでブータンに行ったりウーフで草取り
をしたり、そんな内面を持った人もあの業界で働いているのかと思うと、より
世界は多様性が深まってきていると愉快な気持ちになった。
今日久しぶりで月下さんに会いに行ってきた。
ギターを持って月下さんからインスパイヤーされた曲も聴いてもらいたかった。
お元気そうで何より。昨年の今頃はコロナで食べられなくなり
生死を彷徨うような状態だったことを思うといつまでも元気で
いて欲しいと思う。
詩と墨アートを今も制作中でその感性は染み入るような瑞々しさに溢れている。
とてもわかりやすい言葉しか用いず自然の深淵を描いている詩。
年齢を重ねるごとに研ぎ澄まされる言葉、でも偉ぶったところはなく謙虚だ。
これからも若い人を連れて行って会わせたいと思う。
こういう大人もいることを教えてあげたいのだ。
作業小屋を南側から望む
NHKのこころの時代に音楽家の長谷川時夫さんが登場した。
自分の今の生活の原点と言っていい人で45年ぶりにテレビ
を通して拝見した。
若い私たちは自転車旅行で長岡の友人宅に泊めてもらった時に
十日町の大池というところに長谷川時夫さんが住んでいる
という話を聞き十日町市の駅から歩いて大池に向かったのだった。
東京の西荻窪にプラサード書店というオルターナティブ系の本屋があり
そこにタジ・マハール旅行団というバンドをやっていた長谷川さん著の
「宇宙感応」という大島紬の表紙の分厚い本が置いてあり、
買わなかったけどとても気になっていたので前もってそのお名前は知っていた。
45年も前のことなので断片的にしか思い出せないけれど書いておこう。
落ち着いた田園のコンクリートの水路の水がきれいだったこと。
2時間くらい歩いたろうか、山の上の方にいきなり桃源郷の
ような静かな水辺が現れそこが大池だった。
赤い鯉がたくさん野生で泳ぎハスもあったかもしれない。
長谷川さんはいきなり訪ねてきたにもかかわらず
私たちに自家菜園を見せてくれた。
きゅうりに敷き藁が丁寧に敷かれ自然農法だと思った。
その時いたのは中学生くらいの男子と2人の外国人女性で
長谷川さんはみんなで夕日を見に行きましょうと誘ってくれた。
みんなで見晴らしのいい場所に座り夕日が沈むのを最後まで見届けた。
人生で夕日をじっくり見たのは初めてで、みんなで静かに
見守ったことはその後も起こらなかった特別な体験だった。
あれほどまで自分と夕日が近くに感じられたことはなかった。
そこでおいとますることにして私たちは別れを告げ
山道を下っていると、スーパーカブに乗った長谷川さんが
追いかけてきて「良かったら泊まって行きませんか」と誘ってくれた。
その夜豪雪地帯ならではの太くて黒い伝統的な元養蚕農家の
長谷川さんの自宅で食事をいただきフリーセッションが始まった。
「この旅で何か宇宙的なことを感じましたか?」
と聞かれ何かを答えたのだろうけどもその質問が嬉しかったのは
覚えている。
サーランギという古いインドのバイオリンの原型とも言われる楽器を
弾きながらまだその時点では行っていない北海道の支笏湖に関連した
「シコタキタ」という不思議な歌を即興で歌ってくれた。
途中一升瓶の蓋が突然飛び出して天井に当たり落ちた。
聞けば水に松葉を入れておくだけで発酵してお酒になるのだという。
以上が思い出せる全てなのだけれど、長谷川さんの畑を見たり
即興のセッションをしたことが北海道で入植した自分のその後の
生活に多大な影響を与えていることを改めて思った。
その後北海道に渡り牧場に住み込みの仕事をした時に
浜中町の昆布をお礼に送った後にそのお礼のはがきをいただいたのが
嬉しかったのだがそのまま45年が過ぎてしまっていた。
今もなお大池に住み続けて元気でおられるのがテレビでわかり
感動してしまった。
その頃すでに都会の子供達を呼んで自然体験をさせる活動をしていたことも
わかり先駆者だったんだと知った。また大池を埋め立てリゾート施設にする
話が持ち上がった時もここの自然がもたらす恩恵を論文にし白紙撤回させた
ことも知りますます尊敬の念を強くした。
ただ反対するのでなく古い廃校を改築してミティラー美術館を開設して
インドから絵描きを招待しそこで生活してもらいながら描いてもらい
コレクションを増やしていった。
今では海外の学者が注目して研究に来るほどだという。
自分の原点はここにあったと知ることは自分が本来何を求めていたかを
思い出すことでもあり心の整理にもつながったのだった。
月や風を感じ、友として生きること。
日々の自然の変化に目を見張りワクワクと驚いていること。
自分もそういうことに興味を持つので、どうも周りと違うと
感じていたけれどもそれで良かったのだと思えた。
今朝のマイナス16度でこの冬の底のような気がする。
下がれば下がるほど雪の結晶が大きく鋭角になり反射が
きれいだ。歩くとキラキラして銀河を跨いでいるような
気分になる。クリヤーになって全てを忘れられる。
冬は音楽に打ち込める時間ができるので大好きだ。
札幌のみんたるとじょじょ10日ほど離れたソロライブを
させてもらったことで全くの新曲を3曲入れることができた。
自分にとって人参が豊作だったとしてもここまでは充実した
気持ちにならないだろう。
普段の暮らしの中でもやもやした思いを曲に表現したい。
だからウクライナ侵攻あたりからどうしても戦争に関連した新曲が
多くなってきた。それでもライブのあと聴いてくれた方から
癒されたとか感想をもらうとすごく安心する。
苦しいことであるから苦しく表現したくない。
「なんか変だよね」で共通の琴線に触れられたのだと思う。
やっぱり自分も理解したいのだ。
どうして堂々と人を殺してしまうような現象が起こるのか、
そうならないためにはどうしたらいいのか。
一緒に歩いて行こう、それぞれの場所で。
そんな小さなきっかけになるようなライブを夢見て今日も
曲作りに励みたいと思う。
坂の上の玄米レストランじょじょさんの佇まいは落ち着いていて素敵。
夜もまた通りの雪影が映えてヨーロッパのようなロマンを感じる。
2月3日 セットリスト 玄米レストランじょじょ
1 朧月夜
2 エイプリルマグノーリア
3 青虫の歌
4 友達に会いに
5 クマゲラ
6 流れている
7 浜辺にて
8 遊という字は
9 ひまわり畑
10 トゥラリ トゥラレ
11 麦の上の空
12 空と歩く
夜中に歩いた幽霊の足跡?
雪が降らない日も風がふけば吹き溜まるので
毎日トラクターで除雪しています。
トラクターは命綱、今朝は出力が低下し3回もエンジン停止して
軽油が入っているのが見えていたのでこれは重大な故障かと思い
整備士さんに来てもらいました。
するとタンクの中でゴミを吸わないために少し上の方から軽油が
流れるようになっているとのことで入っているように見えても
単なるガス欠でした。ああ恥ずかしい。
でもエア抜きのやり方がよくわからなかったのでそれを見せてもらった
のは今後のために良かった。
我が家の冬にはとてもとても大事なものなので胸を撫で下ろしました。
想像したほど大したことなかったこと、想像もしなかった大変なこと
生きることは不確かなものです。というよりも人間の脳は現実に似せた
仮定を作り上げあたかもそうなると思い込むものであるようです。
最近最も驚いたのはNHKスペシャルでガザ侵攻の最中にイスラエルの経産相
ニル・バルカト氏にインタビューしたところでした。
「イスラエルはいかなる土地も占領していません。パレスチナ人の
土地などそもそもないのです」
これには絶句しました。こんな人間が政府の中枢にいるわけです。
さらに2000年3000年前の地層を掘ればユダヤ人のものだった痕跡は
いくらでも出てくると、だからこの土地は我々のものだという。
こんな単純な思考で26000人以上のパレスチナ人を殺してガザの人々を
難民にしているということにとても奇妙さを覚えるのです。
人間には尊厳があり人権があるということがこの人の脳には欠落している
のだろうか。黒人の奴隷制度があった頃と通底しているものを感じます。
それに対して自分は何もできないけれども、
思い込みという自分の中の魔物のことは意識できるようになりたいと
切に思います。思い込みはそれに気づいたら恥ずかしいものだから。
北海道有機農業協同組合 冬の会議
私たちには場違いではないかという札幌のリゾートホテルを会場に
1泊2日で生産者と卸や流通の会議がありました。
大切な交流の場でいつも力をもらっています。
みんたるソロライブ
ビルの中にみんたるを見るといつもホッとします。
想像していた倍の人数のお客さんが来てくれていいライブができました。
新曲「浜辺にて」も発表しました。ガザの映画で見たことを題材にしています。
楽しい時間だったと感想をもらって実にホッとしました。
友情出演してくれた豊川容子さんのイフンケは繊細で優しく暖かい素晴らしいものでした。
有機農協訪問
東雁来に引っ越してから初めての訪問でした。
倉庫がメインの広い場所の寒い中パートの方が何人も働いていました。
まだうちが出荷した人参がありました。
芽が伸びていたけれどとろけたりはせずまだしっかりしていました。
大事に扱ってくれているのがわかり感謝しきりでした。
事務仕事していると空いた伝票入れで寝てしまうエム
ガザの悲惨なニュースに触れると
2016年の夏にウーフで滞在したハダスという
イスラエル人の女性を思い出す。
まず驚いたのは我が家に着くなり完璧な日本語で
「私今本当に日本に来てるんだ夢みたい!」と
窓の外を眺めながらつぶやいたことだった。
2年間の兵役(イスラエルでは女性も18歳から2年間徴兵される)
を終えてすぐに日本に旅行しに来た。
最初の滞在先がうちだった。
イスラエルの料理も作ってくれた。
ハダスの直近の仕事は無線を傍受して流れてくるアラビア語をヘブライ語に
翻訳するというもので当時はIS抬頭が世界的な脅威となっていた。
アニメから日本に憧れを持ちNHKのネットの講座で日本語を学んでいたという。
天才的な言語能力でもちろん英語も話すから知っているだけで4ヶ国語だ。
時にはマシンガンを持って街をパトロールすることもあったそうだ。
今まできたウーファーで世界中をヒッチハイクで旅していた女性がいる
話をした時にイスラエル人は誘拐される恐れがあるから禁止されていると話した。
そうだったんだ。
彼女がイスラエル人のメンタリティについて言ったことば
が忘れられない。
「それでも私たちは生き残っている」英語だったと思う。
ついこの頃ガザの死者は23000人を超えたと報道された。
人口の9割が家を追われたという。
なんということだろう。
まだまだ知らないことばかり。
あまりに不公平だと映画の中のガザの少女はつぶやいた。
帯広の六花亭サロンという煉瓦造りの落ち着いた建物の
中で40名の予約制のドキュメント映画「ガザ素顔の日常」
を観た。2019年制作というからそこに写っていた人たちは
その後どうなったのだろうか?
ネットで調べたり本で読んでもよくわからないこの問題が
映画の大きな画面で見るとまるでその地に自分が立っているような、
活字から離れて喧騒や友情や気晴らしが風景として胸に入ってきた。
突然のイスラエルからの爆撃、瓦礫から掘り出される青黒い人の腕や
まるで彫刻のような死んだ馬などがニュース映像とは違いすぐそばにある
ものとして感じられる。ニュースではいつも遠い国のことだ。
あまりに大きく悲惨な出来事がずっと続いている。
では、どうしたらいいんだろう?問いは続く。
会場には若い人もかなりの割合で来ていた。
晴れればこんなにすがすがしい。動物の足跡だらけの家の周り
今日は典型的な雪の降る寒い一日。
今季の営農の計画を練ったりしていた。
年を重ねるにつれ死という厳然な事実と
向き合うことが多くなる。
あの人、この人、自分が長く生きれば
当然なこと。でも割り切れなくて。
犬のジーコと風吹く雪の中を歩く。
とめどなく雪が降り夕方もあって薄暗くもなり、
空間感覚がおかしくなる。
上も下もなくなったふわりとした感覚。
死というものはそんなことかも・・
なんてね。
ジーコはそんなことお構いなくずんずん行く。
人は考えずにはいられない困った生き物だ。
毎年農場の野菜を楽しみにしてくれるお客様から
時々ハガキが届きその度にまた頑張ろうという気持ちに
なる。
季節の繰り返しの中で生きる私たち。
喜びを受け取ってそれをどう手渡そうか。
手紙のやり取りのようなものであったらいい。
新年明けましておめでとうございます
旧年中は当ブログに遊びに来ていただきありがとうございました。
本年もよろしくお願いします。
年頭の写真は孫のみなで新千歳空港のフードコート脇の小さなミュージアム
で機長のコスプレがあり撮りました。似合いすぎーっ(笑)
年末年始は92歳の母の元にひ孫を見せに行きました。
おかげで母の笑顔がたくさんありいいお正月でした。
滞在中に能登地震があり、さらに羽田空港を私たちが飛び立った
4時間後にあの事故があり平穏な日々がどれだけありがたく
奇跡的なのかを思いました。
甚大な被害に際し心よりのお見舞いと1日も早い
復旧をお祈り申し上げます。
○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●○●○
さて、ライブのお知らせです。
いつも使っているハーモニカがどうも調子が良くなくて
初めて自分で調律しました。リードをヤスリでコリコリ、
チューニングメーターという便利なものがあるので意外に
簡単。 うん、調子良くなった。
ライブも楽しみです!
あっという間にクリスマスは過ぎていきました。
24日に日本メノナイト帯広キリスト教会のクリスマス礼拝に参加しました。
(メノナイトはブレザレン、クエーカーと共に歴史的平和教会の一つに数えられ、非暴力、暴力を使わない抵抗と融和および平和主義のために行動している)
悲惨な戦争や難民などのニュースが続くこの頃、
教会の人たちと一緒に平和を考え祈ることができてよかった!
ほとんどの讃美歌は知りませんでしたが最後の「きよしこの夜」だけは
アコーディオンで伴奏しました。
礼拝が終わってお茶会(と言っても美味しい手作りのご馳走が並んで)で
何か歌をとリクエストがありました。
そこでウクライナ侵攻をきっかけに作った「ひまわり畑」を歌いました。
最近半藤一利さんの「幕末史」と「昭和史」を続けて読みました。
不勉強だった私はあのことはこうだったのか!と目から鱗が落ちる
思いをたくさんしました。
これ以上悲惨で愚かで無意味な戦争のようなことを起こさないためには
人間をもっと深く知り、そのためには歴史を勉強しなければと思います。
過去に日本人は精神論や強がりでたくさんの間違いをしてきました。
そうならないためにも何度でも問い直さなければなりません。
柏崎刈羽原子力発電所原発の再稼働への動きのニュースを今朝見ました。
そこにあったのはまさに精神論でした。
出勤時に今まで車の窓を開けずに挨拶していたものが
最近では窓を開けて挨拶するようになってコミュニケーションを
大事にするようになったと。
だから安全が高まったと言いたげな所長の調子に、太平洋戦争初期の
日本人の精神性を見た思いがしました。
まだうっすらと雪が残るも、よく晴れて暖かい朝を迎えた。
こんな日はそれだけで厳しい冬の中のプレゼントなのに、
なんと4人もの方々がキャベツをきれいに剥く作業を手伝いに
集まってくれたのだった。
たまたま天気が良かっただけでめちゃ寒い日であったかもしれないのに・・・
ハウスの中に長四角に置かれたキャベツの山に5人が向かい
虫食いの消えるまで剥いていく。
一人はアメリカのマサチューセッツ州から友達に会いにやってきて
その友達と来てくれた初めての方。
楽しい語らいをしながら山はどんどん小さくなって行き、
真ん中あたりで5人はめちゃ近くなった(上の写真)
昼を越えて1時前にはきれいに片付き次のキャベツを
運び入れることまで終わらせてくれた。
ああ、感謝。
今は1日1日が冬というデッドラインとの闘いの中、
なんとありがたい訪れだったことだろう。
夕方そばを製粉所に持っていく。
また今年も料金値上げを告げられる。
夜の間の積雪で外は余すところなく白い敷物で覆われた。
きのうも鹿追町の友人が手伝いに来てくれて
昼までに最後の1本まで人参を抜き終えた。
畑の土にいるミミズや目に見えない微生物まで
感じながら作業を手伝ってくれることの、
なんとありがたいことだろう。
やって来たことの意義が自分の中だけだと
時々あるのかないのかわからなくなる。
そんな時新しく光を当ててもらったような気になる。
そこにいて気持ちが落ち着くような畑、生命を感じられるような
畑、そんなものを守っていけたらいいな。
午後からはキャベツ取り込み、まだまだ終わらない。
虫の穴だらけで半分諦めていたものが中からどんどん
巻いてきて盛り返してきた。
生命力の素晴らしさ。
朝からちらつき始めた雪はどんどん強くなり
あっという間に白くなっていった。
集めておいたキャベツもこんもり白い山になっている。
「ついに来た、冬が」と思って町に用事で出てみると
雪などまったく見当たらず別世界なのであった(笑)
今日土曜日は札幌への大口出荷の日、足と指先の冷たさを
感じながら11月の畑と納屋を行ったり来たり。
ところで、虹を随分載せたのだけれども、割と最近こんな
現象を見た。大変珍しいので載せておこう。
「幻日」というのだそうだ。
珍しいといえばもう一つ、我が家の庭で聞きなれない鳥の声がして
行ってみるとクマゲラだった。すぐに飛んでいって写真も撮れなかった
けれども自然はいろいろな楽しい姿を見せてくれる。
あっという間に白くなっていった。
集めておいたキャベツもこんもり白い山になっている。
「ついに来た、冬が」と思って町に用事で出てみると
雪などまったく見当たらず別世界なのであった(笑)
今日土曜日は札幌への大口出荷の日、足と指先の冷たさを
感じながら11月の畑と納屋を行ったり来たり。
ところで、虹を随分載せたのだけれども、割と最近こんな
現象を見た。大変珍しいので載せておこう。
「幻日」というのだそうだ。
珍しいといえばもう一つ、我が家の庭で聞きなれない鳥の声がして
行ってみるとクマゲラだった。すぐに飛んでいって写真も撮れなかった
けれども自然はいろいろな楽しい姿を見せてくれる。
あの虹は良い知らせだった。
8日は晴れ、隣町からTさんが来てくれる日は
いつも天気が好転する。
人参の色艶を見て抜いたばかりの香りに触れると
幸せな気持ちになるなどと言ってくれてありがたい。
この日前夜から泌尿器のトラブルで苦しみ続けていた
猫のエムバペを連れあいが今度は別の動物病院へ連れて
いった。
前回の獣医さんでは目玉の飛び出る診療代を払ったものの
結果が出ずにさらに症状が悪化したのだった。
もう尿路結石という最悪の病気を疑ってしまった。
落ち着かずあちこちで排尿を試み血尿まで出ていたから。
丸一日かけて今度の施設の整った病院で診てもらいカテーテルで
排尿してもらい、結果は結石はなしということだった。
バンザーイ
尿道が細菌で炎症を起こしていて細くなっていたということ、
薬だけもらって別猫のようにおとなしくなって帰ってきた。
エムバペがいなくなったことを考えてその存在の大きさを感じた。
つまりはやっぱり家族なのだ。
愛情を注げる対象があるというのはありがたいことだ。
車のマフラーは針金でなんとか繋いであるものの
まだ交換できる中古が見つからないままにしても、
もう十分あの時の虹は私たちにとって良い知らせだった。
翌日エムは丸々太ったネズミを窓の外に転がして
元気に帰って来た。
ああ良かった。
ことあるごとに抱きしめる私たち。
エムは迷惑そうな顔をするけれど(笑)
共働学舎のミンタルの向こうの山に虹がかかり
共働学舎のソフトクリームが今年最後だというので
ウーファーのリンさんと3人でお昼休みに駆けつけた。
雨と晴れの隙間に大きな太い虹を見ながら走らせる。
ソフトクリームを外のテラスで食べていると、
向かいのカリンパニから美和さん、続いて宮島望さん、
そして宮島京子さんが私たちの背後にある虹を見つけて出てきた。
双方気がつき一緒にカリンパニから上部だけ顔を出した虹を眺めた。
宮島さん達とはほぼ同時期に新得に入植しているので、特別な親近感がある。
その長い年月の中で大変な試練があったことも成果に輝いたことも知った上で
冗談に笑いながら虹が動くのを眺めていると感慨深いものがあった。
抱えてきたものの大きさ、勇気、優しさ、科学への愛、どれをとっても足元には
及ばない尊敬する人たち。
望さんは脳梗塞をフランスの飛行機内で起こしてから体は不自由なので
時折ふらつきながらも笑い皺はそのまま、話好きもそのまま。
短い時間であっても虹をともに眺めたことはずっと忘れないだろう。
新規就農者だった頃から長い年月をこの新得で生きてきたという感慨と
共に。
虹を見ながら「きっといい知らせだね」と私はその時話していた。
帰りに車のマフラーが破断、ブロロロー、バリバリバリッと
すごい音で帰り着いたのだった。
今は若者もいなくなり連れ合いは宅配野菜のこと、
私は土曜日の大口出荷で人参を抜いたりキャベツを
詰めたりと相変わらずの忙しさです。
不足分のキャベツをとりにいくと静かな畑では
カサカサと紅葉した葉が音を立てて地面に落ちています。
いろんな想いがその色彩の豊かさと儚さに重なり、
ただ、ため息をつくしかありません。
夜、猫のエムが泌尿器系の痛みを訴え急患で動物病院に
走りました。緊急入院となったわけですが、ガザでは
爆撃され傷ついていても運ばれることさえ困難なことを
考えるとなんと恵まれてありがたいことかと胸が痛みます。
国同士の揉めごとが人の平穏な生活と命を奪う、ある程度の
犠牲はやむをえないとの言説を耳にするたびに
そんなことあってはいけないと強く思います。
きのう朝はのちに5人もの人が手を貸してくれることに
なるので5時起きで人参畑の収穫準備をしていた。
西側の雲が朝日を受けて朱色になったり
黒雲が通り過ぎて雨を降らせて行ったり
朝は短い間に風貌を変える。
そして虹。
つらいこともたくさんある人生だからこそ
人はこの色彩の陽気さに何か良い兆しをさがすのだろう。
鹿追町から2名、札幌から2名、そしてウーファー1名
畑に初めての出会いがあり時々にわか雨に耐えながら
笑い声が響きわたる。
人参の出来は悪く天気も定まらない決していい状況ではなくとも
この瞬間はここで畑を続けていて良かったと心底思う。
私たちは半身を土に埋め、半身を広い空に放ちながら
何かのセッションをする。
困ったことも笑い飛ばすそんな楽器を持つ人がいれば
なおさらこの瞬間はおかしげで素敵なものへと変わる。
虹は確かに良い兆しであった。
勝手に生えて納屋に絡みついた山葡萄の葉も紅葉
メールは復旧しました。
近くの木々は紅葉の最盛期を迎えています。
生まれも育ちも東京は新宿の女子大学生が
1年の休学の中で初めてのウーフ先に我が家を
選んでくれました。
このあとカナダへ渡航しハイダ族という先住民族に会いに行くそうです。
アイヌのことも知りたくて北海道に来ました。
初日からいろんな共通の話題に話は尽きず、
夏にイスラエルとパレスチナを訪れた時の話も
聞かせてくれました。
こんなにも世界について広く目を開きしっかり未来を考えている
日本人の若者もいることに驚き、大きな希望をもらっています。
昨日はいろんな話をしながらキャベツの皮剥き、
手は素早く動かしながらも日暮れが早く、集荷の
トラックが来るまで猛ダッシュでした。
きのうからキャベツをとり始めるも
ヨトウムシの被害の多いこと。
トンネルが絶えるまで剥けば重さも半分になってしまう。
出荷が迫るので激しいところはスルーして
きれいなものをピックアップしたらそれも
残り少なくなって来て・・・
はてはて、先が思いやられるな。
いらなかった酷暑の置き土産です。
ヨトウムシの被害の多いこと。
トンネルが絶えるまで剥けば重さも半分になってしまう。
出荷が迫るので激しいところはスルーして
きれいなものをピックアップしたらそれも
残り少なくなって来て・・・
はてはて、先が思いやられるな。
いらなかった酷暑の置き土産です。
過酷なだけの日々にも特別な1日があった。
それは春頃から計画されていたクニ河内さんのスタジオで
とかちアコースティックユニオンとのコラボを1曲
録音するという1日。暖かな10月9日のこと。
楽曲はクニ河内さん作詞作曲の「この町でこの1日」
練習しながらなんと人を勇気づける力を持っているのか
と徐々に感動を深めていった気がする。
3月の私たちのライブにクニ河内さんが観客として
聴きに来てくれたのが始まりだった。
メンバーの中にすでに音楽で知り合っていた人もいて
楽屋まで挨拶に来てくれたのだった。
初めてのプロの音楽家のプライベートスタジオは広く
様々な機材やボーカルブース、ドラムブースが別にあり
連絡はヘッドホンを通して行う。
このバンドは活躍中の音楽家がほとんどなので、普段芋や
かぼちゃと戯れている私はなんだか不思議な気持ちでアコーディオンと
コーラスでえいやっと崖から飛び降りるような感覚で臨んだのだった。
ボーカルは流さんが1番と3番、民謡歌手の加藤恵理奈さんが2番と3番
明るく希望に満ちた仕上がりとなった。
ピアノのクニさん、鉄琴と木琴の野田美佳さん、ドラムスの佐藤誠吾さん、
馬頭琴の嵯峨さん、ベースの松田ヒデキさん、ギターとバンマス佐藤亙さん
アコーディオンの私と総勢9人編成のバンドがほとんどを一発録音を何回か
繰り返しただけで1曲を完成させたのだった。
その手際の良さにプロのなんたるかを見せてもらった気がする。
特別な1日はあっという間に過ぎて、今はスマホに入れた
ラフミックスを時折聴いては夢ではなかったことを確認しながら
小さい人参をぬく日々が続く。
曲のメッセージは今日この1日を乗り切って行こうというもの。
「一日 また一日 もう一日 あと一日」
さあ今日はどれだけ人参を抜けるだろうか。
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